まだ見ぬ今へのエンドロール
あとがき。
ここまで読んで下さった皆様へ。
アクセルリスの歩みを見届けて下さった皆様へ。
まずは、多大なる感謝を申し上げます。
皆様の応援があったからこそ、今という終わりは有るのです。
哀しい場面もありました。苦しい局面もありました。
それでも皆様が、最後にアクセルリスが笑うことを祈った──そのお陰で、物語は安らかな終幕を迎えることができたのです。
【残酷のアクセルリス】という物語は完結いたしました。
故にこの物語は、ここで幕を下ろします。それは変わりなき摂理です。
名残惜しいですが、全てのものには必ず終わりが来るのですから、受け入れなければなりません。
ですが、降りた幕の向こうで世界の、そして彼女たちの物語は続いていきます。
果てしなく、どこまでも──それは輝かしい命と深く強い縁のスペクタクルが繰り広げられる、素晴らしき魔法の世界の物語でしょう。
私たちにそれを見ることはできませんが、この世界は確かに続くのです。
ですから、最後に私から皆様へ、ひとつのお願いがあります。
この物語を見届けてくれたあなたへ。
アクセルリスの生を見守ってくれたあなたへ。
あなたが残酷のアクセルリスのことを想うなら。
あなたが終わらない魔法の世界のことを想うなら。
物語と共に生き続ける彼女へ、惜しみない祝福を。止めどない幸福を。
見果てぬ先の物語へ、幸多からんことを。良い旅であることを。
どうか、私と共に祈ってくださいませ。
それが私の最後の望みであり、無限の未来へと発つ世界への餞なのです。
ありがとう。