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残酷のアクセルリス  作者: 星咲水輝
幕間・キャラ&用語おさらい解説/2章
183/277

#3i 残酷魔女

【残酷魔女】


・シャーデンフロイデ・フィンスターニス(Schadenfreude-Finsternis)殺伐の魔女/残酷魔女

残酷魔女の隊長。身長179cm。

白銀の長い髪をポニーテールに纏めている。眼は青白く凛々しい。首に下げる透明なペンダントはよく意味ありげに揺れる。魔装束は武骨で飾り気のない、機能美に富んだ戦闘服。

戦闘の際には「足を肩幅に開き、右の手は自然に開いた状態で前に出し、左の手は握り拳を作り腰に当てる」という構えを取る……が、そこからどのような動きをするかは誰も知らない。あるいは、凄まじすぎて誰も目測できないという説もある。

残酷魔女の隊長でありながら、彼女自身が直接任務に臨むことは非常に稀。常にヴェルペルギースに滞在し、『何か』を待ち続けているようだと揶揄されている。


・ジェムジュエル・クリスタライズ(Gemjewel-Crystarise)宝石の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一員だった。身長164cm。

桃色の目、桃色の髪。短めなツインテールで纏めている。魔装束のあちこちに小さな宝石が光る。

生真面目で曲がったことが嫌いな性格。たとえどんなに歪んだ相手だろうと、その感情を受け止め、語り合うことをモットーにしている。

アクセルリスを除いた中では残酷魔女の最新参だった。そんな彼女が新たに加入した後輩に喜んでいたことは、想像に難くないだろう。


・グラバースニッチ・バーニングアビス(Grabbersnitch-Burningabyss)獣の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一人で、生粋の武闘派な特攻隊長。身長170cm。

黒い髪、茶色の眼。高軌道スーツの上に黒色の鎧を纏うのが彼女の魔装束。

左腕に装着する大振りのガントレットは爪が付いており、魔力を通すことで実際の指の動きと同期させることが可能。一方で右腕に装着しているのは、利き手という事もあって機動性を重視した小振りな手甲だが、そこにも二本の隠し爪が仕込まれている。

持ち前の耐久力と獣の魔女としての持久力、そして特殊な呼吸法『魔合身獣』を活かした捨て身の戦法を好む。


・アーカシャ・クロニーク(Akasha-Chronik)記録の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一人で、オペレーターを担当する。身長147cm。

白髪。分厚い眼鏡に隠されがちだが、その眼は強い意志を宿す赤色だ。

外道魔女ゲデヒトニスを殺すため、残酷魔女になった。これからも彼女は優秀なオペレーター兼エンジニアとして働き続けるだろう。

宿す《記録》の魔法は、魔力によって記録(即ち思い出のこと)を再現するもので、専ら『記録を再現した世界に閉じ込める』という手段を講じる。

彼女の魔法から逃れるためには、強い精神力が必要となるという。

アクセルリスの場合は極めて強いな精神力も宿していたが、それに加えて瞳の影に潜むイレギュラーが存在していたのも一因だった。

約束を果たした彼女が辿る道は、まだ続いている。


・アガルマト・ピュグマリオ(Agalmato-Pygmalio) 人形の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一人。人形マニア。身長140cm。

紫掛かった黒髪を伸ばしっぱなしにしている。揺らぐ瞳もまた紫色。

物心ついたころから内気で人形が好きだった彼女は、まるで必然かのように《人形の魔女》という称号を得た。

しかしそれは極めて特殊な魔力であり、彼女の身体に良からぬ影響を及ぼすに至ってしまった。

それが原因でアガルマトは以前よりも人付き合いを避けるようになっていった──そんな彼女の魔法の才覚を見出し残酷魔女にスカウトしたのは、意外にもミクロマクロだった。

アガルマトは今の環境に満足している。そして、一生ミクロマクロへの感謝を忘れることはない。


・オルドヴァイス・シルリア(Ordovice-Siluria)海の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一人。大海原のように寛大で大らかで自由な大物。身長168cm。

深い海のような色の髪と眼。髪は後ろで束ねている。魔装束はどこか遊牧民族のようなもので、常に手にする杖には青い《海の石》がはめ込まれている。

《海の魔女》という称号が余りにも似合うような、自由かつ寛大な性格。彼女自身、清濁併せ吞む海という存在に強い憧れを持ち、そのように振舞っているようだ。


・ミクロマクロ・コスモカオス(Micromacro-Cosmoschaos)規格の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一人で、一応副隊長。飄々とした掴みどころのない性格。身長177cm。

茶髪のショートカット、茶色の目。「地味だ」とは本人の言葉。魔装束は機能性重視で、飾りなどは一切ない。

趣味は昼寝。面倒なこと、煩わしいことは好まない。

その特殊な魔法を活かした《捕縛》を得意とする。残酷魔女の中でも捕縛を専門とするのは彼女しかないため、色んな任務に駆り出される。中々の苦労人だ。

なお、魔法を行使せずとも純粋な戦闘能力では残酷魔女でもトップクラス。

彼女からは、常にどこか諦めたかのような雰囲気が漂う。その過去に、どれだけの挫折があったのか。それは誰も知らない。


・イヴィユ・シン(Eveil-Sin)進化の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一人。アーカシャからのあだ名は『バカ武器マニア』。身長176cm。

ロゼストルムとは幼なじみで、『イヴ』『ロゼ』と呼び合う仲。

銀髪を後ろで編んでいる。眼は空色。厚手のミリタリーコートが魔装束。その中には数多くの兵器が隠されているぞ。

普段は冷静沈着だが、『進化』が関わると豹変し、異常なまでのテンションを見せるという二面性を持つ。進化であればそこに善悪も貴賤もない、というのがイヴィユの持論である。

ロゼストルムとの絆は言うまでもないが、グラバースニッチとも度々コンビを組む。共に戦闘能力の高い二人で、その連携は阿吽の呼吸だ。


・ロゼストルム・オラージュ(Rosestorm-Orage)薫風の魔女/残酷魔女

残酷魔女の一人。アーカシャからのあだ名は『たかPお嬢様』。身長160cm。

イヴィユとは幼なじみで、『ロゼ』『イヴ』と呼び合う仲。

淡い色の金髪を見せびらかすように伸ばし、ぱっちりとした目からは金色が輝いている。やはりというべきか、その魔装束は絢爛なドレスそのもの。戦いづらいようにも思えるが、ロゼストルムが苦にする様子は見えない。

常に不敵な態度を崩すことなく、高笑いを欠かさない根っからのお嬢様。だがイヴィユのテンションが高くなると、それに反比例して彼女は冷静になっていく。

イヴィユとの絆は言うまでもないが、ミクロマクロとも度々コンビを組む。共に多数の殲滅を得意とする二人で、その連携は比翼の連理だ。


・ディサイシヴ・リットガゼル(Decisive-Lightgazer)兵器の魔女/鉄道の魔女(詐称)

世界各地に脈を広げる魔行列車、その全てを管理する大企業《魔列社》の代表──にして、隠された残酷魔女の一員。身長155cm。

黒髪ロング、黒い眼。その役職ゆえ、魔装束は駅員服。

《鉄道の魔女》であるときのディサイシヴは常に笑顔でどこか間の抜けたような、おどけた態度に身をやつす。これは先代から受け継いだ《鉄道の魔女としての心持》なようなものらしい。

《兵器の魔女》としての──つまり本当のディサイシヴは、誰よりの感情の薄い氷のような魔女。感情の起伏も機微もなく、ただ任務を果たすだけの《システム》だと先代鉄道の魔女は評している。だからこそ先代は、ディサイシヴに前述の心持を託したのだろう。

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