ルーズリーフ ファイル ページの差し替え
今回は本題のページの差し替え機能についての話。
良くある話は、「図表の書き損じがあった場合差し替えができる」と言う話だ。
確かにそういう使い方もできるし、方眼のルーズリーフと言うのもあるので一部だけ違う紙を使っても良い。
だが、これだけでは本質が分からないし。
そもそも配られたプリントを糊付けしても良い。
『ページの差し替え』を正しく理解する為にはもっと別の視点が必要だ。
差し替えの機能と言うのは『製本前の本』と同じ機能がある。
当然、ルーズリーフを使う目的と言うのも『本を作るため』だ。
教科書があるのに、何故本を作るのか?
学校の教科書は『教育指導要領の順であること』『説明した物に対する演習問題をセットで忘れ物防止』の二つの条件を満たすように作られる。
教師が授業をする時に適した形だが、『教師が使いやすい』と『生徒が使いやすい』と言うのとは全く別だ。
ゆえに『生徒が使いやすい教科書』を作る必要がある。
問題集以外のノートが必要な理由。
数学なんかの『問題』は『学びたい事』を確認できるが、『正答』と『学びたい事』がイコールで結べるわけではないから。
勉強のプロセスは辞書引きと似たようなものだ。
『本を読む』『読めない漢字を見つける』『辞書で引く』
『テストをする』『間違えた・解答不能の問題を見つける』『正答を見る』『別冊のノートで確認する』
『正答を見る』が『フリガナを読む事なら』、『別冊のノート』は『辞書引き』の様なものだ。
当然、辞書の様に書かれているノートが必要になる。
教科書の合間合間に演習問題が入ってくるのはあまりよくない。
辞書にわざと白紙を混ぜて製本した場合、白紙の割合が増える毎に、検索にかかる時間が増えていく。
また、通常の辞書、英和、漢和あたりの書き方は文字が詰まっていて検索性に優れているが、図解を入れるには不適当だ。
百科事典、写真週刊誌あたりの構成を参考にすると良いだろう。
特に、何が書かれているかと言うタイトルを巨大な文字で書くとか、色を付けるとか、『白抜き』とか『袋文字』とか。
タイトルを付けると言うのも、『何を学ぶか』を基準に言語化する練習になる。
数学の場合、問題集を作る基準は『何を学んだか』を確認する事だ。
ノートにページ数を書くと、ルーズリーフの長所が失われる。
だが、どこに何が書かれているか知る必要はあるので。
『目次』と『章扉』ぐらいは入れて可読性をあげておくと良い。
『章扉』はカラーのルーズリーフを使い、五つ毎に別の色の章扉など。
目次の方も、ページ数ではなく、章扉の色を文字の横に塗っておくなど。
以下、実例を交えて。
視点別にまとめる。
算数と数学の違いは何なのか?なんて話がある。
小学生で習うのは『算数』だが、これはイコールの右側を『計算』する事を学ぶ。
だが、『算数』の単元であるにもかかわらず、別の事も一緒に学ばされている。
『単位』についてだ。
計算を実生活に役立てる為には必ず『単位』が必要だが、文章問題を解く為に別の知識を組み合わせている。
『速度の計算』なんて『単位』の学習そのものだ。
wiki辺りで『ニュートン』力の単位の定義を見ただけで、小学生でも解ける。
こういうものは、ジャンル別に別冊の本に仕立てた方が良い。
『幾何学』や『代数』なんかも、ジャンル毎の方が検索しやすいだろう。
簡易に身に着けた技術の一覧を見れれば、詰まった問題で使うべき物を探せる。
目的別にまとめる。
英語の学習で殆どの人は英語を話せるようにならない。
これはノートの取り方が悪いとしか言えない。
ノートも教科書も、『目的』があるから書く物だ。
『発音記号』『発音方法』『フォニックス』。
この辺りの物は、『単語』学習とは別に、『単語集』が必要になる。
『work』と『walk』なんかは発音の違いを認識できているかの演習問題になる。
正しい発音は英語における足し算だ。
それ以外の作業をやっている時に復習し続けられるので、英文法の様に別に単元を取っても良い物だ。
出来れば簡単な文を和訳し始める頃には学びたい。
当然、専用の教材を用意して。




