#2 カオスナンバーズ
【#2】
魔女たちは皆充分な防御を構えていたが故、無傷だった。エンプレゲージの采配が光る。
しかし、プリソンの街はそうではなかった。
星の着弾した地点を中心に、半径300メートルほどのあらゆる建物・建造物が無に帰してしまっていた。
「────」
息を呑む──というよりも、あまりの光景に言葉を失っている。
土煙の中、煌々と輝く赤い双眸だけが見えていた。
「ごきげんよう」
声。段々と煙が晴れ、その主が姿を見せる。
「貴様」
満ちる。満ちる。恐怖と死を感じさせる、悍ましい魔力。
見た者全てに本能的・潜在的な畏怖を味わわせるもの。邪悪を極めた、存在を許されない存在。
戦火の魔女──否、戦災の魔神。アイヤツバス・ゴグムアゴグ。
「…………動けなくなったから外に出てみれば、雁首揃えて盛大な歓待で」
赤黒く染まった眼で、集う魔女を一人一人見渡していく。
「しかも外道魔女ばっかりね。ならここはプリソンかしら」
「私は違うけど!」
ミーティアが声を上げる。恐れ知らずか、或いは無垢か。
「そう、ごめんなさい」
優し気に微笑み、淑やかに謝罪した。
その佇まいだけならば穏やかな麗人にも見える──しかし発せられる悪意がその認識を根源から掻き消していた。
「──女帝、今のは……!」
異常を察知したのか、一人のゴブリンがエンプレゲージの元に駆け付けた。
「ひっ……!? あ、あれは……!?」
そしてアイヤツバスを目の当たりにし、死よりも深い恐怖を一瞬で味わった。
エンプレゲージは彼に目を向けぬまま、アイヤツバスを睨み据えたまま言う。
「貴様共は下がれ、民間人の避難が済んでいないのなら、さっさと終わらせて来い」
「しかし、あの存在はあまりにも……」
「だから、何だ!」
声を荒げる。
「あれを見たとて、貴様共ゴブリンに何ができる! 下等種族では魔女に勝つことはできない、私はそう教えたはずだ!」
「女帝!」
「だから、退け…………!」
「……っ」
エンプレゲージの真意を読み取り、彼は感情を飲み込みながら、踵を返した。
「了解────っ!」
そしてエンプレゲージの言葉が続く。
「隕石、汚泥、貴様共もだ」
「えっ……!? そんな、私も戦えるよ! 魔女だもん、その為に魔女になったんだもん!」
「これ以上は余りにも危険だ。足手纏いになる前に消えろと、そう言っている」
「嫌だ! 私も一緒に戦う! 皆を置いて逃げるなんて、そんなの」
不意に途切れる。それはスラッジがミーティアの体を担ぎ上げたからだった。
「ちょっと、何すんの!?」
「……悪いね女帝さん。お言葉に甘えて、私らはお先に失礼するよ」
「何言ってんのスラッジ! 皆で戦うんだよ! だって、だって──」
言葉をその場に残す間もなく、ミーティアはスラッジに連れられその場を去っていった。
エンプレゲージは二人の影が消えるまで見送り、そしてアイヤツバスを見据え、言った。
「これで良い。命を張るのは我々のような外道だけでいい。だろう?」
見れば、その場に残った全員が頷き、同意していた。
「あら。犯罪者が一丁前にケジメ付けて大人気取り? 笑わせちゃう」
「笑いたければ笑え。確かにこの場に居る者は一度外道に堕ちた『悪』だ──だが」
煌びやかなガントレットを装備しながら、アイヤツバスを睨む。
魔力を漲らせ、掌を開閉する。収監によるブランクは感じない。エンプレゲージは覚悟を決め、言った。
「だが道を外そうとも、心を失った訳ではない」
「へぇ、感動的ね。それなら少しは面白いものを見せてくれるのかしら」
「それは貴様次第だ、世界の敵よ──!」
激情の言葉と共に魔弾を放つ。アイヤツバスはそれを何の感情も見せずに打ち消す。
それが開戦の合図だった。
「──おおおおおッ!」
「はぁあ──ッ!」
「燃えよ!」
「しぇあああ──ッ!」
「グララアガア……!」
容赦のない一斉攻撃がアイヤツバスを襲う。
魔弾、人海、火球、力、大質量。あらゆる暴威が迫る中、アイヤツバスは静かに。
「さて、まずは」
直後、全ての攻撃が着弾する。激しい煙が立つ。
しかし、エンプレゲージの陰からシックスセンスはアイヤツバスを『捉えて』いた。
「駄目です、躱され──」
標的の次の動きを伝えるよりも先に、その言葉が途切れた。
「!?」
「女帝、後ろ」
誰が一番早く気付いただろうか。エンプレゲージが振り向く──そこに見えたのは身構えるシックスセンスと、魔法陣を手に笑むアイヤツバス。
「当然、一番厄介な探知機から、よね」
天の眼が目するよりも先に、運命は定められた。
であればそれを捻じ曲げられるのは、天眼を捨てた何者でもない存在しかない。
「っ!」
「くあっ……!? 天眼、貴様──」
シックスセンスは全身でエンプレゲージを突き飛ばした。
驚愕に開かれる女帝のその目には、消えゆく一つの命が見えた。
「お先に失礼します」
微笑んだ。その表情のまま、シックスセンスの首が飛んだ。
「────」
余りにも一瞬過ぎる出来事に、全ての魔女の時が止まる。
シックスセンスの最期の献身により、エンプレゲージの身に傷は一つも残らなかった。
その事実が、彼女に今やるべきことを強く認識させる。
「討て! 討てェッ! 抵抗も回避も許すな、その存在を直ぐにでも消すのだ!」
「グララ、グララアガア……グララアガア……!」
最も早く再起を果たしたのはゴリアス。激情のまま、大質量の拳をアイヤツバスへ走らせる。
「潰レロォォォォッ!」
「嫌よ」
「…………っ!」
だがそれは、そっと添えられた掌によって受け止められた。手と手を通して伝わるその存在に、ゴリアスの魂が恐怖する。
「怯むなよ巨人!」
「その通りじゃ! 臆せば死ぬぞ!」
サンバーンの火球と共にフルフォースが迫る。加え、周囲ではツープラトンの分身が退路を塞いでいた。
「嫌ね、ごちゃごちゃしてて」
アイヤツバスは退屈かつ不満そうにそう声を零し、そして眼に殺意を見せた。
「グララ……グララアガア……!」
ゴリアスは己を奮い立たせる。もう片方の腕を振り被り、再びアイヤツバスを狙う──だが、『ソレを狙う』ということは『ソレに狙われる』のと同義だ。そしてゴリアスの本能は、それを理解できていなかった。
「邪魔よ、貴女」
魔神の赤黒い眼がゴリアスを見た。
巨大な魔法陣の刃がその手に生み出され、振られ、巨人ごとゴリアスの本体を両断し、消える。
その神事は、エンプレゲージがわずか一度の瞬きをした間に遂行された。
「グラ…………ら、ぁ……っ!」
その体が『死んでいく』のにつれ、魔力も失われていき、巨人の姿も消える。
どさ、どさと二度響く、ゴリアスが墜落した音。腰から両断された彼女は、やがてそのまま動きを止めていく。
「あ……が、ぁ…………」
「貴様! 一度ならず二度までもッ!!!」
激昂を力に。両の腕に煮え滾る魔力を満たし、フルフォースが肉薄する。
「貴女は特に元気が良いのね」
アイヤツバスは動こうとする。しかし、矢継ぎ早の魔弾と火球、加えてツープラトンの包囲が彼女に身動きを許さない。
「はぁ。結構厄介ね、これ」
そしてフルフォースが叫ぶ。
「弾け消えろおおおッ!」
「あら」
両手を重ね、全ての魔力を宿す。そして放たれる掌底、滅ぼせぬ物は無限の彼方まで存在し得ない──
「流石に危ないわね、それは」
──だからこそアイヤツバスも、それをそのまま受け止めるのではなく、フルフォースの腕を掴み道を妨げる手段を選んだ。
「グ…………貴様!」
「誇っていいのよ? 一瞬でも魔神に『危ない』って思わせたのだから」
抗うフルフォース。しかしその膂力──魔力によって活性化された異常な膂力をもってしても、アイヤツバスの操り人形から脱することはできない。
「だからこんな危ない腕は──こうするわね」
そして、力任せにその両腕を引き千切った。
「ぐあああ、アアアアアアアッ!!!」
絶叫。肩口から迸る血は魔力の影響を受けているのか、目映いオレンジ色をしていた。
「あら、これは珍しいわね。是非とも調べてみたかったわ。残念」
研究者として根付いた興味を垣間見せながら、アイヤツバスはフルフォースの顔面を掴み、叫びを遮る。
「アアア、ガ……離、せ……!」
「だからせめて、最後に役立って頂戴」
その状態のまま、己の魔力を一方的にフルフォースへと流し込んだ。
「ガ…………アアアア、アアアアアアアアアアアッ!!!」
もはや生者とは思えぬほど悍ましき悲鳴が響く。吹き出る血が戦災の魔力である赤黒に変わる。
その体は酷く痙攣し、もがく余りに歪んでいく。関節は違う方へ曲がり、骨は肉を裂き誇る。
魔力の肉塊と成り下がったフルフォース。アイヤツバスはそれを愛しそうな手付きで誘い、そして。
「さ、いってらっしゃい」
優しい声と共にその背を押す。極限の苦痛に晒され続けているフルフォースは、その僅かな外部反応にも過剰に反応し、それから逃げるように暴走を始める──その果てにサンバーンたちがいることなど理解できるはずもないまま。
「まずい、こちらへ来る……!」
「若いの! 止まれい!」
叫ぶが、今のフルフォースに声が届くわけがない。
「炎天、避けるぞ!」
「……いや、楽にしてやろう」
決意を固め、サンバーンは掌を構えた。
「目の前で若き芽を摘まれ続け、遂には儂自身の手で摘まねばならぬとは」
悲愴を押し殺し、全力かつ連撃の火球を放つ。触れたフルフォースの体が烈火に包まれ、苦悶が響く。
「アアアアアアアアアア────! オオオ、オオオオオオオオオ…………ッ!」
呻き、悶え、苦しみ、倒れ、動かなくなる。やがて炎は全てを焼き、焦げ跡だけをフルフォースに残した。
それを見届け、赤熱する掌を握りしめながらサンバーンが叫ぶ。
「外道めが!」
「外道は貴女達でしょ? 魔女機関に反目し外道魔女となった愚か者ども」
「その儂にまでも、外道と吐き捨てさせているのが貴様じゃ! 儂とて長く生きた自覚はある、だが貴様ほどのものは……生まれて初めてだ!」
「貴女が何歳かは知らないし興味もないけど、それは光栄ね」
「貴様……!」
静かに怒髪冠を衝く。炎天の古老は何としてでも眼前の存在を焼き亡ぼすべしと、動く。
「女帝、下がりおれ」
「何を言う……」
「飛び火が嫌ならば下がりおれ、そう言うておる!」
元より命令を嫌うエンプレゲージ、しかしサンバーンの鬼気迫る様子に、この場は静かに従った。
「……ああ、分かった」
「先生! 分身を全て奴に差し向けい!」
「了解した! 流石の私もハラワタが煮えくり返りそうだ!」
指示を受けたツープラトンたちが一斉にアイヤツバスへと迫り始める。
「何かしら、鬱陶しい」
それらへ大した注意も向けず、ただ虫を追い払うかのように魔法陣で斬り捨てていく。
そういうモノなのだ、魔神とは。魔女を捨て更なる高みへ昇華した彼女には、もう他の存在への興味など残ってはいない──ほんのわずかな例外を除いて。
だからこそ、決死の覚悟で飛び掛かるサンバーンになど、気付くはずもないのだ。
「とったり!」
「あら」
背後から組み付き、両脚を用いてその首を固める。肩車、と言えば伝わり易いか。
アイヤツバスはその行動にも大きな反応は見せず。しかし、眼前に写るもの──限りなく赤熱したサンバーンの掌には、瞳を揺らした。
「それは」
「貴様には見届けさせる。星の死ぬ光を、此処で儂と共に!」
そしてサンバーンは、アイヤツバスが何らかの行動を起こすよりも早く、両掌を重ね合わせた。
「────」
瞬間、全てが光に包まれた。
それは『超新星』。炎天の奥義たるその爆発は、影すらも焼き払い、焔の内に喰い尽くす。
「──凄まじい」
「なんという火力だ、サンバーンの本気は……」
爆発に彩られた世界は、二人の目の前で段々と元の色を取り戻していく。
その内より出でたるものは──
「────けほっ」
軽く咳き込むアイヤツバスと、全身が焦げ付き力なく倒れゆくサンバーンだった。
「ばかな」
か細いサンバーンの声。この一瞬で起こった惨状を暗に示す。
本来であれば彼女は『超新星』の爆発に巻き込まれることはない。今回のような捨て身の至近距離によるものであったとしても、より『超新星』に近い位置にいたアイヤツバスより深手を負うことはないはずなのだ。
しかし、アイヤツバスは無傷のままに、サンバーンは身を焼かれた──これが示すのは、アイヤツバスがより強い爆発を起こしたという事実になるだろう。
「綺麗な光だったわよ。お洒落なものをありがとう」
戦災としての権能。その火力は『超新星』さえも飲み込み、主たるサンバーンすらも焼き払ってしまうほどのものだった。
「儂の……超新星が……敗れたなどと」
「格の違い。より強い存在との出会い。長く生きたのに、貴女にはそれが無かったのね。でも良かったじゃない、最後にそのことを学べたのだから」
「戯……言を…………!」
臥したまま、残された僅かな力を振り絞り、掌をアイヤツバスへと向ける。しかし。
「これ以上は美しくないわよ。やめておきなさい」
と口にするアイヤツバスにより、その最後の抵抗は文字通りに踏み潰された。
サンバーンの瞼がゆっくりと閉じていく。そして。
「──旧き星──果てし戦場──ただ焔」
その音韻だけを残して、灯火は尽きた。
「さぁ、次はどっちかしら?」
愉快そうな笑みを浮かべ、アイヤツバスはエンプレゲージとツープラトンの方を向く。
「…………」
「幻惑、貴様──」
ツープラトンがエンプレゲージと目を合せた。エンプレゲージがその意を悟ると同時に、彼女はそのまま両手を広げて魔力を最大に解き放った。
直後、周囲を埋め尽くすようにツープラトンの分身体が出現した。それは数百──否、千にまで登るほどの数だ。
「自分の事は自分が一番よく理解している。だから、私は私にできることをする──!」
その目は血走る。魔法の過剰行使、直接的にその命を苛めている。それでも尚、ツープラトンはその力を使う──アイヤツバスを討つために。
「これが我が献身だ、行け女帝よ!」
「──ああ、良き計らいだ!」
エンプレゲージ、そして千のツープラトンが一斉にアイヤツバスへと襲い掛かる。
「これは見事ね。たった一人でここまでの分身を生み出すなんて。相当の鍛錬が感じられるわ」
称賛を示すとともに、両手に魔法陣を生み出す。
「惜しい人材ね。でも、仕方ない」
そして華麗に舞うように、魔法陣を放った。水平に走る刃は鋭く、触れたツープラトンに横一文字の致命傷を刻み、消滅させながらなお走る。
「だが、まだだ! 私の魂持つ限り、貴様を襲う私は尽きない!」
叫ぶツープラトン。その言葉の通り、分身体が消える傍から出現し、アイヤツバスを追い込んでいく。
「面倒な──」
言葉が噤まれる。分身たちの中から飛び込んでくる影──エンプレゲージに気付いたからだ。
「はアア!」
エンプレゲージは絶え間なく魔弾を放ちながら迫る。アイヤツバスは不快そうな表情を浮かべながら、走る魔弾を弾いていく。
「せっかく掃除して数を減らしたのに。またごちゃごちゃね」
「なればこそ、貴様の死に場所に相応しいというものだろう!」
「勝手に決めないで。私が死ぬのは世界が死ぬとき。私が死ぬ場所は世界の果て、愛しき人と共に在る場所。そう決めてるの」
「貴様のような存在でも死の瞬間を考えるのだな。意外だ!」
「当たり前でしょう。全てのものは例外なく滅びる運命にあるのだから」
と、アイヤツバスが会話と共に魔弾と分身の処理を続けていた最中──分身たちの指揮系統に、乱れが見えた。
「限界かしら?」
「幻惑!」
「く…………!」
二人の目が同時にツープラトンを捉える。そこに見えるのは、目と鼻から血を流しながらも魔法の行使を止めないツープラトンの姿。
「貴女もよ。その姿は美しくない」
「だったら、どうした!」
「死ぬのなら美しく死にたいでしょう?」
「そうは思わんね!」
ツープラトンは迷うことなく言い切った。
「例え地に塗れ泥を食もうとも、最期まで足掻き続ける──生を振り絞った末の死、それこそが最も美しいと私は思うがな!」
「──バカね」
アイヤツバスがツープラトンへ腕を向けた。エンプレゲージがそれを阻もうとするが、遠く。
「それならせめて、生きようと足掻きなさい」
光の速さで放たれた黒炎がツープラトンの心臓を打ち抜いた。
「ぐ」
「貴女の言い分は惜しかった。だけどきっと、私の弟子が聞いたら納得しないわね」
「……ま、だだ……!」
ツープラトンは胸を抑え膝を付く。彼女が死を迎えるまで後数十秒。それでも、魔法の発動を止めはしない。
指揮は失われた。しかし闘志は消えていない。分身たちはそれぞれが思うまま、がむしゃらな走りでアイヤツバスへと群がっていく。
死を前になおも喰らい付くツープラトンに、虚を突かれたアイヤツバスはその肉薄と拘束を許してしまっていた。
「あら、これは……見上げた執念ね……!」
「今だ! 女帝、やれ……!」
「幻惑──」
「頼んだ、ぞ」
ツープラトンが完全に倒れ込み、そして目を閉じ行く。
「────はアアアアアアッ!」
好機は至った。エンプレゲージは両手を揃えて構え──無尽蔵の魔弾を放った。ツープラトンが遺した分身ごと、魔神を消し飛ばすために。
「く、う──!」
遅きに失したアイヤツバス、分身に阻まれ身動きの取れぬまま、魔弾の着弾を許した。しかし数発程度の爆発であれば、彼女には通じぬ──だが。
「消えろ! 消えろ! 消えて無くなれ、邪悪なる魔神よ──!!!」
怒れる女帝は燃え上がる激情に任せ、絶え間なく魔弾を撃ち続ける。己の魔力が尽きるまで、敵の命が尽きるまで。
一つ、二つ。魔弾が着弾するたびに激しさを増す弾ける炎が、エンプレゲージの視界を包んでいく──
【続く】