日本でルーズベルトを実行する。
日本でルーズベルトを実行する。
「とにかく、工場のラインを、速度が80歳の老人が仕事ができるようにゆっくりにする。それに伴い、遊んで仕事をしない人間は、悪質ならば懲役を科し、工場のラインの正常化を掛ける。工場は不良品は生産の半分まで認めなければならない。3%の不良品率では、ほとんどの製品が無駄にはならないが、人間が使い潰される」
僕が霞が関でそう宣言すると、すべての産業界から猛反発があった。
「資源に無駄が発生する。資源コストが工場でかかり過ぎる」
「人間が働かなくなる。そんな人間は管理できない。企業がつぶれる」
「人が労働を真面目にしなくなる。お前のやってることは間違いだっ」
僕はその人間たちを次々にバルタザルソードで、ぐしゃぐしゃに惨殺した。
「今は人間が100まで生きられる世界だ!!!! その中でお前らは!!!! どうやって生きようというんだ!!!! 人が働く場所がなくて!!!! さらには!!!! お前らは、常に12000円・小説を読むだけアルバイト機構を認めない!!!! ならば、ルーズベルトしかないだろうっ!!!! ルーズベルトが嫌なら、お前ら、常に12000円・小説を読むだけアルバイト機構を認めろ!!!!!!」
大声で僕が叫ぶが、人はやっぱり僕を相手にしない。
だれひとり声を上げないまま、僕の話を聞かずに世界は動いていく。
ルーズベルト or 常に12000円・小説を読むだけアルバイト機構。
みんなはどっちを取る? それを決めなければ、人類はいつまでも悲惨な末路を辿ることになる。




