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「知ってるかーこのアプリで異世界に行けるらしいぜ」
「は?なにバカいってんだよ」
と友人A太にはそっけなく返したが家に帰った俺は試しに異世界に行けるというベタで嘘臭いアプリにログインした。
するとまばゆい光が部屋中に――――――――。
いや、そんな明るくない光に包まれて俺は意識をうしなった。
「ここ…どこだよ?」
ベタで古いRPGに出てくるような街並みじゃないか。
どうやら俺は見知らぬ土地に飛ばされ迷子になったらしい。
道を歩いているのは老若・女性ばかり
男の姿は老人くらいしかなかった。
気になってしかたがない。
理由を村娘Aというより騎士服の女の子に話を聞いてみよう。
「すいませーん」
「はい?」
あ、かわいい、スタイルいい。いやそんなことより理由を聞かないとだよな。
たずねると快く事情を話してもらえた。
「本来騎士は男性の仕事なのですか敵国との争いで…」
戦争によって若い男がいなくなってしまったらしい。
「そうですわ!あなた、わたくしとお城に来ていただけませんか?」
城に行く―まさか俺、勇者なの?
「女王陛下も若い男性のお力が必要だと言っていました」
ああ、人手が足りないからか。
城に着くと女王陛下という美人な人が出迎えてくれた。
「よろしくお願いします若い男よ。」
俺の名前そんなんじゃねえけど?
人手が不足した城で、女性の騎士を育成する事になる――――。