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XIRACO-シラコ  作者: 素巴(もとどもえ)キリマ
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第四話 ハジメ立つ

徒主句宇県皆頃市のとあるとある廃倉庫にて新しい戦いが始まろうとしていました。私1(カズ)ハジメはホームレスを行き止まりに追い詰めていました。これから始まる戦いを他人に伝えることができるのはたぶん私かホームレスかのどちらか勝者となったほうだけなのであります。

 「オレを食いに来たのか。だがオレは命ある限り戦って生き残る。」

 「人の命を奪ってまでもですか?それなら私は命ある限り尊い命を守りながらいき続けます。」

 「オレとお前、どちらが生き残るかは神に託す。オレの名は木経田キツネダイナリ、お前は?」

 『本名は言うなよ。念のためだぜ。』

 (フーワカじゃイマイチですしね・・・)「私は明日を作る尊い命を守る女・・・魔法少女(自称)であります。」

 「よろしい・・・ならば・・・マグロウマイナー!!」

 私の目の前にいたイナリの体はワターナッヴェ(第一話に登場プロフィールも見てね)と同じようにグチャグチャと音を立てながらハサミのような手をしたカサゴの化け物キウズア・カットーへと不自然な変貌を遂げたのでした。こうなったら私も変身します。仁王立ちをすると右手の手の甲で左鎖骨を隠してから空に向かって伸ばしました。

 「あああぁぁぁ!」(発声は腹から声を出して気合を入れた感じに、いやらしい絶頂の叫びにはしないように)

 私は全身から赤い光を放ちながら上に飛び上がり宙返りをした後小さな土煙を立てながら着地したのであります。(このときハジメは右手グー左手パーを地面に向けて軽くひざを曲げる、以後変身後の着地シーンはこのポーズで)私はすぐさま左手のパーを腹の前、右手のグーを右骨盤の二十cm先においてひざを軽く曲げた戦闘ポーズをとって敵との間合いをつめていきます。カットーも両手を上げ下げしながらこっちに迫ってきます。

 マグロウマイナァァァ!バッドスッドスッドスッ

 『くるぜ、あと十m。』

 待っていられなくなったカットーは雄叫びを上げながらこっちに走ってきます。私は左足でタイミングを取ると(野球選手の一本足打法のようなイメージ)走り高跳びの要領で敵の背中に乗って転がりながら敵の後ろを取ります。(ハジメがカットーの背中から降りる際にはカットーの背中から火花を出す)敵はあせって百八十度舵を切って体勢を立て直そうとするも私はドロップキックを当てて敵をひるませると回し蹴りやカポエラーキック(諸説あるがおそらくブラジル産と思われる格闘術のひとつ、ここでは胴体を地面につけた状態でアクロバティックに足をスイングさせるキックを指す、この戦法を使うときカメラは地面につけてね)で敵をメタメタにしました。

 エアッエアッエアァァァ!バシッボコッシャキーン(あくまでもキックの音だ)

 カットーは私にっ蹴られるなか何発か攻撃をしていたのののすべてかわされていました。接近戦では分が悪いと見たカットーは口から塩酸を吐き出します。(これは胃から出たものではなく空気中の物質等から作ったもの)嫌な予感がした(文章に矛盾を生じさせることになるがハジメとXIRACO-シラコはカットーが吐き出したものが塩酸であることを知らない)私は右に転がりながらそれを避けました。

 (シラコさんこれなんですか?)

 『分からないな。けどよー酸性であることは確かだぜ。こうなったらこっちも飛び道具だ。』

  私はシラコに動かされるがまま手を伸ばして指先を敵に向けました。すると黄色い手裏剣上の光線が出てきて敵に命中してから火花を散らしたのであります。(レトート、詳しい説明は登場人物紹介で)

 (わービームって出るんですね。)

 『そのリアクションは二日前にしとけよ。けどよーこいつは前のと違って生物の神経にしか効かないから気を付けろよ。』

 私はカットーに向かって走るとバク天かかと落とし(命中したときには不自然な発光あり)さらに左腕にしがみつきながら三回ほどキック(バルカンキック)を撃ったのであります。

 『よし、リミッター解除だ。(ヒトの体には自らの体を破壊するほどの力があるものの普段は出せないようになっている。XIRACO-シラコはそのリミッターを解除できる)決めてやれー!』

私は勢いをつけると全力で回し蹴りを繰り出したのであります。

 エアァァァァ!!

 ところが、これはカットーに避けられて私は体を地面と垂直にしながら空中で振り回されることになってしまったのです。もう最悪です。捕まるものがない中なすすべもなく風の音を聞きながら空中浮遊をして無防備な姿を敵にさらしてしまったのです。しかも、途中気を失っていたらしく知らない間に地面に倒れこんでいました。私は船酔いにも似た気持ち悪さを感じながらも立ち上がってみたもののこの行動は間違いでありました。カットーは私が立ち上がると同時に体当たりで私を突き飛ばしたのであります。(火花あり)

 『立てハジメ君、来てるぞ。』

 (待っ)

 バシッドガッ

 ろくに動くこともできずに地面に這いつくばる私に対してカットーはパンチや踏み付けをしてきたのです。そして、気づけば敵のハサミのような手で羽交い締めにされていたのであります。

 (いつもどうしてえこうなるんですか?)

 『まだ二回目だぜ。けどよー今は何も考えずにもがいていてくれ。』

 シューシュー

 (ちょっとこれ何の音ですか?なんだか喉が渇いてきたのですが。)

 『・・・まずい。敵はハジメ君の水分を抜いてるぜ。(ここでカットーが塩酸攻撃をしないのはハジメともみ合ううちに自らに塩酸がかからないようにするため)ハジメ君から水分抜いたら何が残るか?内臓にも皮下にも胸にも脂肪ないし。けどよーこのままヨーロッパの仲間入りされちゃ困るからな。何か策を考えろハジメ君。』

 (ヨーロッパって何のことですか?ミイラの本場はエジプトだと思いますが。)

 『日本にもあっただろ?平泉とかいうところに。』

 (それ欧州違いだと思います。)

 『細かいところはいいから脱出するぞ。相手は男だ!ブレイクゴールデンボール!ハジメ君!』

本当はこんなことしたくなかったのですが私に残された生き残るための道はかかとでキンゲリをすることぐらいでした。覚悟を決めた私は思いっきり後ろに足を伸ばしたもののそこにあったのは絶望でした。なんと足が届かないのです。

 (シラコさん届きません。このままじゃ本当にミイラに奈てしまいますよ。)

 『チクショー何が何でも近づいてキンゲリだ。頑張れハジメ君。』

 (もう頑張ってますよ。近づこうとすると敵も一緒に来てしまいますし・・・これは!?やってみるであります!)

 『思う存分やってくれ。けどよー途中でヘタレるんじゃないぜ。』

 シラコは私の考えのイメージを受け取ってくれたらしく(正しくはXIRACO-シラコがハジメの頭の中をのぞき見した)すぐに私の意見に賛成してくれました。そうなると私は思いっきり地面を蹴って真後ろに力を伝えました。するとカットーは私の動きに合わせて後ろに下がったのです。私はこれを見逃しません。カットーの足が上がった瞬間全力の後ろ走りをしたのであります。

 「エアァァァ!!」

 マグロウマイナードスッ!ガラガラ

 私の後ろ走りに押されたカットーは空き家の掛値に衝突した後私を解放しました。残忍な上半身を持つ私。しかし、下半身には希望が残っていたようであります。垣根ににめり込んだカットーの両腕をつかむと顔面にキックを三秒に十二発ほど叩き込んで(強化バルカンキック)気絶させてえから距離をとりました。私は呼吸を整えるとカットーにタイラー光線を撃ったのであります。

 「オレはオレはオレは・・・生きて・・・生き・・・」

 ドガガガガガ!!

 最後の言葉を残したカットーはワターナッヴェ同様に内部から爆発を起こしてバラバラになったのであります。今回の私は覚悟を決めていたので昼食と再会することはなかったので爆心地まで歩いてからへたり込みながら変身を解きました。敵に勝利して落ち着いたせいか疲れがどっと出てきたようです。

 「みっ水。」

 するとシラコは私の体の運転を奪いって穴を掘り始めます。

 (私が欲しいのはミミズじゃなくて水ですが。)


 その夜一家の食卓にて

 『今日はよくやってくれたぜ。ボクチャンも褒めてやるぜ。』

 (一時はどうなるかと思いましたよ。シラコさんがパワー全開なんてめちゃくちゃな・・・あれっ?)

 『たく人の愚痴なんか聞きたくないぜ。』

 ハジメは急にスイマーではなく睡魔に襲われて眠りだす。シラコが副交感神経を刺激したのだ。食後に寝だしたハジメを母イチは頭をゆすって起こす。

 「ハジメちゃん起~き~て。もう食後に寝たら体に悪いのよ。」(横にならなきゃいいんだって)

 「う~アッ母さん?」

 「それにしてもハジメちゃん最近雰囲気変わったように見えるのは気のせいかしら?もしかして彼氏できちゃったの?ママは大歓迎するわよん♡え~とでもパパには内緒だからね♡そーそー一緒にお風呂に入れる?」

 「いきなり何を聞くでありますか?」

 「もうハジメちゃんは所かまわず寝る癖があるからね・・・家のお風呂で犬〇家の一族を見れると話思っていなかったもの。もうあの時はママ気絶しそうになっちゃったんだから♡」

 「あっあれはですね~シンクロナイズドスイミングの練習を~そもそも彼氏なんかいませんし・・・」

 

 つづく 次回はハジメめの意外な過去が明かされるぞ

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