おまけ
【おまけ 用語解説2】
・鋼の魔法
アクセルリスの魔法によって天地に眠る鋼の元素を用いて生成した鋼には2つの特徴がある。
・質が一般的な鋼よりも優れていること:元素をそのまま生成・加工しているため純度が高く鋭さや頑丈さが基準よりも高い。
・質が急速に劣化していくこと:純度100%の為そのままにしておくと急激に劣化する。武具として使えるのはもって5分。
アクセルリスの基本攻撃、槍の発射はこの二点を鑑みて導き出された合理的なものなのだ。
・総督勅令(任務)
新しく就任した邪悪魔女を対象に、キュイラヌートから直々に与えられる任務。
時勢や状況、魔女の得意分野や担当部門から最も必要とされる難度の高い任務が与えられる。
これの合否は邪悪魔女としての立ち位置に大きく響くとされ、手酷い失敗をした場合には邪悪魔女の座を剥奪されることもある。
・デヴァイタル教
魔女機関統治社会において、現在最も教徒が多い宗教。多神教。
主神を中心に、様々な事象を司る神が登場する神話を有する。
名前こそ主神であるデヴァイタルの物を使用しているが、どの神を最も信仰するかは個人で決めてよいという特殊な形式を持つ。
その特殊性が人気の要因と言われている。
・戦火の魔女
謎の外道魔女。
かつて世界を恐怖に陥れた史上最悪の外道魔女である。
その能力をもって世界各地で戦争を引き起こし続け、多くの人々を間接的に殺害していた。
しかし、《頽廃の岡の大戦火》と呼ばれる巨大な戦争を境に一切の活動を止めた。
未だその真名は判明しておらず、魔女機関は今なお懸命に調査を続けている。
・魔女枢軸(リュリュジア・マジア/Ryrysia-Majia)
有志によって創りだされた外道魔女の組織。その統領は《戦火の魔女》であるという。
所属している魔女数は限られているが、外道魔女たちが手を組み連携することは魔女機関にとって脅威である。
残酷魔女は早急な対応を試みている。
・外道魔女のランク分け
外道魔女はその行いによりランク分けがなされている。
・Dランク
いわゆる《準外道魔女》。外道魔女として認定されるほどではないが、危険・迷惑な行いや租税の未納などを繰り返し行った魔女が認定される。
この集団に対しては『捕縛』が基本であり、その後の処分は魔女裁判によって決められる。
作中での該当者はソイルシール、ミーティア、コフュン(後述)。
・Cランク
ここから上がいわゆる《外道魔女》と呼ばれる者たち。この者たちに対処するのが残酷魔女の主な任務。
上記の行いよりも過激化した行いをした魔女が認定される。対象となるのは詐欺や窃盗など。
また、これまで魔女機関に反した行いをしていなかった者でも、魔女機関所属の魔女に攻撃を行った場合現行犯でCランク認定となる。
作中での該当者はシュガーレス、ゲブラッヘ。
・Bランク
Cランクよりも更に過激な行為をしたものが認定される。対象となるのは殺人や強盗など。
作中での該当者は現在いない。
・Aランク
大勢の死を招いたような外道魔女が認定される、残虐にして極悪の集団。
そのような行為を行いながらも生存しているのは魔女機関に反抗できる強大な力を持つ証明であり、対処も困難を極める。
作中での該当者はバズゼッジ、ゲデヒトニス、プルガトリオ、レキュイエム。
なお、本来であればコフュンもここに該当するが、ゲデヒトニスの手によって情報がほぼ抹消されていたため公式な記録が残っておらず、彼女は準外道魔女の枠に収められている。
・特
戦火の魔女のみが該当。最強最悪の外道魔女であり、消息を絶ってから百年以上経っている今でもなお専用チームが組まれ捜索が行われている。
・エルフ(Elf)
妖精種族の四つの部族の一角。登場人物内ではファルフォビア・フィアフィリアが該当。
魔女機関社会浸透率40%。
野生個体のほとんどは森に住み、森を警護するという生活を送っている。
どのような形であれ森には一人以上のエルフが警備しているというのが常であるため、野生の者と出会う機会も多い。
妖精の特徴として小柄であることが挙げられるが、エルフは他の三部族よりは大きな体をしている。
一度住む森を選ぶと死ぬまで住処を変えないのが伝統とされているが、近年は事情が変わってきているようだ。
・マーメイド(Mermaid)
海民種族の三つの部族の一角。登場人物内ではアドリアが該当。
魔女機関社会浸透率60%。
魚類の特徴を持つヒトで、雌のみが存在する。
雄のみ存在するものははマーマンと称され、別の部族として扱われている。
……が、近年遺伝子調査を行った際、マーマンとマーメイドの間に遺伝子の差異は全く無い=マーマンとマーメイドは完全に同一の部族であることが判明。
現在二つの部族を統合するべきという学説も上がっている。