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異世界に転生したんだが、人生は厳しかった。  作者: 統星のスバル
第1章 異世界でレベリング
7/13

第5話 チート魔法とダンジョン

星5評価、ありがとうございます!

今日も更新です。

◇ ボスオークとの戦闘から1週間

「これが、魔力。」


魔力石に触れていると、磁石が鉄を引き付けるように、体内の何かが吸い込まれている感覚がある。この正体が魔力なのだろう。


「じゃあ、逆に引き出せるのか。この中にたまった魔力を。」


体内の流れをせき止め、逆に吸い込もうとする。


「おわっ。」


一気に多くの魔力を吸い込みすぎて、魔力に押されたような感触があった。


「じゃ、魔法を使ってみようか。」


森のずいぶんと奥まで来たので、強い魔法の練習をしても大丈夫だろう。

魔力量が多すぎる自信があるので、保険のためにも家からだいぶ離れておいた。

魔力の流れを意識して、手を構える。燃え盛る炎をイメージして・・・


「〈ファイヤ〉。」


体内の魔力が渦巻き、構えた右手から放出される。

巨大な爆発音とともに出来たのは、直径10m近くのクレーターだった。


「え、ここにあった木は?」


クレーターの中心に生えていた木、もとい的にしていた木は跡形もなくなっている。

けど消費した魔力は200くらい。まぁ、一般的な〈ファイヤ〉は消費魔力100くらいらしいけど、一般的な〈ファイヤ〉を見たことが無い。

まぁ、今度は別の魔法を使ってみよう。


「〈アロー〉。」


自分自身の身長くらいの大きさの白透明の矢が形作られ、木を貫通する。


「〈ウォーター〉。」


滝のように水があふれだす。


「〈スパーク〉。」


木が帯電し、焼け焦げる。


「〈ウインドカッター〉。」


手を横に凪ぐと、不可視の風の刃が木を切り倒す。


「ヤバい、チート能力すぎるだろ。」


この魔法を魔物に向けて放ちたいが、さっきの〈ファイヤ〉で近くには居なさそうだ。もう少し奥まで行ってみよう。


「お、なんだあれ。」


ボスオークで何故か8レベルも上がったので、ここらのレベルだと全然経験値が足りなくなったし、魔法を撃つ相手にはもの足りないので奥へと進んだのだが・・・


「なんか神殿みたいなのある。」


そう、視線の先にはなんかパルテノン神殿みたいな建物があった。

入るか、あれ。というか、人とか居ないよな。



「おじゃましまーす。」


一応、断ってから扉を開く。白色の石材で出来た扉は、重そうに見えたが意外と簡単に開いた。


「暗っ。」


中は真っ暗闇で、何も見えなかったが、勇気を出して入ってみる。


「【称号】[到達者][ダンジョンに挑みし者]を獲得しました。【スキル】〈暗視〉を獲得しました。」


なんかまた色々ときた。〈暗視〉は有用なので、さっそく使用する。


「おお、良く見える。」


心霊スポットとかのTVみたいに、なんか全体的に緑色っぽいけど。


「ダンジョンってことは、ボスとかいるのか?」


なんとも俺の好奇心がくすぐられる。

強い魔物とか来てほしい。



「ん、なんかいる。あ、スライムか。」


角から姿を現したのは、見慣れたというか狩り慣れたスライムだった。

このダンジョンはボスオーク戦での洞窟と違って、迷路のように入り組んでいた。


「スライムはスルーでいいか。」


基本的に無害なスライムは、倒しても倒さなくても変わらないようなものだった。

経験値も微々《びび》たるものだし。

なので、俺はスライムを無視して先に行った。


「ピギッ。」


スライムの鳴き声がしたかと思うと、何かの液体を背中にかけられた。


「なんd・・っ。」


振り返ろうとすると、強い虚脱感きょだつかんが全身を襲った。


「はぁっ、はぁっ、っ。」

「状態異常・毒」

「【スキル】〈毒耐性〉を獲得しました。」


視界の端に警告表示が出される。

毒だと⁉なんだこいつ、普通のスライムじゃないぞ。


「〈鑑定〉。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ポイズンスライム Lv20

・ダンジョンに出現するモンスター。

・毒による状態異常攻撃を主とする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ポイズンスライムか、ただ、状態異常は〈超回復〉で治せるが、〈毒耐性〉を強化したい。


「うぐっ。」


数秒毎に虚脱感の波がくる。

これは、精神力も鍛えられるな。


「さぁ来い、毒野郎。」

「プギ?」


「【スキル】〈毒耐性〉がレベル5になりました。」

「はぁっ、はぁっ、やっとレベル5かよ。まぁ、もういいか。正直、しんどいし。」


今まで紫色の毒を喰らいまくっていたが、ここまでだ、ポイズンスライムよ。


「〈超回復〉。」


そして、


「〈ロックバレル〉。」


手から放たれた石のつぶてが、ポイズンスライムの身体を打ち抜く。


「レベル57になりました。魔力量が285000に上昇し、ステータスポイントが10ポイント付与されました。」


ん?なんで20Lvの雑魚でレベルアップしたんだ?ボスオークと戦ってから何も狩っていないのに。ダンジョンの魔物は経験値が高いのか?


「まぁいい。進もう。」


角を曲がった先には、下に降りる階段があった。


◇ ダンジョン地下3階層

「クケーッ。」


石化能力をもつ、蛇っぽいのバジリスクと遭遇し、現在固まっているところ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バジリスク Lv56

・ダンジョンに出現する蛇型モンスター。

・石化の状態異常を使う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こいつは石化している間に、くちばしでつついて来たり、爪でひっかいたりするが、さほどダメージはないので頭を守るだけで済んだ。どっちかと言うと、皮膚が硬化している変な感触との戦いだった。


「【スキル】〈石化耐性〉がレベル5になりました。」


そう表示されたら、石化攻撃を喰らうのを避け、回復を待つ。

数秒待つだけで、腕に感触が戻る。


「あばよ、恐竜もどき。」


5歳児っぽくない言葉づかいで、バジリスクに吐き捨てる。

右手を構えたが最後、


「〈ボルト〉。」


〈スパーク〉の上位互換、雷属性の魔法でとどめをさす。


「レベル59になりました。魔力量が295000に上昇し、ステータスポイントが10ポイント付与されました。エクストラポイントが1ポイント付与されました。」


さっきの戦闘で確認したが、どうやら攻撃を喰らいまくるほど獲得できる経験値が多くなる傾向がある。

よし、まだまだレベリングするぞ。


◇ ダンジョン地下4階層

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ディーパ Lv48

・ダンジョンに出現する蝶型モンスター。

・麻痺の状態異常攻撃を主とする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「がっ。」


しびれてしゃべれない。しかも、身体もゆっくりとしか動かせない。こいつ、Lv48にしては強すぎだろ。

だが、しびれるだけだ。別にたいしてダメージはない。

ずっと麻痺して数分後。


「【スキル】〈麻痺耐性〉がレベル5になりました。」


よし、もう攻撃は喰らいたくない。バックステップでディーパと距離をとると、〈麻痺耐性〉と〈回復促進〉のスキルだのみに、麻痺からの回復を待つ。

数秒で麻痺はとけた。


「〈ウインドカッター〉。」


うん、この魔法が一番効率的だ。音が出ないし、魔力消費も少ない。


◇ ダンジョン地下10階層

ようやくここまで来ました。まぁ、色々とあったけどもめっちゃLvあがったし、ここを攻略したら帰るか。


「残り魔力量は・・・ステータスオープン。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

イロアス 5歳 Lv62 魔力量100200/310000


【称号】

 [俊足の暗殺者]

 [忍び寄る者]

 [暗殺者]

 [スライムキラー]

 [ゴブリンキラー]

 [英雄]

 [到達者]

 [ダンジョンに挑みし者]


【イレギュラーユニット特典】

 ・1LvUPごとに魔力量+5000、ステータスポイント+10。

 ・10LvUPごとにエクストラポイント+1


【ステータスパラメーター】  SP…36

 ・筋力…100     ・魔法防御力…95

 ・知力…100     ・物理防御力…95

 ・素早さ…100    ・器用…100


【エクストラスキル】    EP…1

 ・〈鑑定〉Lv2

 ・〈超回復〉Lv5


【スキル】

 ・〈忍び足〉Lv6

 ・〈熱耐性〉Lv7

 ・〈苦味耐性〉LvMAX

 ・〈回復促進〉Lv5

 ・〈苦痛耐性〉Lv4

 ・〈ランページ〉Lv3

 ・〈英雄の一撃〉LvMAX

 ・〈暗視〉Lv6

 ・〈毒耐性〉Lv7

 ・〈石化耐性〉Lv5

 ・〈麻痺耐性〉Lv5

 ・〈催眠耐性〉Lv5

 ・〈頭痛耐性〉Lv5


【アイテムボックス】

 ・セプチーニの枝×1

 ・スライムの破片×47

 ・リフレ草×64

 ・ボタナ草×9

 ・傷薬入りのビン117g

 ・輝緑石×6

 ・オークの角×24

 ・ボスオークの角×2

 ・魔力石×1

 ・ポイズンスライムの破片×2 [毒]

 ・ディーパの羽根×2 [麻痺毒]

 ・ヨーウィーの牙×4 [神経毒]

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ここは?」


地下9階層の階段を下りた先は、小さな空間だった。先へと進む階段もない。

ここまでだいぶ進んで来たが、こんな階層はなかった。


「ここで終わりなのか?」


だとしたら、ずいぶんとあっけないダンジョンだな。ボスとか来てねーし。それとも、ここがボス部屋なのか?


「だったら、どこからボスは来る?」


慎重に先へと進みつつ、辺りを見回す。

ちょうど部屋の真ん中に来たときに、足元が赤色に光りだす。


「うおっ。そういう起動装置かよ。」


もといた階段へと戻ろうと振り向くと、階段が消えていた。


「クソッ、逃げ場がない。」


全力で壁まで退くが、約15m四方のこの部屋じゃ意味がない。


「おいおいおい、デカすぎるだろ!」


床に展開された魔方陣は直径7mくらい。この部屋の半分くらいの面積だ。


(部屋全体が15×15=225㎡で、魔方陣が3.5×3.5×3.14[π]=38.465㎡だから、全然部屋の半分じゃないことに後で気付いた。)


とうとうボスが姿を現す。


「ξξξ!」


短く何か叫ぶと、(なた)みたいな剣が()()()()()()()()()









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