表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/135

72 「ヒーローなのに、ただのガキ!?」

首都の通りは喧騒に満ちていた。

角には看板がキラキラ輝く。

「紅のグリフォン」。

ただの飲み屋じゃない。

商人街の誇りだ。

ふかふかの絨毯が敷かれ、

金のホルダーで松明が揺れる。

焼きたての肉とパンの香りが漂う。

店の前では、

召喚された者たちがそわそわしていた。


「…ナギはどこ!?」

桜が腕を組む。

声がキッと鋭く響く。

「一緒に行くって約束したのに!」


「まさか、誘拐されたとか?」

リョウタが真顔で言う。

でも、目は笑ってる。


「冗談やめてよ。」

アヤが手を振って一蹴。

「どうせまた、どこかで引っかかってるだけよ。」


ケイトが口を開いた。

グループ一の文句屋だ。

「ねえ、もっと待つなら肉、冷めるよ!」

「辛え肉が冷めたら犯罪だろ!」


「犯罪はお前だよ。」

サクラが鼻で笑う。

「お前のグチグチ声、耳にうるさい!」


「じゃあ、お前のキーキー声はいいのかよ!」

ケイトが即座に言い返す。

二人がガッと睨み合う。

今にも火花が散りそうだ。


リョウタが疲れたようにため息をついた。

「いつもこうだ。」

「一人が遅れて、他のやつらがケンカ。」

「ヒーローのはずなのに、アイス屋の前のガキみたいじゃん。」




ミズキが手を口に当てる。

クスクスと笑いをこらえた。

「正直、認めたら?」

「ナギがいなくて、みんな退屈してるだけだよね。」




「は!?」

サクラの顔がカッと赤くなる。

「私、別にどうでもいいから!」

「来ても来なくても!」




「ほー、なるほどねー。」

リョウタがニヤッと意味深に言う。


サクラは真っ赤になって、

プイッと顔をそらした。




その時、商人が通りすがる。

チラリと一瞥。

まるで騒がしいガキどもを見るような目だ。


「これが未来のヒーロー、ねぇ…?」

首を振って呟いた。


「紅のグリフォン」の扉が誘う。

できたてのワインと肉の香り。

なのに、ヒーローたちはまだ入り口でモジモジ。




「もう、どれだけ待たせるんだよ!」

カツローがキレた。

ドアの取っ手をガッと掴む。

「俺、入るぞ!」




「ちょっと待て!」

桜がカツローの肩を掴む。

「一緒にって決めたでしょ!」


二人はガッチリ組み合う。

まるで決闘が始まりそう。




リョウタが顔を手で覆う。

「マジで、子供かよ…。」




ミズキがプッと吹き出す。

「ねえ、これが二人の『友情』でしょ?」

「絶対そう!」




その時、足音が響いた。

石畳の道をナギが歩いてくる。

マントで顔の半分を隠してる。

手には工房からの包み。




まるで伝説の旅人だ。

ミステリアスな雰囲気全開。




「お、ようやく来た。」

サクラの声は素っ気ない。

でも、ホッとした響きが混じる。




「ふぁ、ついに王子様のご登場かよ。」

ケイトが目をぐるっと回す。




「次また遅れたら、置いてくからな。」

リョウタがぶつくさ文句。




「私、迷子になったかと思ったよ。」

ミズキがニコッと笑う。

優しいからかいが滲む笑顔だ。


ナギが軽く肩をすくめた。

まるで全部どうでもいいって感じ。

「悪い、ちょっと用事で遅れた。」




「用事、用事って!」

サクラがマネして叫ぶ。

頬が真っ赤に染まる。

「私たちがどれだけ凍えてたか、わかってんの!?」




「…三分くらい?」

「つか、夏だろ、暑いじゃん。」

ナギが平然と切り返す。




みんなが一斉に騒ぎ出す。

「三分!?」

「こっちはケンカ寸前でバチバチなのに、三分だと!?」




ナギはフンと鼻で笑う。

みんなをスルーして、

さっさと店の扉を押した。


「何ボーッとしてんの? 行くぞ。」




仲間たちはブツブツ文句を言う。

皮肉を交わしながら、

ゾロゾロと後に続いた。




中では騒がしい笑い声。

首都の新たなサプライズが待っていた…。

ヒーローたちの騒乱、始まったばかり!

ナギの遅刻で火花が散る!

サクラのキーキー声、カツローのキレっぷり、そして謎めいた旅人の登場…

「紅のグリフォン」の中で何が待ってる!?

さあ、扉を開けて、冒険の続きを今すぐチェック!

次のページへGO!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ