僕はやっぱり民衆にモテない。
新宿の街を歩いて、そこに行き交う人を観ながら、僕はため息をつく。
僕はやっぱり民衆にモテない。
日本の民衆はイジメが好きだし、イジメをやるのは、当然の人間的権利だと思っている。
ニュースキャスターは言う。
「我々は古来から人を選抜して生き続けて来ました。人類というのは当然のように弱い人間を殺すのはごく自然の行為として行うように出来ています。我々、日本人は、競争原理の中にあって、弱い人間の居場所を奪い、強い人間だけとなって、最高の民族として生き続けましょう。私は、ニュースキャスターとして優れた容姿、優れた学歴を持ってみなさんの前にいます。選ばれた人間は美しい。選ばれた人間は、誰にとって気持ちのいい存在です。そこで、我々は淀橋皇太子の愛する人間になって、選抜の中から我々日本人の優れた種を残して生きましょう。すべては皇室のために」
殺そう!!!!
僕は、緑山のテレビ局に乗り込んで行って、そこから、ニュースキャスターをイジメ殺した。
僕は死ぬまでの間、ニュースキャスターを拷問に掛けながら、叫び続けた。
「お前がイジメを肯定するから!!!! 僕は死ぬまでお前をイジメ殺す!!!! お前がイジメられるのは!!!! 当然お前が弱いからで!!!! お前にとって当然の行為なんだろう!!!! だから、僕は死ぬまでお前をイジメ殺して!!!! 徹底的に痛めつけて!!!! お前が拷問を味わうのを楽しんでやる!!!! お前を僕がイジメ殺すのは当然だ!!!! 苦しんで死ね!!!!」
イジメを肯定する人間を日本全国でイジメ殺せないだろうか?
僕はそんな世界を想像する。
「イジメ当然。ざまぁ!!!!」
常に、12000円・小説を読むだけアルバイト雇用を、僕はなんとかがんばって作り上げたい。




