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74 「仮面の歌姫、俺を狙う!?」

テーブルの騒ぎがどんどん大きくなった。

カツローが頬をパンパンに膨らませ、叫ぶ。

「これ、絶対ドラゴンの炎で焼いた肉だよ!」

「こんな味、そうじゃなきゃ出せねえって!」


「ハハ、馬鹿か!」

リョウタ が手を振って笑う。

「ただの高級スパイスだろ、きっと。」


「違うよ!」

アヤが割り込む。

「この酒場、秘密の材料を使ってるって聞いた!」

「マリネに蜂蜜が入ってるんだって!」


「ハ! だから甘いんだ!」

カツローがドンッとテーブルを叩く。

杯がグラッと揺れた。


「ちょっと、二人とも静かに!」

サクラが笑いながら言う。

「このままだと追い出されるよ!」


笑い声がテーブルから響き合い、

ホールに広がっていく。

ちょうどその時、新たな客が現れた。


「お! 見てみろよ、誰か来た!」

リョウタ が声を上げる。


見慣れた顔が近づいてくる。

ユウジ、いつもの自信満々なニヤつき。

その後ろに落ち着いたハル、冷静そのもの。

そして、首都に帰還したばかりの、

他のヒーローたちがゾロゾロ。


「お前ら、いた!」

ユウジが手を振る。

「もう忘れられたかと思ったぜ!」


「やっと来た!」

アヤがホッと息を吐く。

「座って! ご馳走いっぱいだよ!」


テーブルを寄せ合う。

杯がまた満たされる。

笑い声と軽いイジリが響き合い、

ホールに広がっていく。


仲間たちは互いの冒険を語る。

誰が一番カッコよく戦ったかで言い争い、

バカバカしいハプニングを思い出しては笑う。


「なぁ、ユウジ!」

カツローが肩に手を置く。

「次、アニメみたいな酒場探すなら、

せめて一言言えよ! 探すのに死ぬかと思った!」


「ハハハ!」

ユウジが手を振って笑う。

「まずはお前がさ、

三つの森まで聞こえる声で叫ぶのやめな!」


みんながドッと笑い出した。


その瞬間、ホールが暗くなった。

完全じゃない。

ステージ上のクリスタルがチラチラ揺れ、

やがて柔らかく、魅惑的な輝きを放つ。


みんなの視線が一斉にステージへ。

そこに少女が現れた。

背が高く、優雅だ。まるで別の世界から来たみたい。

銀と黒の模様がきらめく軽やかなドレス。

でも、一番目を引くのは――仮面。

ただの仮面じゃない。

金の細い線と宝石で飾られ、顔の半分を隠す。

まるで謎めいた幻だ。


ホールが静まり返った。

音楽はゆっくりと、ねっとりと変わる。


少女が歌い始めた。

柔らかくて、力強い声。

まるで心に突き刺さる。

踊りは滑らかで、魅惑的。

一つ一つの動きが、客席に語りかけるようだ。


だが、ナギは何か変だと感じた。

仮面越しに、

何百もの客を越えて、

彼女の視線が――なぜか自分に止まる。


ナギが眉をひそめる。

「…偶然か?」

「いや、俺をじっと見てないか?」


まるでその思考に応えるように、

彼女が軽く首をかしげる。

仮面の宝石が、ナギの方だけにキラリと光る。


背筋にゾクッと寒気が走った。


仲間たちはまだ笑い、拍手してる。

ショーに夢中だ。

だが、ナギは気づいてしまった。

これはただのパフォーマンスじゃない。

何か、もっと大きなことが始まってる。


「彼女、誰だ…?」

「なんで俺なんだ…?」

仮面の歌姫がナギをロックオン!

彼女の視線、ただの偶然? それとも運命の始まり!?

「紅のグリフォン」のステージで何が起きる!?

笑いと騒ぎの裏に隠された秘密を今すぐ暴け!

次のページ、いますぐクリック!

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