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1558話 桜花城5階 復活怪人

「ここが天守閣か」


 俺は階段を昇り終えた。

 4階から5階への階段には、特に細工はなかった。

 おそらく、ここまで侵入者が来ることは想定していないのだろう。

 スムーズに最上階の天守閣にたどり着くことができた。


「さて、いよいよ桜花景春との対峙だ……。奴の首を獲れば、ミッションクリア。どんな面をしたクソ野郎かは知らんが、ここまで来たからには容赦せん」


 俺は天守閣の襖を勢いよく開ける。


「なっ!?」


「き、貴様は……!?」


 目の前には2人の男がいた。

 彼らは俺を見ると、驚愕の表情を見せる。

 そして、すぐに刀を抜いて構えた。


「侵入者というのは貴様だったか。よもや、ここまで来るとは……。雷鳴流を打ち破っただけはある」


「偽物の記憶を植え付け、我らを欺いていたようだな。無月殿まで籠絡するとは、想定外であった」


 男たちが俺に向けて言う。

 その口ぶりは、俺を知っているかのようだ。

 もちろん、俺も彼らのことをよく知っている。


「確か……雷轟と金剛だったか? 桜花七侍の……」


「ほう? 儂らの名を覚えておったか」


「貴殿のような強者に名を覚えられているとは、光栄だ」


 俺の言葉を受け、雷轟と金剛が笑う。

 彼らは桜花七侍。

 桔梗の件で、俺と敵対した奴らだ。

 あのときは、あっさりと撃破してやったのだったな。

 場の成り行きや桔梗の嘆願もあり、命までは奪わなかったが……。


「せっかく拾った命だ。もっと大切にした方がいいぞ? 自殺願望があるのなら話は別だがな」


 俺は挑発的に言ってみせる。

 確かに彼らは強い。

 だが、チート持ちの俺ならば余裕で勝つことができるだろう。


「ふっ。もちろん、自殺願望などない」


「我は駒。与えられた使命を全うするまで。景春様の命により、貴殿とは友好関係を――」


「断る」


 2人の侍の言葉を、俺は遮る。


「お前たちは敵だ」


 そう断言する。

 そして、闘気と魔力を開放した。


「うぐっ!? な、なんという……」


「ま、待て……! 我々は貴殿と……うぁ……」


「お前たちとは、戦うだけ無駄だ」


 俺は2人の侍を威圧する。

 彼らは俺の闘気と魔力にあてられ、動けなくなってしまったようだ。

 2人とも、武器こそ構えたままだが……


「眠ってろ」


「「がっ!?」」


 俺はトドメに、闇のオーラを開放して威圧を強めた。

 2人はそれに耐えきれず、意識を失った。


「バカめ……。復活怪人が活躍できるとでも思ったか? 俺も舐められたものだな」


 一度は敗北した者が、再戦して勝利を収める。

 それは、確かに王道の展開だ。

 しかしあくまで、主人公側・正義側の話である。

 悪側視点において、そんな展開はあり得ない。

 戦隊モノやRPGなどでも、復活した序盤の敵はあっさりとやられるものだ。


「さて、これで邪魔者はいなくなった」


 せっかく天守閣の間に入ったというのに、2人の侍のせいで無駄な時間を過ごした。

 俺は改めて、奥に視線を向ける。

 天守閣の間は、なかなかに広い空間のようだ。

 奥の壁には、桜花家の家紋が描かれた掛け軸がかかっている。

 風通しのいい構造になっており、天守閣の最上階から城下町を一望できるようだ。


「そして……あいつが景春か」


 奥には2人の人物がいた。

 片方は、40代くらいの妖艶な女性。

 そしてもう片方は、10代前半くらいの若い少年。

 さぁ、紅葉たちを救い出すとしよう。

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