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別れ際の決意

作者: 鈴音ナル

君を喪った。


いつまでも寄り添って、いつまでも同じ景色を見ていけると思ってたのに。


君を喪った。


私を暗い駕籠の中から救い出してくれた、井の中の蛙だった私を大海に解き放ってくれた。


時に笑い、時に泣き無茶なことをお願いしたこともあったっけ。


でも君は、どんなに無茶なお願いでも、どんなに理不尽な怒りでも全て受け止めてくれた。


私はこの感謝を、この悲しみを誰に、どうやって伝えればいい?


だって……感謝を、悲しみを伝えるべき君がいないのだから。


だから、君に約束しよう。


私は前を向いて歩いていくことを、壁に当たっても進み続けることを。


君の遺してくれた勇気で、希望で。


君の遺志を継いだ新しい子と共に前に進み続けることを。


だから、だから……安心して。今までの私に戻らないから。

新しい子に支えられながらでも、前に進むから。


安心して眠っていてください。


今までありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 亡くなった、愛した人へ語り掛けている光景が浮かびました。 独白者の想いが伝わる様で良かったです!
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