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018. 骨のある剣士


《スケルトンのテイムに成功しました》

《テイムしたスケルトンに名前を付けて下さい》


『え?』


 自分達が後ろを振り向くと、そこには片膝をついたスケルトンがいた。主を前にした騎士の如く頭を垂れている。全身骨だけ且つボロボロの姿だが、どことなく品位のようなものを感じる姿であった。


『え?ええ?』


「ゴブブ??」


 後ろを振り返る自分につられて振り返った煌星達は、未だ状況を理解できていない。なぜ敵の筈のスケルトンが膝を折り頭を下げているのか、理解できなくても当然であろう。


 彼は先程蹴散らしたスケルトンの一体だ。数多のスケルトンの中で唯一彼のみが、自分の大剣による攻撃をガードしてみせた。手にした二本の剣で見事受け止めて見せた。そのため弾き飛ばされはしたものの、砕け散ることなく生き残ったのである。ただその後、後方からやってきた他のスケルトン共に踏み潰されてしまったが。


 ただその姿を見て理解できたことがある。どうやらスケルトン達には仲間意識が存在しないようなのだ。だから倒れた同族を躊躇いなく踏み越える。スケルトン達はあくまでそれぞれが自分の敵対対象に攻撃を仕掛けているだけに過ぎず、スケルトン同士で連携して戦うといったことはしない。いや出来ないのだ。そのような思考が元から存在しないのだから。それならばここで仲間になってくれたも、問題なくほかのスケルトンと戦ってくれるであろう。


 ただそこの一つ疑問が残る。こいつらはプログラムされた通り動くロボットのようなものだ。戦いながらそう感じた。にもかかわらずなぜこのスケルトンを自分がテイムできたのか。意思無きものを仲間にすることなどできるはずはないのに。この異常な状況を引き起こした原因はなにか?自分たちの行動か、それとも子のスケルトンが特別なのか―――


カタカタカタカタカタカタカタカタ!

 

『!?海斗さん危ない!!』


 振り返ると自分に斬りかかろうとするスケルトン。今は戦闘中だった。すっかり失念していたな。大剣で防ぐ――――


―――ヒュッ!


―――ガキィィィン!


 ――――必要はないらしい。自分と襲い掛かってきたスケルトンと間に立ち塞がる件のスケルトン。自分に振るわれた剣を自身の双剣を持って受け止める。


「残りの敵を討ち倒す。いこう煌星、焔鬼、そして――――」




「――――『狂骨』」

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