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1202話 ドラちゃんへの加護(小)付与

「ふぅ……。満足したぜ……」


 俺は今、最高に充実していた。

 すぐそばでは、少女形態のドラちゃんが意識朦朧としている。


「むにゃ……。こ、こんなの知らないのー……。人間のオスってすごいのー……」


 ドラちゃんがうめくようにつぶやいた。

 俺はそんな彼女の頭を優しく撫でてやる。


「タカシー……。しゅきー……」


 ドラちゃんがうわ言のようにつぶやく。

 彼女の目からは、涙が流れ落ちていた。

 よほど強烈な快感だったみたいだ。


「俺も好きだよ、ドラちゃん」


 俺は彼女の頭を撫で続ける。

 そして、ステータス画面に視線を落とした。

 そこにはこう表示されている。


『ドラゴヴィフィアに加護(小)を付与しますか? はい/いいえ』


(まさか、ティーナに続いてドラちゃんまで加護付与スキルの対象者になるとは……)


 ここに表示されている『ドラゴヴィフィア』というのは、ほぼ間違いなくドラちゃんのことだろう。

 ドラちゃんというのは、ユナがその場で彼女に名付けた愛称だ。

 ファイアードラゴンだからドラちゃん……とやや安直にも思えるネーミングセンスだったが……。

 本名の最初にも『ドラ』があるのは、ちょうどいい(?)感じだ。

 そして、ステータス画面の表示によればドラちゃんにも加護を与えることができるようである。


(よし。もちろん『はい』だ)


 俺はそう考えた後、ステータス画面の『はい』を選択する。

 しかし――


『加護(小)付与の処理について、権限者が中止を要求しました。付与処理を中止します』


 画面の文字が俺にそう告げてきた。

 付与処理の中止。

 ティーナに続いて、2つ目の事例だ。


「またか……。『権限者』め……。どういうつもりなんだ?」


 俺は疑問を口にする。

 だが、答えは返ってこない。


「ドラちゃんだって、俺の愛する女だぞ? 種族の障壁など……知ったことか!!」


『…………』


「俺たちは、なんやかんやで種族の壁を越える! 彼女には俺の子を生んでもらう! その未来を邪魔する権限なんて、俺は認めない!!」


 俺は叫ぶ。

 ドラちゃんはファイアードラゴンだ。

 おそらくだが、卵生だろう。

 俺との間に子をなせるかどうか、やや怪しい。

 しかし、そもそも彼女の体は物質と魔素が複雑に絡み合って構築されている。

 いろいろと工夫すれば、なんやかんやで俺との間に子をなせる可能性だって十分にあるはずだ。


『……加護(小)付与の処理を再開。付与完了しました』


 ステータス画面にそう表示された。

 俺の宣言は無事に通ったらしい。


(よし……!)


 俺は内心でガッツポーズする。

 これでまた、戦力が増強されたことになる。

 何より、愛する女が強くなることは安全面でも大きい。


(しかし、ティーナのときよりも少しだけ処理再開が早かったな? まるで『はいはい、またそれね。分かった分かった』みたいな感じで……)


 俺は少し違和感を覚えた。

 もしかすると、『権限者』から俺の女好きっぷりに呆れられているのかもしれない。


 正式に妻として迎え入れ、子を生んでもらった者が3人。

 正式に結婚済みで、将来的に子を生んでもらうつもりの者が5人。

 いずれ結婚したいなぁと思っているのが2人。

 正式に結婚するかはともかく、既に肉体関係まである者が数人。

 まだ仲を深めきっていないが魅力的に思っている者がたくさん。


 そして今回、古代アンドロイドのティーナ、ファイアードラゴンのドラちゃんにまで手を出した。

 俺ほど手当り次第な者も、そうはいないかもしれない。


(いや、しかし……。これはスキルのせいでもあるからな?)


 俺は『ステータス操作』で『精力強化』と『夜戦術』を取得済みだ。

 これらのスキルの副作用により、俺の女好き度は強化されてしまっている。

 まぁ自分で望んだ結果なので文句はないのだが、そもそもこういうスキルを用意した『権限者』にも責任の一端はあると思うのだ。

 彼(?)から『はいはい、またそれね。分かった分かった』みたいな感じで呆れられるのは、不本意である。


(まぁ、いいか……)


 俺は思考を打ち切った。

 超常の力を持つ『権限者』に楯突いてもろくなことはないだろう。

 ティーナやドラちゃんの事柄に関しては、我慢ならないので抗議したが……。

 俺に対する呆れの態度については、俺が気にしなければいいだけだ。


(今はとりあえず……)


 俺は隣にいるドラちゃんに目を向ける。

 彼女はすやすやと寝息を立てていた。

 せっかく付与した加護(小)を付与したのだ。

 彼女のステータスを確認しておくことにしよう。

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