表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/80

カルテNO1-2 スキル暴走、グランくんの初日

グランくんは、虹色の渦に吸い込まれたあと、ふわりと草原に着地した。


「……おお、ちゃんと転移できたっぽい」


空は青く、風は心地よい。遠くには小さな村が見える。

使命も目的もないけれど、「楽しく生きたい」だけは本気だった。


その様子を、雲ソファで眺める女神様。

「グランくん、着地成功〜!でもこの村、ちょっと爆発率高めなんだよね〜。実況、準備完了〜!」


旅路スクリーンには、グランくんの視点が映し出される。彼は村へ向かいながら、ふとポーチの中を確認する。

「……ぬいぐるみ、入ってる。しかも喋るって書いてある。え、これがスキル?」


ぬいぐるみが突然むくりと起き上がる。

「グラン!あいつ、こっち見てる!なんかムカつく!殴って!」

「いや、まだ何もしてないでしょ!?」


女神様実況「ぬいぐるみ・シンクロ、初発動〜!グランくん、ツッコミが冴えてる〜!」


村に入ると、さっそく事件が起きる。広場で、謎の壺を囲んで騒ぐ人々。

「この壺、開けたら願いが叶うらしいぞ!」


グランくんは、そっと《マニュアル・ビジョン》を発動。

『この壺:呪われてます。開けたら3日間くすぐられる。耐性がないと笑い死ぬ可能性あり』


「……やめとこ」


女神様実況「説明書きた〜!罰ゲーム壺〜!グランくん、冷静すぎて逆に面白い〜!」


その直後、村の裏山から爆発音。


「誰かが魔法を暴発させたみたいだ!」

グランくんは反射的に《掃除魔法・暴走モード》を発動。


すると──


爆発跡の地面がピカピカに磨かれ、倒れていた敵の鎧が反射して虹色に輝き始める。

「え、なんで敵が光ってるの!?」


女神様実況「掃除魔法、今日も絶好調〜!敵の反射率、100%〜!グランくん、混乱中〜!」


村人たちは拍手喝采。

「なんかよくわかんないけど、助かった!ありがとう!」


グランくんは、ぬいぐるみを抱えながらつぶやく。

「これ、ほんとに“楽しく生きる”旅なのかな……?」


女神様は、雲のマカロンをかじりながらニヤニヤ。

「グランくん、使命ないのに頑張っちゃうの、ほんと好き〜!明日も実況、楽しみ〜!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ