表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神の転移オフィス・エンタメ課 〜転移者の数だけ物語がある〜  作者: 猫じゃらし
2人目 使命あり(自称)!中二病炸裂の正雄さん!
5/80

カルテNO2-1 ダーク=フレア=カゲミツ(影光 正雄) 使命あり(自称)

雲のカウンターが「ぷにっ」と鳴いた。


転移オフィスの受付に現れたのは、黒いロングコートに身を包んだ中年男性。

肩には謎の包帯、腰には木製の杖(本人曰く「封印された魔剣」)。


「我が魂は、世界の理を正すために転生を望む……」


受付妖精は、紅茶をすすりながら眉をひそめた。

「え〜っと、使命ありコースですね〜。……たぶん自称ですけど〜」


案内板には急遽、手書きの文字が追加された。

『使命あり(自称)/使命なし(現実)/とりあえず痛く生きたい』


妖精:「使命ありはあっち〜!でも、女神様の気分次第でスキルがふざけるかも〜!」


男はゆっくりと歩き出す。名は──

「我が名はダーク=フレア=カゲミツ……かつて“影光 正雄”と呼ばれていた者だ」


元・市役所職員、52歳。退職後、異世界転移を希望。

理由は「世界の理が歪み始めているから」


その様子を、雲ソファで眺めていた女神様が、ぷにっと笑った。

「この人、絶対面白くなる〜!カルテに“世界観崩壊注意”って書いとこ〜」


カルテにはこう記された。

『ダーク=フレア=カゲミツ:中二病炸裂枠。

世界を救いたいが、スキルが全部ズレてる。

妄想力は神域レベル。現実とのギャップが最大の魅力。』


女神様は、星マークのシールを貼りながら、スキル開発部に指示を飛ばす。

「この人には《漆黒の右腕(ただの肩こり)》と《封印解除・誤作動版》、あと《中二語変換》も追加〜!」


スキル開発部の妖精たちが爆笑しながらファイルを準備する。


「肩こりを魔力の暴走に見せかけるスキル、最高〜!」

「封印解除したら納屋が開くやつ、もう作ってあるよ〜!」

「中二語変換は、語尾が“……我が魂が震える”になる仕様で〜!」


そして、転移ポータルの前。

ダーク=フレア=カゲミツは、虹色の渦を前に立ち止まる。


「この渦……世界の理が集約された門か……」


女神様が手を振る。

「いってらっしゃ〜い!使命あり(自称)だけど、楽しく生きてね〜!」


男は、渦に吸い込まれていった。


その瞬間、女神様の実況スタジオが起動する。

「は〜い!始まりました、ダーク=フレア=カゲミツさんの“世界救済(予定)”な旅〜!

初日から肩こりの予感〜!」


こうして、世界を救いたい中二病炸裂おじさんの旅が始まった。

使命は本物か、妄想か──

それは、彼の“封印解除”が何を開けるかにかかっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ