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013. 岩場の陰には・・・

日間ランキングにのりました

ブクマしてくれた皆様ありがとうございます


 さてと回収したPK連中のドロップアイテムを確認するか。


----------------------------------

《蛍火の杖》[EQUIPMENT]-[WEAPON]

  火の魔力を帯びた杖

  先端の宝石は魔法を使う際微かに発光する

 [EQUIPMENT ABILITY]

 ◆[MAG]+5

 ◆火属性魔法の威力が5%上昇

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《火のマジックオーブ》[ITEM]

  火属性の魔力が込められた石

  割ることでスキル【魔法/火】を取得できる

----------------------------------

《黒棘蟲のブーツ》[EQUIPMENT]-[LEG]

  スパイクバグの脚の甲殻で強度を上げたブーツ

[EQUIPMENT ABILITY]

 ◆[AGL]+3

 ◆[DEF]+2

----------------------------------

《烏兎の耳飾り》[EQUIPMENT]-[ACCESSORY]

  烏と兎、二種の動物の力が宿る耳飾り

  烏の如き機動性と兎の如き感知能力を得る

[EQUIPMENT ABILITY]

 ◆[AGL]+4

 ◆[SEN]+4

----------------------------------

《HPポーション》[ITEM]

  飲むことでHPを30回復できる薬

----------------------------------

《剛力の腕輪》[EQUIPMENT]-[ACCESSORY]

  腕力を高める加護が掛けられた腕輪

[EQUIPMENT ABILITY]

 ◆[ATK]+5

----------------------------------


 ・・・・・・成程な。とりあえずアクセサリーは2つまで身に付けることができるのだから《烏兎のチェーンピアス》と《剛力の腕輪》はそのまま装備。《黒棘蟲のブーツ》も《初心者の靴》よりも性能が良いので履き替えるか。《蛍火の杖》は自分には合わないな。【魔法/火】も【武技/杖】も持ってないし。マジックバックに収納。《HPポーション》も今はHPが減っていないのでこれも収納。最後の《火のマジックオーブ》は・・・・・・


「ん?」


『?どうしました、海斗さん?』


「いや・・・何やら視線を感じてな」


『!?またPKですか!?』


「いや敵意があったようには思えないんだ。確かあの岩場の陰辺りから・・・。行って見てくるか」


『気を付けてくださいね、海斗さん・・・』


 とりあえずこのまま気付かないふりをするという選択肢もあったのだが、初めて訪れた異世界、視線の主が何者なのかを確かめるため、岩場の裏側を覗いてみるか。果たして鬼が出るか蛇が出るか・・・・・・。


「ゴブ!?」


「これは・・・・・・鬼か?」


 なんと本当に鬼が出た。尖った形の耳に口元からちらりと見える牙、そして短いが二本の角という鬼に類するものの特徴を備えている。身長は120cm程度、小学一年生ぐらいか?この大きさだと鬼というよりは小鬼と言い表した方がいいだろう。そして身に付けているのは手に持った木の枝と腰に巻かれた汚れた布のみ。非常にみすぼらしい格好をしているな。


『あ、これはゴブリンですね。モンスターの一種です』


「ごぶりん?」


『ゲームを始めたばかりのプレイヤーさんでも割と簡単に倒せてしまう、モンスターの中ではスライムと並んで最弱の部類のモンスターですね。・・・・・・そう、スライムと並んで・・・・・・私と並んで・・・・・・私は最弱・・・・・・最弱でごめんなさい・・・・・・』


 煌星が自分自身の言葉で落ち込んでいる。あ、体の震えも徐々に弱々しくなっている。改めて自分がスライムであることを認識したのか。それにしてもスライムは最弱のモンスターだったのか。


「煌星しっかりしろ」


『は!?私は何を・・・?』


「とにかく今は目の前のゴブリンだ。話しかけた直後に蚊帳の外に追いやられて戸惑っているぞ」


「ゴブブ・・・」


『あ、そうでしたね。そこのゴブリン君、なんで海斗さんのことを見てたんですか?』


「ゴブブ・・・ゴブ!ゴブゴブ!」


『ふんふん・・・なるほど・・・」


「煌星、こいつの言っていることがわかるのか?」


『あ、まあ一応モンスター同士なので』


「そうなのか・・・。それでそいつは何と言っているんだ?」


『えーとですね・・・どうやらこのゴブリン君は魔法が使えるようになりたいようなんです』


「魔法が?」


『それで海斗さんが持っていた《火のマジックオーブ》を見ていたようです』


「ああ、この宝石を使うと魔法が覚えられるのだったな。つまりこのゴブリンはこの《火のマジックオーブ》が欲しいのか」


「ゴブ!」


『『お願いします!』と言っています』


「ああ、自分にはモンスターの言葉は分からないが、今こいつがお願いしますと言っているのがわかるよ。あまりにも見事な土下座をしているからな、このゴブリン」


 額を地面に擦り付け、というか額の角を地面に突き刺し、手足はこれ以上ないくらいに折り畳んでいる。しかもその土下座の姿勢を微動だにせず維持し続けている。そこまでして欲しいのか、この《火のマジックオーブ》が。


「ゴブ!ゴブ!ゴブ!ゴブ!ゴブ!――――」


『ひたすら『お願いします!』と連呼しています』


 必至だな。必死すぎる、このゴブリン。


「ふむ・・・自分は水・闇・無と三種類も魔法スキルを持っているからな・・・正直これ以上他の魔法がほしいという気持ちはないのだ。煌星はどうだ?火の魔法を使えるようになりたいか?」


『え?私ですか?《火のマジックオーブ》は海斗さんが倒した魔法使いがドロップしたものですから、そのアイテムは海斗さんの好きなようにすればいいと思いますよ』


「魔法使いを倒すときは煌星も手伝ってくれただろう。自分一人で使い道は決められん」


『うーん、そうですね、私も水魔法がすでに使えるので特にほしいとは感じていないんですよね、正直』


「そうか・・・ではこのゴブリンに譲るか、このアイテム」


『ええ、そうですね。さっきから目の前で土下座をされ続けて、私正直このゴブリン君に憐れみを覚えています。あと若干の罪悪感も』


「ああ、誠心誠意の土下座はこんなにも哀愁を誘い、良心の呵責を感じるものなのだということを知ったよ。早く渡して速やかに土下座をやめてもらおう」


『そうですね』


「というわけで、この《火のマジックオーブ》はお前に譲ろう」


「ゴブ!?ゴブブ!?ゴブゴブ、ゴブ!!」


『『本当ですか!?本当にいただけるのですか!?ありがとうございます、ご主人様!!』と言っています』


「ご主人様?」



《ゴブリンのテイムに成功しました》

《テイムしたゴブリンに名前を付けて下さい》



----------------------------------


[NAME] 海斗 Lv.4


[TRIBE] 異界人


[JOB] 暗黒騎士


[PARAMETER]

[HP] 25/25 [MP] 18/18

[ATK] 43(+5) [DEF] 21

[MAG] 20 [SPT] 22

[AGL] 27(+5) [SEN] 25(+4)

[TEC] 23(+3)


[SKILL]

【武技/短剣[1]】 【武技/大剣[2]】

【魔法/水[1]】 【魔法/闇[1]】

【魔法/無[2]】 【威圧[1]】

【テイム[2]】 【眼力[2]】


[EQUIPMENT]

 [WEAPON-1] 《石の大剣》

 [WEAPON-2] ---

 [HEAD] ---

 [BODY] 《初心者の胸当て》

 [ARM] ---

 [LEG] 《黒棘蟲のブーツ》(NEW)

 [ACCESSORY-1] 《烏兎のチェーンピアス》(NEW)

 [ACCESSORY-2] 《剛力の腕輪》(NEW)


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