WSS/1 海呑の翁
海呑の翁
オミガジモン代表
異界史の伝説として語り継がれる英雄軍
オミガジモンを率いるやせこけた老人。
オミガジモンの象徴紋様である
明暗の三角形と群青を多くあしらった衣服に身を包み
使い込まれた木製の杖を突き歩く様は、加齢により大きく衰弱している。
オミガジモンの代表者であるが、
それを率いる主人ではなく、長らく空席である長の席に座る人材を見出す役割を持つ。
【余談】
翁は、左肘の少し先からを欠損しており
それは負傷ではなく自傷で、
何かしら並々ならなぬ事情により、
自身の左腕を切断した。
彼は、その時、同時にオミガジモンの主人である権利を
同時に手放したのだと言う。
親しい者は彼を「翁」と呼ぶが、
その異名は【海呑】である。
その由来を知る者の多くは、この世に居らず。
真実は歴史の影にひっそりと埋もれ、
未来それが語られる事は無いだろう。
【その他】
その身体には、色褪せた紅色の刺青が入っているが、
これは、シルバーノ大陸西部の【紋継ぎ】と言う古い習慣で、
成人のおり、先祖から受け継がれる家紋を、
その身に彫る事で、その血統の最前線にいる事を自覚する為のものである。
【紋継ぎ】の際には、家紋に自己を意味する紋様を付け加え、
自分の子供が成人する際には、それを含めた家紋を継がせる風習だ。
時代の移り変わり、刺青に対する印象の変化や、衛生的問題から
一部の国家を除き、現代では【紋継ぎ】は行われておらず
代わりに衣類や、アクセサリ、武具などに家紋を刻印する文化が残った。
紋様とは、異界民にとって身元を証明する【印鑑】の様なものであり、
各々の紋様は、異界管理局文化省にて貯蔵されている。
王族や高位の貴族以外は、偽造やなりすましを防止する為
通常、自家の家紋は人に知られてはならず
他の装飾紋様と混ぜこぜに刻印され、その一部のみが意味を持つ。
また、自家の紋様を他者に与える事は「血族に加える」と言う特別な意味を持ち
婚儀以外で行われる事は稀で、余程特別な感情が無ければ行われない。




