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異世界に転生したんだが、人生は厳しかった。  作者: 統星のスバル
序章 鬱屈とした日々から転生
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第0.5話 最後の雄姿

どうもこんにちわ。「統星のスバル」と申します。

初投稿です。

異世界モノが好きなので書きました。


ツイッター開設したのでフォローお願いします。

↓↓

https://twitter.com/CqZvKhIrcftS2Cj


統星のスバル @CqZvKhIrcftS2Cj


まぁ、正直フォローなんかよりもPVとか評価とかブクマ登録、感想、アドバイスが欲しいですけど。


《《重要》》

※この小説はアルファポリスに移行します。

上のTwitterから移動出来るはずですので、そちらをご参照ください。

 キーンコーンカーンコーン


 5時限目終了のチャイムが鳴り、クラスは賑やかになる。

 偏差値が超低い底辺高校のため、普通に髪を染めているやつや、スカートを短くしているやつなどが多々いる。

 その中でもひときわ目立っているのが、クラスの女帝で金髪JK、峯ヶ丘(みねがおか) 杏奈あんなと、陽キャグループのトップ、茶髪の爽やか系男子の佐渡島(さどがしま) 啓介けいすけだ。

 まぁ、両者共に髪を染めてて、一切校則を守っていないのだが。

 ちなみにこれは余談だが、この2人は付き合っていない。女帝には、大学生の彼氏がいるらしい。


「はぁ、今日も目立たないように帰るか」


 そんな崩壊しているクラスの中で一番陰の薄い男子、それが俺、潮ヶ浜(しおがはま) 湊港みなと のポジションだ。

 あいつらに目を付けられないように、密かに息をする、そんな人生は疲れた。


 しかし、俺1人が世界の条理を変えることは出来ない。特に友人と呼べる存在もいないボッチできるのは、速く帰路につくことしかないのである。


 ◇

「きゃあ~~!」


 帰り道の人通りに甲高い叫び声が上がる。


 (何だ!事件か?)


 ほぼ反射的に振り返った先にいたのは・・・・ナイフを振りかぶった狂乱状態の男だった。


「死ねぇ~~~!」

「えっ、何!?」「うわぁぁぁ!」「いやだ、死にたくない」



 すぐに辺りは騒然となり、パニック状態に陥った人達によって、徐々に周りの人も錯乱状態に包まれる。


 通り魔かよ。どうする、逃げるか?しかし、あの男との距離は数mしかないし、今、この状態で不用意に逃げても意味がない。人波に呑まれてボロボロになるのがオチだ。

 みんなは混乱に陥って、平常を失っているいるのに対して、何故か俺は冷静だった。

 しかし、今にもそのナイフは近くのクラスメートの女子に振り下ろされそうになっている。


 あれはヤバい。


 そう考えると同時に、身体が動いた。


「危ないっっ」


 その女子高生をかばいつつ、通り魔に体当たりした。いつもの俺なら、ビビりまくって絶対に出来ないことだ。

 しかし、この時ばかりは身体が動いた。アドレナリンが大量放出されていたのかもしれない。


「うぐっ」


 グサッと肉を引き裂いた音がして、背中から焼けるような痛みが広がる。

 薄い夏服の制服は、少しも防御力を保持しておらず、容赦なく柔らかい肉を切り裂く。


 痛いイタイイタイイタイ

 何だよこれ、絶対に耐えられる痛みじゃない。

 鋭い痛みに訳も分からず、うずくまる。はっきりしない視界の隅で、通り魔が数人の男性に取り押さえられているのが見えた。

 被害が出なくて良かった。


「・・・てっ!・おヶ浜く・・」


 誰か知らない少女が、俺の身体を揺する。多分、あの庇った女子だろう。

 俺の名前を知っている人がいたんだな。しかも、意外と美少女だし。最後に可愛い子の泣き顔が見れて良かった。


 視界がブラックアウトする。もはや音すら聞こえない。走馬燈を見る暇も無く、意識が遠のく。

 高校生1年生、短い人生でした。



『---イレギュラーユニットを確認。世界線を移行します。---』



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