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012. 落とし物を警察に届けたらいいのかどうかは時と場合による

今回は短め

あと011話修正しました

海斗君がレベルアップしています


 話しかけただけなのに急に襲い掛かられた。先程の三人組は一体何だったんだ?こちらの態度の問題はなかったはずなのだが・・・・・・何か怒りを買うようなことをしてしまったのだろうか?いやそんな感じではなかったな。最初に斬りかかられたときは奴らにやけていたしな。一人切り伏せたことで残りの二人は確かに怒りを露わにしていたが。


「あいつらが斬りかかってきた理由がわかるか、煌星」


『おそらく彼らはいわゆるPK、プレイヤーキラーですね」


「む、なんだそれは?」


『自己防衛のためなどではなく、自ら積極的にほかのプレイヤーに攻撃を仕掛け殺そうとする人のことです。ゲームの中では亡くなっても決められた『蘇生点』と呼ばれる場所で復活、生き返ることができますから。それなら別に殺しても構わないだろうという考えを持つのがPKなんです。』


「なるほどな・・・・・・それなら返り討ちにしても何も問題はないな」


『こういったことをする方々は大抵、ストレス解消や快楽を得るため殺すこと自体を目的とする『快楽殺人犯型』と、殺されたプレーヤーが落とすドロップアイテムを目的とした『強盗殺人犯型』のどちらかに分類されますが・・・おそらく先程襲ってきた人たちは初心者は『快楽殺人犯型』ですね。』


「?どうして『快楽殺人犯型』とわかるんだ?」


『あの人たち、海斗さんを初心者だと分かったうえで襲ってきましたよね?ゲームを始めたばかりの方って大抵ほとんどアイテムを持っていないんです。そのような方を襲っても、ドロップアイテムによって得られる利益は微々たるものですからね。『強盗殺人犯型』のPKは初心者を喜んで襲ったりはしません』


「成程・・・・・・ところで『ドロップアイテム』とはなんだ?何度か話に出てきたが?」


『『ドロップアイテム』というのはその名の通り倒されたプレイヤーが『ドロップ』する、つまり落とす『アイテム』のことです。殺されてしまうと自分の所持品の中からいくつかが殺されあた場所にそのまま置き去りにされてしまいます。アイテムボックスに入っていても関係ありません。ほら海斗さんの足元にも先程のPKのドロップアイテムが落ちていますよ』


「何?」


 煌星の言葉を受けて足元を見てみると、確かに先程の女が持っていた杖と、宝石らしきものが落ちている。


『ちなみにこのまま一定時間放置しておくとドロップアイテムは持ち主のもとに転送されます』


「なら速やかに回収しないとな」


『え?回収するのですか?』


「何か問題があるのか?別にこの世界では違反ではないのだろう?」


『確かにその通りですが・・・・・・正義感の強いプレイヤーさんの中には例えPKからでもドロップアイテムを奪うことはいけないことだという方もいらっしゃいます。例え悪人相手でも窃盗や強盗を働いたら法律で罰せられるのだから、これも同じように悪い行いだと』


「摩訶不思議な考えを持っているな、そのプレイヤーは。私の祖父曰く、『馬鹿と鋏は使いよう、ということわざがある。切れない鋏も愚か者も使い方によっては何かしらの役に立つことがあるという古人の教えだ。しかしこの教えを実行する際、気を付けなければならないことがある。それは馬鹿と鋏を別々に使うことだ。愚か者に鋏を持たせたところで碌な使い方をせんからな。そもそも道具をきちんと正しく使えないから馬鹿は馬鹿なのだ。そういった輩が少しでも周囲に害を及ぼす可能性のある道具を持っていたら速やかに取り上げることが吉となろう』と。だからやつらに返すくらいなら、これらの道具は自分が使った方がいい」


『は、はぁ・・・・・・』


「そもそも法律で罰せられるから悪いことだ、という考えはどうかと思うがな。法律もしょせん人が作ったものだ、間違いはあるだろう。数多の賢き人間の幾年月もの積み重ねにより今の法律が作られたとしても、人間によって生み出されたものである以上決して絶対的な正義になりえることはない」


『・・・・・・』


「ここに落ちているのが魔法使い女のドロップアイテムなら向こうに男二人分のドロップアイテムが落ちているはずだ。そちらも回収しよう」



『《蛍火の杖》を入手しました』

『《火のマジックオーブ》を入手しました』

『《黒棘蟲のブーツ》を入手しました』

『《烏兎の耳飾り》を入手しました』

『《HPポーション》を入手しました』

『《剛力の腕輪》を入手しました』

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