日本中にコミケを作る。
とにかく、仕事がないので、日本中にコミケを作ることにした。
それは、ペンだけコミケと言い、
日本中で、ボールペンとA4の紙だけしか使ってはいけないコミケにした。
僕は如月さんに言う。
「確かにコミケの漫画とかはすごいけど、労力がかかり過ぎている。だから、小説や、漫画でも、ペンだけで描ける範疇の制限でのコミケを作ろうと思ったんだ。大切なのは、生きる目的がある人が、ペンだけで、本や、漫画を描けることだよ」
如月さんは言った。
「でも、ペンだけコミケの参加者っていますか? みんなコミケの娯楽で楽しんでいて、ペンだけのコミケに魅力を感じないようになっているんです」
「だから、月に100個、全国のコミケで、ひとつの漫画を買った人から、100個だけ100万円手に入るような、100万円くじつきのコミケにしようと思ったんだ。コミケ参加者は漫画や、本にシリアルをつけて、そのシリアル番号が当たったもの、購入したものに100万円が入る仕掛けにしようと思ってね」
如月さんが笑った。
「すごいです。××さん。夢があります。××さんはすごく夢を作れる人です。大好きです」
ちゅっ
如月さんのキスは、とても甘酸っぱくて、今日はチェリーの味がした。
・・・とにかく、つねに12000円・小説を読むだけアルバイトをがんばりたい。




