#4 外道魔女
【外道魔女】
◆魔女枢軸
・戦火の魔女
謎の外道魔女。
かつて世界を恐怖に陥れた史上最悪の外道魔女である。
その能力をもって世界各地で戦争を引き起こし続け、多くの人々を間接的に殺害していた。
しかし、《頽廃の岡の大戦火》と呼ばれる巨大な戦争を境に一切の活動を止めた。
未だその真名は判明しておらず、魔女機関は今なお懸命に調査を続けている。
・側近
魔女枢軸において戦火の魔女の側近を務める魔女。
彼女もまた謎に包まれた存在であり、その真名は不明。
・ゲデヒトニス・ヴァルガセンハイト（Gedachtnis-Vergessenheit）記憶の魔女／外道魔女
外道魔女。魔女枢軸の中間管理職。身長149cm。
他者の記憶を解析し、その中に眠るものを魔力で再現するという魔法を使う。
また、他者にマーキングを施すことで、その周囲に瞬間移動する魔法も修めている。
通常の瞬間移動魔法は、移動先を強くイメージしなければ行えないため、ほとんどの場合視認できる位置にしか移動できない。
だがこの魔法はそのような制約はない。
その分修得できるのは適性の有る一部の魔女にのみ限られている。
特徴的な話法は外道魔女となる前からこうだったらしく、（一人の例外を除いて）どのような相手の前でも崩すことは無い。
淡い橙色の髪を短めに切り揃えている。
・コフュン・ブラスフェミー（Coffin-Blasphemy）死体の魔女／外道魔女
外道魔女。ジェムジュエルを殺害した。身長183cm。
ボロボロの白衣を纏った姿は研究者くずれのよう。実際当たらずとも遠からず。
死者を蘇らせ手駒として使役するという、あまりにも冒涜的な魔法を専門とする。
彼女の魔法によって作られたゾンビは、その体が原形を留めないほどに破壊されなければ『死』にはならないらしい。
首を断てば活動は止まるが、それは脳と体が切り離され、体が行動の指示を与えられなくなるからだ。
死体しか愛せないという特殊性嗜好を持つ。そんな彼女がこの称号を授かったのは必然だったのかもしれない。
不気味さを感じさせる白髪。ボサボサなそれは肩のあたりで乱雑に切られている。
・メラキー・ソロウ（Mercy-Sorrow）慈愛の魔女／外道魔女
外道魔女。1章ではその名前以外目立った出番はない。身長163cm。
・ゲブラッヘ・ルベウス（Geburah-Rubeus）鉄の魔女／外道魔女
外道魔女。アクセルリスの命をつけ狙う。身長159cm。
戦火の魔女の弟子、というのは嘘偽りない事実。
独自の信条・美学に基づいた行動、発言を徹底しており、アクセルリスを狙うのもそれによるもの。
鉄の魔女という称号ではあるが、鋼の魔女のように汎用性の高いものではなく、呼び出せるのはせいぜい鎖のみ。なので、彼女は多様な汎用魔法を師から教わり、会得している。
これまでは行方不明者として登録されていたが、今回のアクセルリス襲撃によりCランクの外道魔女と認定された。
彼女の存在がアクセルリスの生き様にどう影響するのか。それは神のみぞ知る。
金髪のサイドテール。左で纏めるアクセルリスに対し、彼女は右側に纏めている。
・クラウンハンズ・ブラッドステッカー（Clownhands-Bloodsticker）吸血の魔女／外道魔女
外道魔女。1章ではその名前以外目立った出番はない。身長177cm。
・バズゼッジ・マーデルラー（Buzzedge-Murderer）剣の魔女／外道魔女
外道魔女。アディスハハ工房に不法侵入した。身長172cm。
彼女の魔法は傷痕から多種多様な剣を生成するというもの。
傷が塞がっていては駄目なようで、彼女の体は常に新しい生傷で覆われている。
そのような性質のため、敵の攻撃は基本的に躱さず受け止める。
また、剣を傷から引きずり出す際にも身を裂く苦痛を味わう事となる。
通常であれば極めて厄介で使いづらいように思える魔法であるが、彼女の場合そうではない。
なぜならば、彼女は苦痛を味わい死を実感することで、生と性を実感するという異常性の持ち主だからだ。
バシカルとの戦いで傷つき、戦火の魔女の手により葬られた。
黒髪は返り血に染まり薄汚い。髪は戦闘の合間に切れるのかショートカット。
・ソルトマーチ・バンケット（Saltmarch-Banquet）御旗の魔女／外道魔女
外道魔女。1章ではその名前以外目立った出番はない。身長166cm。
・アントホッパー・アンチノミー（Anthopper‐Antinomy）背反の魔女／外道魔女
外道魔女。1章ではその名前以外目立った出番はない。身長168cm。
・バースデイ・ナティヴィティ（Birthday‐Nativity）誕生の魔女／外道魔女
外道魔女。1章ではその名前以外目立った出番はない。身長161cm。
◆他
・ソイルシール・レドックス（Soilseal-Redox）土の魔女／準外道魔女
準外道魔女。魔女機関への納税を拒み、攻撃を仕掛けたためアクセルリスに処分された。身長164cm。
魔装束は土色であるが、これは趣味の陶芸を続けているうちに付着した色。本来は灰色だったらしい。
・プルガトリオ・ヘルハイム（Purgatorium-Hellheim）劫火の魔女／外道魔女
外道魔女。敬虔な教徒であるが、その信仰心を暴走させ、多くの民を劫火にくべてきた。身長175cm。
その思考回路は異常そのものである。だが、あくまでもその目的は『人々の救済』ということから揺らぐことは無い。そしてそれが一層たちが悪い。
旅の途中で出会ったシュガーレスに対しては信仰にも近い感情を抱いており、プルガトリオ唯一の心の拠り所となっている。
「劫火に焼かれた者は救済される」とうそぶくが、それが事実かどうかは不明。少なくとも、外見上は通常の炎魔法と差異は見られない。
灰色のロングポニー。彼女自身は劫火の影響を（基本）受けないため、その外見はこざっぱりとしている。
・シュガーレス・キャンディーベル（Sugaless-Candybell）光の魔女／外道魔女
外道魔女。儚げで無垢な少女だが、作中トップクラスに危険な魔法を操る。身長122cm。
口数が少なく、感情を読み取りにくい。が、無いわけではなく、然るべきときには然るべき感情を露わにする。
何らかの目的で『世界の果て』を目指して旅をしており、その道中でプルガトリオと出会った。以後、プルガトリオがシュガーレスに追従する形で二人旅を続けていた。
彼女自身は悪しき光の影響を受けないが、常に己から放たれる強い光を至近距離で浴びているため、視力はとても悪い。だが、それを補うかのように他の感覚、とりわけ『第六感』が強まっており、殺気などを感知することができる。
好物はプルガトリオがくれるアメ。
真白な髪と眼をしている。ツインテールは毎朝プルガトリオが結わっており、彼女と出会う前は纏めることなく伸ばしっぱなしだった。
また、髪や目とは対照的に、服装は派手な色をしている。これは彼女の視力が悪いためである。
・ミーティア・セスタス（Meteor-Cestus）隕石の魔女／準外道魔女
準外道魔女。身長151cm。
魔女になってから日の浅い少女であり、己の力を試すためあちこちで隕石を落としていたら魔女機関にお叱りを受けた。
彼女自身気付いていないが、隕石を落とすという魔法は非常に強力かつ危険度の高いものである。故に魔女機関は早急な対策を講じることとなった。
オレンジ色のショートカット。
・レキュイエム・プレルード（Requiem-Prelude）鎮魂の魔女／外道魔女
外道魔女。魔女でありながら医師も務めていた。身長152cm。
バズゼッジの同居人。彼女とは気が合うのか、生活を共にし、時には共に人々を虐殺もしていた。
無軌道な彼女の良き女房役となっていた。
彼女に比べると落ち着いている雰囲気だが、その実バズゼッジよりも狂気と残虐性に満ちている。
人間を材料に楽器を作るという異常な趣味がその代表例である。
作中においてはキリノ町の人々の性格に付け込み大量殺人を行っていたが、その目論見が魔女機関に見つかり、アクセルリスの調査の後処分された。
医師としての癖か、他者を名字で呼ぶという性質を持つ。例外となるのは彼女と親しい人物。
黒髪を小奇麗に整えている。白黒の魔装束の上に白衣を羽織る。
・マーチヘア・ラピッドファイア（Marchhare-Rapidfire）敏捷の魔女／外道魔女
外道魔女。自らの名を歴史に残すためならば死をも厭わない精神異常者。身長157cm。
作中においては2人の邪悪魔女の殺害と大都市への自爆テロを企てたが、3人の魔女によってテロは阻まれ、彼女自身は路傍にて誰にも看取られることなく、人知れず殺された。因果応報である。
・スラッジ・ポリュッション（Sludge-Pollution）汚泥の魔女／外道魔女
外道魔女。ミーティアほどではないが彼女も魔女になってから日が浅い。身長150cm。
もともと戦争孤児であり、身寄りのない彼女をアッパース町の人々が育てた。
彼女もその町に恩を返すべく、魔女となったが、与えられた称号は《汚泥》。
町の人々はそんな彼女を良くは思わず、町から追い出した。このことでスラッジは深く悲しみ、アッパース町へ憎悪を募らせることとなる。
髪は灰色で、ところどころに黒い斑模様が点在している。魔装束もその称号に見合ったボロ布であるが、これは魔女となると同時に魔力で変容したものである。
・エンプレゲージ・オーバーロイド（Empregage-Overload）統治の魔女／外道魔女
外道魔女。魔法によりゴブリンを支配し、己の手駒として使役していた。身長172cm。
欲望に満ち満ちた性格で、支配欲が特に強い。おそらく魔女となってから称号により変容したもの。
『他者を支配する』という魔法は非常に強力なものだが、支配する対象が僅かでもエンプレゲージに対して敵対心を抱いていた場合通用しないという欠点がある。
彼女はこの弱点を補うため、特殊なガントレットと訓練により魔弾の殺傷力を異常なほどに引き上げている。
その容貌はまさに『女王』といったもの。だが、彼女自身高貴な生まれではない。むしろ、貧しい環境で育ったが故のコンプレックスが反映されている──と、ミクロマクロは推理した。
・スクワリド・ファンタスティキディア（Squalid-Fantasticidea）狡猾の魔女／外道魔女
外道魔女。とにもかくにも目立ちたがり屋。身長169cm。
凶悪犯罪は決して起こさないが、とにかく自己顕示欲が強く、己の存在を知らしめるため各地で迷惑行為に及んでおり、それゆえ外道魔女に認定され魔女機関からは危険視されている。
作中では大道芸人に扮していたが、実際彼女は魔女になる以前大道芸人をしていた。そこで培った手先の器用さが『狡猾』という称号を導いたと思われる。
・サーディン・ディヴォーティー（Sardine-Devotee）信心の魔女／外道魔女
外道魔女。愛の探究者。身長155cm。
作中においては『伝説のコック』リバラヘッドを敬愛するあまり、凶行に及んだ。
もともとリバラヘッドの熱狂的なファンであり、彼女に近づこうと己も魔女になったところ、与えられた《信心》の称号が彼女を暴走に陥れることとなった。
精神的に不安定な状態がデフォルトであり、危険な人物。だが、対話に成功すれば穏やかな解決方法が望める等、他の外道魔女と比較しても珍しい存在といえる。
その眼に光はない。
・プレゲー・ヴェクター（Plauge-Vector）疫病の魔女／外道魔女
外道魔女。特級危険魔女。身長不定。
色々と規格外な存在。その特異さは本編を参照すればすぐわかるだろう。
彼女が魔法で生み出すウイルスは魔女を含むあらゆる生物に害をなす。これによって殺めた命を己の生命力に還元するようだ。
既にその肉体は失われており、その本体はもはやウイルスの塊。
他者の精神に感染し、その身体を乗っ取るなど、名実ともに彼女自身がウイルスといっても過言ではないだろう。
数々の街をウイルスの坩堝にし、多くの人間の命を奪った彼女だが、その数は戦火の魔女には遠く及ばない。
・ゼットワン・レギオン（Zone-Region）領域の魔女／外道魔女
外道魔女。傭兵トリオのリーダー格。身長162cm。
高圧的な態度で敵対者を威嚇するが、その実トリオの中で最も小心者。
スカーアイズ、インペールとは魔女になる前からの仲。魔女になり気が立ったことで傭兵となった。
メガネ。
・スカーアイズ・ディサバレル（Scareyes-Disable）隻眼の魔女／外道魔女
外道魔女。傭兵トリオのブッコミ役。身長158cm。
凶悪な武器を掲げ、狂ったように振る舞うが、その実トリオの中で最も常識人。
魔女になって片目が失われたことは今でも悲しんでいる。
眼帯。
・インペール・ペネトレイト（Inpale-Penetrat）貫徹の魔女／外道魔女
外道魔女。傭兵トリオの参謀。身長153cm。
抑揚のない声色で悟ったように語るが、その実トリオの中で最も臆病。
魔女になって口周りが異形になったことで最初は凹んでいたが、今では個性と受け入れている。
マスク。
