表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/23

011. 第一異界人発見

本日2話目いけました。


 とりあえず現状どうしたらいいのか、どこへ行ったらいいのかなにもわからないので近くにいる人に尋ねてみるのがいいだろう。煌星も自分と同じ考えのようだ。一番近くにいるのは・・・あの3人組だな。質問しに行くか。


 うーむ、近づいてみてわかったがずいぶん変わった格好の3人だな。


 一人は巨漢で筋肉質な男。髭面で牛の角が生えたヘルメットを被っている。手に持った斧が彼の武器だろう。目つきはお世辞にもいいとは言えないな。


 一人は小柄な女。真っ赤な帽子と同じ色のローブを身に付け、木製の杖を持っている。見た目は物語に登場しそうな魔法使いそのものだ。


 一人は長身細見の男。服装は全身黒ずくめ。髪型がやたら尖っているし、身に付けている装備も棘だらけ。あと顔が真っ白で目下にすごい隈がある。


 「現実世界にいたら警察の方にご側路願うのだがここは異世界だからあんな格好をしていてもおかしくないのかもしれない」


『ほかの二人はともかく、白い顔の男はこちらの世界でも違和感全開ですよ?』


「・・・・・・まあ見た目で人を判断するのも良くないので、とりあえず話しかけてみようか」


『正直私はあまり気が進みませんけど・・・』


 まあ、いきなり襲われたりはしまい。


「すみません。お尋ねしたいことがあるのですが。」


「ああ!?なんだてめぇ?」


「その恰好・・・・・・ひょっとして初心者さんかしらぁ?」


「ヒャッハー?」


「初心者?ヒャッハー?とりあえず自分は今日初めてここに来たのですが、わからないことも多く二、三質問させて頂いてもよろしいでしょうか?」


「へぇ・・・てめぇやっぱり初心者じゃねえか」


「それならぁ、丁寧に教えてあげないとねぇ、イ・ロ・イ・ロ・と♪」


 何だこの三人?急ににやけだして・・・・・・不快な奴らだな。よし、どこに行ったら良いのかは他の人を探して質問しよう。こいつらは適当にあしらってとっととここから立ち去ろう――――


「ヒャッハーーーーー!!」


 ――――と思っていたんだがなぁ・・・。まさかいきなり短剣を抜いて斬りかかってくるとは。まあ見た目も発言も異常な奴だ。おかしな行動を、この白塗り黒尽くめ男。


ヒュン!


『!?海斗さん危ない!!』


 別に危なくないぞ、煌星よ。素人丸出しの動き。ただ刃物を振り回しているだけ。話にならないな。なので半歩体をずらして躱し――――襲われた以上斬り伏せるか。えーと、大剣を出して、と。


「はぁ!」


「ヒャッハ!?」


『プレイヤー[海斗]のレベルが上がりました』


「ああ!?ヒャッハーマンが一撃で!?」


「てめぇぇ!!よくもヒャッハーマンをやりやがったな!」


 斬られた白面黒ずくめ男が光の粒子になって消えていく。というかヒャッハーマンてなんだ?あいつの名前か?変わった名前だな。ヒャッハーヒャッハー言うからヒャッハーマンなのか、ヒャッハーマンだからヒャッハーヒャッハー言うのか・・・・・・。まあ、どちらでもいいか。興味はない。何故いきなり襲い掛かってきたのかは知らないが、


 それよりも『レベルが上がりました』という声が聞こえたが・・・・・・。プレイヤーの『レベル』は戦闘で魔物などを倒すと上がると煌星が言っていたが、どうやら『魔物など』の『など』の部分にプレイヤーも含まれていたらしい。


「いきなり斬りかかるなんて、相当情緒不安定な男だな。精神科医に見せる必要がある」


「くたばりやがれぇぇ!!」


 お、今度は筋肉男が斧で襲い掛かってきた。情緒不安定2号か。パワーはありそうだが前の奴より遅い。敵ではないな。

先程と同じように一撃を躱して・・・・・・ッ!?


「今だ!やれ!ブラッディレディ!」


「くらいなさい!《ファイヤーボール》!!」


 ドォォン!!


 なんだ?今飛んできた火の玉は?大剣を盾代わりにして火の玉本体は防いだが、火の粉が散って少し熱いな。ひょっとして今のが魔法か?やはり魔法使い風の女の杖の先から飛んできていたにだから、魔法に違いない。これが魔法か・・・・・・。火の玉だから【魔法/火】か?それにしても斧を振り下ろすと見せかけて、自分より距離をとる。男の避けるタイミングに合わせ魔法使い女が火の玉を飛ばすか。頭に血が上って無策で斬りかかってきたのではなく、少しはこちらに実力を測り策を練ってきたか。


 まあ所詮素人の浅知恵だがな。避けてから撃つのではなく、撃ってから避けるぐらいじゃないと、今のように簡単に防げる。それに火の玉が防がれた時点で筋肉男が追撃を仕掛けるべきなのに、ぼさっと突っ立ったままだ。今のやり取りでこいつらの実力は知れたな。とっとと片付けるか。


「はぁ!そらぁ!!」


「ぎ!ぎゃああああああ!!」


『プレイヤー[海斗]のレベルが上がりました』


 ふむ、さっきの男は一太刀だったが、この筋肉男は消すのに二太刀必要なのか。まぁ、多少頑丈そうな見た目だったからな。


「そんな!?マッシヴ・パワードまで!?」


「残りはお前だけだな、えーと・・・ブラッディレディ、だったか?」


「ッ!?調子に乗るんじゃねぇ、このクソガキ!!」


 お、杖を構えた。また火の玉か?


「くらえ!《ファイヤーボー―――」


『《ウォーターボール》!』


 ドシャァァン!!


「ぎゃ!?な、なんだ!?今のはどこから―――」


「よそ見している場合か?」


「え?ッ!?ぎゃああああああ!!」


『プレイヤー[海斗]のレベルが上がりました』

『スキル【武技/大剣】のレベルが上がりました』


 筋肉男といい、この魔法使い女といい戦いの最中に気を抜きすぎだ。だからこんなにあっさり接近を許して斬られる。それにしても


「魔法使えたんだな、煌星」


『えへへ、海斗さんと同じ【魔法/水】です。お揃いですね♪』



----------------------------------


[NAME] 海斗 Lv.4(+3)


[TRIBE] 異界人


[JOB] 暗黒騎士


[PARAMETER]

[HP] 25/25(+5) [MP] 18/18(+4)

[ATK] 38(+3) [DEF] 21(+1)

[MAG] 20 [SPT] 22(+2)

[AGL] 22(+2) [SEN] 21(+1)

[TEC] 23(+3)


[SKILL]

【武技/短剣[1]】 【武技/大剣[2](+1)】

【魔法/水[1]】 【魔法/闇[1]】

【魔法/無[2]】 【威圧[1]】

【テイム[2]】 【眼力[2]】


[EQUIPMENT]

 [WEAPON-1] 石の大剣

 [WEAPON-2] ---

 [HEAD] ---

 [BODY] 初心者の胸当て

 [ARM] ---

 [LEG] 初心者の靴

 [ACCESSORY-1] ---

 [ACCESSORY-2] ---


----------------------------------

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ