天空に出でし塗布・天聖塗布
それは、いつ生まれたのか。
そして世界は、いつから正常でなくなったのか。
天空に巣くう人々は、蔓延した塗布の影響によって滅んでしまった。
また、天国へと送られたであろう存在達も、「天聖塗布」となった者たちの養分にされてしまった。
その影響か、「天聖塗布」のいくつかは自分が生み出した卵を所持している。
そしてその卵から、自分自身を主体とする生物がまた生まれる。
中には突然変異でより強い個体の者もいたが、そういった生物たちのほとんどは卵を産まないものだった。
「天聖塗布」達はいわば、不死身とも言えるような存在となったのである。
意思疎通の出来る「天聖塗布」と対談を交わしに来た「ゲイスマルア」達だったが、
彼女たちは「ゲイスマルア」達の不浄な部分を嫌っていた。
しかしその中に、風貌がどことなく違っている存在がいた。
彼女は、自らを「原初の天聖塗布」と名乗る「イムジス」という名の「天聖塗布」だった。
これにより、「ゲイスマルア」達は情報を得ることに成功する。
しかし、他の「天聖塗布」達はその間に、地上に存在する「塗布」達に攻撃を仕掛けていた。
「イムジス」はこれを分かっていたのか、「ゲイスマルア」達にも攻撃を仕掛けていく。
この滅んだ世界で、1つの闘争が幕を開けてしまった。
「天聖塗布」達の力は凄まじいもので、その力はほぼ全く衰えることは無かった。
しかし、その力を間近で確認した「ヒュールト」は、ある行動に出る。
「ヒュールト」目掛けて放たれた攻撃は、大きな屋敷へと直撃する。
その直後、屋敷内に存在した「塗布」に塗れた者達が、一斉に血相を変えて「天聖塗布」達を襲う。
「ヒュールト」はこの状況を利用し、「塗布」によって変貌を遂げた存在の怒りを目覚めさせたのだ。
「天聖塗布」側が不利状況に傾いた所で、「イムジス」が戦っている「天聖塗布」達に呼びかける。
それに呼応し、「天聖塗布」達は天へと帰っていった。
また、特殊な「塗布」を操る者達も、それぞれ自分の居場所に帰っていった。
その後、「ゲイスマルア」は「イムジス」からその信念を認められ、
「塗布」の気配のする森があるとの情報を聞く。
「ゲイスマルア」達はそれを元に、新たなる塗布の発見を急ぐのだった。
なーんかテーマが若干ずれてるような気がしないでもないけど・・・
まあでも、一応は大丈夫かな?