ナースマン
足立区のヤンキー学校の、保険医の七月先生の元で12000円アルバイトをした。
SSSクラス冒険者としてものスリムマッチョな体格をしている僕にはふさわしい仕事だ。
人が怪我してるときに、身体を抑えて動かないようにすることは、男しかできない仕事だ。
なのに、今の社会では、男の医療進出が少ない。
病気の介助は若い女性に限られる。それは、医療費が高くて。力を必要とする労働を、医療側が拒否しているからだ。
だから、どうあったって、病気金無限は必要なのに・・・。
それを今の僕は言い出すことができない。なぜなら、民衆は健康な人が多く、その健康の人は、莫大な医療費を自分が支払う状態ということを、のんきに考えて、理解していないからだ。
暴れたヤンキーを僕が抑えつけ、七月先生が傷薬をつけて包帯を巻いていく。
こんな簡単な仕事で、日に12000円入る。
僕は七月先生の元で、学校で暴れて怪我をしたヤンキーを抑えつけるだけの仕事をしている。
ナースマンだ。
「独裁政治なのに、アルバイトして暮らしてる××くんが好きよ。あなたは誠実な人だから」
褒められてうれしい。ただ、なんとか、病気金無限を作り上げたいんだ。




