表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/23

007. 外見にも気を使った方がいい

焼肉食べたいな~。

ハラミ食べたい。


『スキル【眼力】を取得しました』


「最後の一つは【眼力】ですか。」


「これもまたよくわからないスキルだな。まあ詳細は後で確認しよう。・・・確認できるのだろう?」


「ええ、ステータスを開きそこに載っている各スキルをタッチしていただくとスキルの詳細が表示されます。」


「ならばよし。」


「ではスキルに関して今度こそ終了ということで、次に進みましょう。次は海斗さんの肉体を作っていきます。」


「肉体?」


そういえば今の自分は透明人間だった。ただ感覚は普通に存在しているから、指で画面を操作することは何とかできたが。だがよくよく考えれば透明人間のままではかなり困る。


「肉体を作る、といってもベースは現実世界の体です。まずはそれを表示しますね。」


現実世界の体を表示する?・・・・・・!?いきなり目の前に人が現れた!?・・・ん?よく見るとこの顔・・・毎日鏡で見ている自分自身のものだ。体つきも自分とよく似ている。


「ベースの肉体が表示されました。これをもとに [REALITY≠TRUTH ONLINE] 内でのケイトさんの肉体『アバター』を作成します。ちなみに現実世界と見た目を変えるのは [REALITY≠TRUTH ONLINE] 内で現実と違う名前をななるのと同じ理由です。現実の姿を特定されにくくしてトラブルを防ぐため、ですね。」


「ああ、そういうことか。」


「まあでも全く別人にすることはできませんけど。ここはゲームの中ですけど、海斗さん、体の感覚はちゃんとありますよね?体が異なれば、脳が認識する感覚も異なります。現実世界と感覚が異なる肉体を動かすと、現実世界に戻った時感覚のずれにより脳が混乱します。それが肉体に違和感として現れ、ひどい方だと手足や顔の筋肉にマヒが発生し日常生活に支障をきたすケースもあるそうです。」


「それは怖いな。」


「そのため変更できるのは感覚に影響を及ぼさない要素だけとなっています。具体的には『目』『髪』『眉』『髭』『肌』ですね。」


「思っていたより少ないな。」


「確かにそうですね。とりあえずひとつずつ決めていきましょう。はじめは『目』からです。選択肢を表示しますね。」


どれどれ・・・ほう瞳の大きさと、瞳と白目の色を変えられるのか。瞳の大きさはまあそのままでいいか・・・。瞳と白目の色は・・・瞳を青、白目を黒で。まあ何でもよかったんだが選んだ【魔法/水】と【魔法/闇】に合わせてみよう。少し不気味だがまあいいか。


「よしこれで。」


「いいと思います。印象大分変りましたよ。次は『髪』ですね。どんどん決めていきましょう。」



『髪』は髪型と髪の色が変えられるのか。髪型は・・・現実より少し長めにしてみよう。せっかくだから今までにしたことがない髪型にしてみるか。色はどうしよう・・・。目の色は【魔法/水】と【魔法/闇】に合わせたから・・・【魔法/無】に合わせるか。でも【魔法/無】の色?・・・【魔法/無】・・・無・・・透明?坊主?・・・ないな。まあ黒でいいか。


『眉』は髪と色だけ合わせてそのままで。『髭』はいらない。『肌』もそのままでいい。


「こんなところか。どうだ煌星?」


「うーん・・・目で印象は大きく変わりましたけど、それでも現実世界の海斗さんを見て同一人物だと気付く人は少なくないと思います。もう少し変化させませんか?そうだ、フェイスペイントを入れたらどうでしょう?」


「フェイスペイント?ああ、確か『肌』を変更するところでそんな項目があったな。」


顔にいろいろなマークが入れられるというやつだったな。試しに適当に何か選んで入れてみるか。小さいもの入れても大して印象は変わらないだろうし、ある程度の大きさのもの・・・お


「これでどうだ?」


自分が選んだのは目の下、鼻筋を通る横の線と左目を通る縦の線だ。色は何となく赤にした。


「あ!大分印象変わりましたよ!これなら現実に戻ってもきっと気付かれないですよ。でもフェイスペイントは種類がたくさんありますけど、どうしてそれを選んだんですか?」


「自分の祖父の顔にこの様な傷があるんだ。」


「・・・・・・・・・な、何者ですか、海斗さんのおじいさん。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ