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女神の転移オフィス・エンタメ課 〜転移者の数だけ物語がある〜  作者: 猫じゃらし
4人目 使命あり!魔法少女になりたくて
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カルテNO4-1 夢の再申請

転移オフィスの雲カウンターが「ぷにっ」と鳴いた。

受付妖精は、紅茶をすすりながらカルテを確認していた。


そこに、静かに現れたのは──スーツ姿の女性。

髪はまとめられ、表情は穏やか。だけど、瞳の奥には確かな光が宿っていた。


「星野まどか、32歳。使命あり枠で……転移を希望します」

受付妖精:「はい〜!えっと、希望職種は……えっ、魔法少女!?」


まどかは、少しだけ照れくさそうに微笑んだ。

「中学の頃、魔法少女アニメに救われたんです。現実ではなれなかったけど……もう一度、夢を見てもいいですか?」


受付妖精は、目を潤ませながら頷いた。

「もちろんです〜!夢に期限なんて、ないですから〜!」


案内板には、手書きの文字が追加された。

『使命あり/魔法少女枠/年齢?関係ない!夢に期限なし!』


女神様は、実況スタジオから顔を出す。

「この人、最高〜!カルテに“夢再燃枠”って書いとこ〜!あと、スキルはキラキラ系で〜!」


カルテにはこう記された。

『星野まどか:使命あり枠。

魔法少女になりたい32歳OL。

スキルは感情と希望に連動。

変身時に書類が舞う。副作用:経理用語が魔法詠唱に混ざる。』


スキル開発部からは、ふわふわのファイルが届いた。

《エモーション・ブースト》:感情が高まるほど魔力が上がる。泣くと強い。

《オフィス・トランスフォーム》:変身するとスーツが魔法衣装に。書類が舞う。BGMは社内チャイム。

《経理魔法:残高照合ビーム》:敵のステータスを強制開示。副作用:数字が多すぎて混乱。

《夢の再申請》:一度失った希望をもう一度使える。発動時、申請書が空に舞う。


まどかは、虹色の転移ポータルの前に立った。


スーツの裾を整え、深呼吸をする。

「……行ってきます。今度こそ、誰かの心に届く魔法を使いたい」


女神様が手を振る。

「いってらっしゃ〜い!魔法少女枠、年齢制限なし〜!夢は、いつだって再申請できる〜!」


まどかは、光の渦に包まれて消えていった。


その瞬間、女神様の実況スタジオが起動する。

「は〜い!始まりました、星野まどかさんの“夢の再申請”旅〜!

舞台は異世界の街!スーツから魔法衣装に変身する日も近い〜!」


こうして、使命あり・魔法少女になりたい32歳OLの物語が始まった。


夢は、まだ終わっていない。

むしろ、ここからが本番だ。

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