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日本の新しい天皇体制

いつのまにか、日本は淀橋皇太子のものになっていた。


紙幣機構はいつのまにか、天皇が発行するようになっていて、


そこで、天皇が紙幣を発行して、美形たちに1万8000円で配る。


淀橋皇太子は言う・


「美形は働く必要がありませんよ。美人を量産する貴重な機械ですから。美形以外は死ぬべきです。ただし、24時間働くなら、生きることを許します。奴隷として。きれいなので」


経済奴隷が作られて、仕事は経済奴隷が無償で24時間眠らずに送る状態になっている。


仕事についていたサラリーマンも、農家も、全部仕事をお金によって奪われて、


そこから、経済奴隷となるか、死ぬか以外の選択がない。


僕は呆然として、東京の墨田区の花火を見上げた。


花火がぼんぼんと打ち上げられ、次々に、美形たちが花火の中で、遊びながら、セックスをしている。


「きゃーっ。天皇体制ばんざーい」

「最っ高っ。みんな、遊ぼうよ」

「好き放題にセックスできるわ。仕事なんて全部なくなっちゃえ」


東京はひどい状態だった。すべての美形が遊び暮らして、それ以外に一切の仕事がない。


霞が関の国会にもすでに人はなく、完全に京都の天皇国会に国会機能が移る状態になっている。


「ふざけんな!!!! 俺は部長だったんだぞ!!! なんで、奴隷にならないとならない!!!」


どこかの一部上場の部長が叫んで、人数を集めて逆らおうとするが、「冒険者スマホ」がいつの間にか、「皇太子スマホ」になっていて、


10人集うだけでアラームが鳴り、警察が集まって、投網銃を使って、部長を捕え、殴る蹴るの暴行を加えて、反抗できない状態にして行った。


如月さんが足立区のヤンキー学校の前で言った。


「とにかく、もう、まともな社会じゃなくなっていますから、足立区周辺だけ、自分たちで紙幣発行して、独自の「冒険者紙幣」を作りましょう。足立区で生産をやっている人間だけの経済を作って、淀橋皇太子の体制が滅びるのを待ちましょう」


七月先生が言った。


「皇太子はまともな体制をやっていないわ。必ず、破綻が起こって、そのうちに、経済が滅びる。奴隷だけで、人が遊び暮らす体制なんて長続きしないわ」


上月さんが言った。


「まあ、なんとか体制を建て直しましょう。とにかく、余計なヤツは殺して、自分たちが生きられる体制を作って行きましょう」


・・・とにかく、足立区周辺で人が生きられる状態にしないと。


こうなってはどうしょうもないけど、常に12000円・アルバイト機構を、僕は諦めないぞ。

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