#6 魔女以外のキャラクター
【魔女以外】
・ファルフォビア(Fearphobia)エルフ
アイヤツバスが工房を構える地《死んだ妖精の森》に住まうエルフ。身長139cm。
フィアフィリアの双子の姉で、アクセルリスの大親友。
自他とも認める勤勉ガール。ブラコン気味。
アクセルリスに対しては少し嫌味なところがあるが、本心では唯一無二の友として信頼・敬愛している。軽口の数々はその実、照れ隠しである。
物体の数を瞬時に数えられるという特技を持つ……が、あまり活かされることはない。
弓矢と剣、というのは全エルフ共通武装であるが、規格も全て同一であるわけではなく、それぞれの個体の特長に合わせ様々な差異がある。
ファルフォビアの場合、小さめで取り扱いやすいものを装備している。これは彼女が武術面に重きを置いているためである。
赤黒い髪のショートカット。
・フィアフィリア(Fearphilia)エルフ
巨大な蛇が王として統治する地《まどろみの森》に住まうエルフ。身長139cm。
ファルフォビアの双子の弟。
勤勉だがハイテンションな姉とは異なり、常に平常心を崩さないクールボーイ。そこが気に入られるのか、アクセルリスやアディスハハからは特に好意的に思われている。
姉同様勤勉な性格で、難しい古代妖精文字の解読などもできる。エルフという部族そのものが勤勉なのかもしれない。
髪色は姉と対極の青白。
・ダイエイト(Dieight)竜人
行商を営む竜人の青年。身長175cm。
お気楽・陽気な性格で、アクセルリスとは非常にウマが合う。
アイヤツバスはお得意様の一人で、アクセルリスが拾われて間もないころから交流がある。またファルフォビア、フィアフィリア姉弟とも面識があるようで、その人脈は想像以上に広い。
彼のように商業を営む竜人は少ない。商人になる決意をした際には、身内から強く反対されたらしい。
それでも彼を動かしたのは広い世界への探究心であった。
竜人は個体によって竜度が大きく異なるが、彼は遠目から見ればほとんど人間。瞳や牙、短い角や尾が竜人としての証。
・アドリア(Adria)マーメイド
アドミラル率いる《魔海社》に所属するサメのマーメイド。身長163cm。
船上においては副船長を務める。豪快というか雑な船長アドミラルに変わり、船内のあれこれを把握・処理するデキる女性。
好物は生魚。サメとしての本能か、血の匂いを嗅ぎつけると興奮状態に陥りかけるが、がんばって抑えている。
髪型はショートカット。長いと泳ぐ際に邪魔だから。
・アルボラン(Albiran)獣人
《魔海社》所属のライオンの獣人男性。身長172cm。
アドミラルに影響されたのか豪放……というか大雑把な性格で、喜怒哀楽が激しい。
ライオンの獣人だが、たてがみは全て剃り落としてある。潮風を浴びるとカピカピになるからだ。
・バウン(Baun)ゴブリン
ダイエイトの護衛として働くゴブリンの少年。身長115cm。
礼儀正しく、真面目。義を重んじ、裏切りや略奪を好まない。本来ならば略奪を美徳とするゴブリンだが、彼のような例外も少なくない。
魔女機関の活躍により彼の村はエンプレゲージの支配から逃れたが、支配されていたとはいえ行っていた犯罪行為に変わりはなく、大多数が牢屋に送られた。
ゆえに彼は事件解決後もダイエイトの護衛を続けている。
・カプティヴ(Captive)エルフ
平和な地《バンディーの森》に住まうエルフ。身長136cm。
ファルフォビア姉弟とは旧知の仲で、よく連絡も取り合っていた。
物静かだがしたたか。弓の名手であり、その一矢は精度・威力・射程距離共に申し分ない。
ぶっちゃけファルフォビアなんかよりよっぽど勤勉。
黄緑色の髪をロングヘアーに伸ばしている。また、遠距離狙撃の補助として右目に片眼鏡を装備している。
・タランテラ(Tarantella)アラクネ
ヴェルペルギースにて小さな料理店《Aria-DONE》を営むアラクネの女性。身長170cm。
有する特徴はムカデ。髪の一部が触覚になっているほか、右腕と左足がムカデで形作られている。
普段は物静かで、ムカデらしく暗がりを好むが、アクセルリスの大ファンでもある。
故に、作中での彼女は常に興奮している状態にあった。
作る料理はどれも絶品。舌の肥えたアクセルリスですら熱狂的なリピーターとなるほど。
髪は暗い橙色のショートカット。外出の際は黒く落ち着いた服を着る。ムカデで作られた右手には普段手袋が付けられている。