モリブデン病
僕が人気者であれば、誰もが僕の言うことを尊敬して言うことを聞く。
ただ、僕は人気者でないから、誰も言うことを聞かない。
いくら僕が、オーガーを一瞬で、刀で両断できるとしても、誰ひとり構わない。
たぶん、人気者なら、「おまえ、僕より頭悪いんだよ。モリブデン病なんだ。クソ食えば治るよ」と適当なことをいうだけで、すごい頭がいいことになり、モテモテになり、ちやほやされる。
日本にはまともな判断能力を持つ人ができない。
なぜならば、まともなことを言う人を嫌うようにメディアで報道され、常識的な判断能力は「斬新さが足りない」と言って、
新しい若者の世界とか言いながら、常識的な判断能力をすべて奪うように、社会システムで作られている。
だから、何の能力もない頭の悪いヤツが、気分だけでクソはクスリだと女に遊びでクソを食わせても、
その人間が強くて頼りになるからと、
ムチャクチャな男の考えられない発言でも女はチヤホヤする。
常識的な判断能力を「若さが足りない。斬新さが足りない」と言ってバカにする風潮を作ったとき、
あなたが危険な状態にいるのに、それをあなたが一切まともに判断する能力がなくなってしまう。
そんな現状にあって、僕は日本を変えたいと思った。
渋谷のセンター街で、上月さんが僕に近寄って来て、言った。
「外務大臣を暗殺しましょう。あいつ、金利で、100億円もっててて、年間1千万で、愛人10人囲ってるわ。その癖、外交を遊びと勘違いして、アメリカ大統領との女の取り合いだけで第二次大戦を起こした。天皇の血族。殺すべき」
大体戦争は地域紛争で起きたりしない。
ただ、トップの人間の女の取り合いのこじれだけで第1次大戦とか、第2次大戦とか起きてるんだ。
下の兵士は、なぜか、国同士の経済摩擦とか、人同士の国境とかの争いとか軍隊に教え込まれてるけど、実際は、アメリカ大統領が日本の外務大臣に「お前、俺の女取ったろ。ふざけんな! 戦争だ」「やってやるよ。日本人を総出でアメリカにぶっこんでやる。日本人一人残らず戦わすからな」とか変な口喧嘩とかで、大戦になってるんだ。
戦闘止める理由から「あっ、不景気になって国が荒れてきた。戦争飽きたわ。みんなでドラッグ吸おう」
とかで止めてるだけだ。
そんなバカたちの動きだけで、なぜか永遠と僕たちは殺しあってる。
そこから、僕は上月さんと、東京の新宿御苑のビルの屋上に昇って、スナイパーすいかライフルで外務大臣を暗殺した。
バッキュン
「おまえらが、外交で戦争遊びをし、第二次大戦を起こしたのは知ってる。そんなお前らのせいで世界が混乱して、いつまでも戦争問題を引きずってる。そんなお前らが金を自由に使って最後まで遊び暮らして死ぬなど許されるか、俺たちはずっと働く奴隷として死んでたんだ。死ねっ」
外務大臣はスイカを食らって愛人10人に囲まれながら、腹上死した。こいつが、愛人に「お前はモリブデン病だからクソ食えよ」と言って、愛人が「あなたは世界一頭のいい人だわ。確かに私はうんちで病気が治った。好きよ」と言って、愛人が喜びながらクソを食っていたのが、吐き気がした。
人は自分の立場を自由にできるヤツがいると、どんなクソみたいなヤツでも好きになって、本気でクソを食いながら恋をする。
だから、僕は常に12000円・小説を読むだけアルバイト雇用をどうしても作りたいんだ。
人がほんとに好きな人に恋を語れるように。




