019. スケルトンを殲滅せよ
相対するスケルトンは残り約20体。元々の数の三分の一以下だ。しかし身に付けている装備や立ち振る舞いから、残っている者はスケルトンの群れの中でも上位の実力を持つ者ばかりであることは間違いない。先程までのスケルトン共の時のように簡単にはいかないだろう。
「自分と狂骨が前に出る。煌星と焔鬼は後方支援を頼む」
『は、はい!』
「ゴブ!」
「・・・・・・(コク)」
それでも狂骨が加わり、前衛2、後衛2の布陣ならばこの状況を乗り切れるかもしれない。
カタカタカタカタカタカタカタカタ!
『か、かかってこいやぁぁぁぁ!です!』
・・・煌星が若干捨鉢になっている気がしないでもないが・・・。
「――――はぁ!」
ガシャァァァァァァン!
相手の頭上から大剣を振り下ろし、頭蓋骨を粉砕する。これでまた一体倒すことができた。ただこれまでと違い、攻撃が簡単に与えらない。大型の武器である大剣の攻撃は、どうしても大振りである。狂骨が手数の多い双剣で相手をかく乱してくれたり、煌星や焔鬼が魔法で牽制してくれたりしてようやく当てられているといったところだ。それでもようやく残り1体――――
「ゴ、ゴブゥゥゥゥ!!」
「ッ!?焔鬼!!」
しまった!最後の敵が焔鬼に!くっ!ここからでは間に合わん!
ガキィン!
「ゴ、ゴブ!!」
よし!上手く剣を盾で受け止めた!盾で・・・・・・・・あれ?焔鬼は盾なんか持っていたか?
ガシャァァァァァァン!
「ゴブ!!?」
!?焔鬼を攻撃したスケルトンが突然砕け散った・・・?どうなっている?
「焔鬼、お前の持っているその盾、一体どこで手に入れたんだ?」
「ゴブゴブ、ゴブブ!」
『どうやらそのあたりに落ちていたのを拾ったらしいです。かっこいい盾だったので』
「そうか・・・。先程倒したスケルトンの中にそんな盾を身に付けている者はいなかった。少なくとも奴らの落としたものではないようだが・・・。それにその盾で攻撃を受け止めた直後に攻撃してきたスケルトンが砕け散った・・・。あれは一体何だったのか」
『ひょっとしたらその盾に何か特殊な加護がついていて、スケルトンが砕けたののそのせいかもしれません』
「盾の特殊能力か・・・。確認するにはどうしたらいい?」
『テイムモンスターが手に入れたアイテムはテイムしているプレイヤーの所持するアイテム扱いになりますので、普通にステータスから確認できますよ?』
「そうか。確認してみよう」
どれどれ――――
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《報復者のバックラー》[EQUIPMENT]-[WEAPON]
[EQUIPMENT ABILITY]
◆[DEF]+20
◆[SPT]+5
◆盾が受けたダメージを20%の確率で相手に反射
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『うわ・・・!すごい性能ですよ、この盾!』
「そうなのか?」
「ゴブ?」
『現段階で[DEF]が+20もされる装備なんて聞いたことがありませんよ。しかも『盾が受けたダメージを20%の確率で相手に反射』なんて・・・。』
「どうやらこの加護が攻撃してきたスケルトンが砕けた理由のようだな」
『こんな強力な装備、そのあたりに落ちてていいものじゃない。いったいどうして・・・』
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[NAME] 海斗 Lv.7(+1)
[TRIBE] 異界人
[JOB] 暗黒騎士
[PARAMETER]
[HP] 27/31(+3) [MP] 21/21
[ATK] 42(+2) [DEF] 22
[MAG] 22 [SPT] 22
[AGL] 22 [SEN] 21
[TEC] 26(+2)
[SKILL]
【武技/短剣[1]】 【武技/大剣[4](+1)】
【魔法/水[2]】 【魔法/闇[1]】
【魔法/無[2]】 【威圧[1]】
【テイム[3]】 【眼力[2]】
[EQUIPMENT]
[WEAPON-1] 石の大剣
[WEAPON-2] ---
[HEAD] ---
[BODY] 初心者の胸当て
[ARM] ---
[LEG] 初心者の靴
[ACCESSORY-1] ---
[ACCESSORY-2] ---
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