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エクストラ章:ナギの地球での断片―闇に沈んだ記憶

街はもう騒がしくなり始めていた。

人々は仕事へと急ぐ。

学生たちは交差点を駆け抜ける。


ナギは自分のペースで歩いていた。

両手はポケットに突っ込み、視線は下。

まるで世界の重さが肩にのしかかっているようだ。


「オイ、ノロマ!」


ユージが一歩前に出る。

ナギの顔を覗き込む。

「こんなペースじゃ遅刻するぜ!」


ナギはため息をついた。


遅刻したって、別にどうでもいいだろ…。


でも、ユージは引かない。

自信たっぷりに歩きながら、ナギの肩を軽く押す。

まるで暗い思考から引きずり出すかのように。


「いつもそんなうるさいな。」

ナギが小さくつぶやく。


「で、お前はいつもそんな暗い!」

ユージがニヤリと笑う。

「ほら、バランス取れてるだろ!」


通りすがりの人々が二人を気にせず通り過ぎていく。

ナギにとって、世界はまるでこの道と隣のやつだけに縮んだ。


ふと、思い出がよみがえる。

冬、風邪で一週間家から出られなかったとき。

ユージは毎日、ノートと熱々のパンを届けてくれた。


夏、試験勉強を投げ出したくなったとき。

ユージはただ言った。

「俺も全部嫌いだ。でも、二人で乗り越えるぞ。」


今、隣を歩きながら、ナギはあの感覚を思い出す。


このやつ…いつも俺を支えてくれる。


交差点で立ち止まる。

ナギは小さくつぶやいた。


「ユージ。」


「ん? 何?」

ユージが振り返る。


「ありがとう。」


「は? 何だよ、急に!」

ユージが目を丸くする。


「ただ…そばにいてくれて。」


ユージはニヤッと笑う。

ナギの背中をバシンと叩く。

「バーカ。俺、お前の友達だろ? 当たり前じゃん。」


そのままユージは歩き出す。


灰色の空の下、雑踏の中で。

「友達」という言葉は、どんな誓いよりも強く響いた。

みなさん、いつも読んでくれてありがとう!

ナギの物語、楽しんでくれてるかな?


コメントや評価、別に無理にとは言わないよ。

でも、もし一言でも残してくれたら…めっちゃ励みになるんだ!


どんな感想でも、ナギのどこが好きか、どんなシーンが刺さったか、聞けたら嬉しい。

これからも一緒にこの物語を歩んでいこうぜ!

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