ココア餅を作ったらこしあんができた話
餅を作りたかっただけなのに。
最近、床に寝っ転がりながらダラダラ動画を見ていたら、マグカップで作れるわらび餅なるレシピを見つけた。
なるほど、これは面白そうだ。
早速作ってみよう。
材料は片栗粉、砂糖、水の三つだけ。
ズボラな私は材料を適当にマグカップに入れ、ぐーるぐるとまぜ、六百ワット三十秒でレンジにかけた。
三十秒暖まってきた材料たちは、まだまだ液体である。
本来はここで「混ぜる」ということをしなければならないのだが、面倒くさがりな私はその行程を省き、三十秒温めるのを繰り返すのが面倒くさいからと、電子レンジに一分放り込んだ。
その結果、砂糖水溶き片栗粉だったものは、弾力のある少々硬い何かになって帰ってきた。
下の方は何やら白い固まりになっている。
味はまあ普通で、黒蜜もきな粉もない我が家でこれをやろうというのは無謀だったなと感じた。
そこで私は考えた。
黒蜜がないなら代わりになるもので味付けをすればいいじゃないか、と。
我が家にある何かデザートにぴったりな調味料といえば、ココアである。
私は母親が毎朝飲んでいる粉末のココアをちょいと拝借して、わらび餅ならぬココア餅を作ろうと試みた。
片栗粉と水、以下略を混ぜ、電子レンジぶちこむ。
今回はしっかり三十秒ごとに混ぜて作った。
するとどうだろう。
電子レンジから出てきたのは、餅ではなくこしあんだったのである。
何を言っているんだこいつはと思ったかもしれないが、本当にマグカップにはこしあんみたいなものが入っていた。
衝撃を受けた私は、その場で一口食べてみた。
うーん。舌触りは完全にこしあんである。
ただ、味はチョコレートであるため、脳が混乱している。
私はこの短時間で「チョコレート味のこしあん」という世にも奇妙な食べ物を作ってしまった。
だがやっぱり味は普通に美味しいので、奇妙な体験をしてみたい方には強くお勧めする。
これを作るに当たってのデメリットを一つ挙げるとすれば、マグカップを洗うのが超面倒くさいということだけなので、割と手軽に作れるのではなかろうか。
これを最後まで読んでくれたそこの君。君もチョコレート味のこしあんを作ってみないか?
みなさんも餅のこしあん化には気をつけて下さいね。




