カルテNO1-3 仲間とツッコミとスキルの爆笑破壊力
グランくんは、村の裏山で掃除魔法を暴走させたあと、なぜか村人たちに感謝されていた。
「ピカピカになったおかげで、盗賊の隠し通路が反射して見えたんだよ!すごいぞ、使命なしの人!」
「いや、そんなつもりじゃ……」
ぬいぐるみが得意げに「グラン、やっぱり天才かも!」と叫ぶ。グランくんはそっとぬいぐるみの口を押さえた。
そのとき、村の外れからひとりの青年が走ってきた。銀髪に赤いマント、背中には大剣。
「おい!誰か、爆発止めたって聞いたけど!」
「えっと……僕です」
青年は目を見開いた。
「マジか。俺、爆発のせいで昼飯吹っ飛んだんだけど。名前は?」
「グランです。使命は……ないです」
「最高じゃん。俺も使命ない。名前はカイル。ツッコミ担当」
ぬいぐるみ「ツッコミ担当って何!?」
カイル「それだよ!そのボケにツッコむのが俺の使命……じゃないけど、趣味!」
女神様実況「新キャラきた〜!ツッコミ枠、カイルくん登場〜!グランくんとの掛け合い、期待しかない〜!」
その後、ふたりは村の近くの洞窟へ向かうことに。目的は、村人が落とした“呪われた壺”の回収。
「また壺か……」
洞窟の中は薄暗く、ぬいぐるみが勝手に光る。
「グラン、あいつ怪しい!殴って!」
「まだ誰もいないよ!」
カイル「ぬいぐるみ、暴走しすぎだろ!」
その瞬間、洞窟の奥から魔物が出現。グランくんは反射的に《セルフ・ナレーション》を発動。
「グランは静かに剣を抜いた。だがその手は、昼に食べたパンの粉で少し滑った──」
「やめて!集中できない!」
カイル「ナレーション詩的すぎ!パンの粉って何!?」
女神様実況「セルフ・ナレーション、初発動〜!集中力、削られてる〜!でも面白さスコア、爆上がり〜!」
魔物が吠える。カイルが叫ぶ。
「なんで吠えたんだよ!」
→《ツッコミ・エコー》発動。
「なんで吠えたんだよ…だよ…よ…」
洞窟中に響き渡るツッコミ。魔物が怯む。
「……効いた?」
「たぶん、敵にも聞こえた」
女神様実況「ツッコミ・エコー、効果あり〜!敵が戸惑ってる〜!グランくんとカイルくん、相性抜群〜!」
戦闘は、ぬいぐるみの暴走と掃除魔法の反射でなんとか勝利。
壺は無事に回収されたが、マニュアル・ビジョンによると──
『この壺:開けると3日間、語尾が“にゃん”になる。耐性がないと人格崩壊の恐れあり』
「……開けないでおこう」
カイル「絶対開けるなよ。俺、語尾“にゃん”とか無理だからな」
ぬいぐるみ「グラン、開けてみよ!」
「やめて!」
女神様実況「今日も最高〜!使命なしコンビ、面白さスコア更新中〜!明日はどんなツッコミが見られるかな〜?」




