転生兄妹は伝説級冒険者
異世界転生もどき書いてみた
俺の元の名前は伊藤 裕孝現在の名前はカイネ・トリマー。何言ってるんだこの中二病はと思ってる皆さんそれは違います。俺には前世の記憶があるのですよ
「お兄ちゃんぼーっとしてどうしたの?」
今声かけてきたのは俺の前世の妹今は血のつながっていない人間だ。名前はアイリス・カミモル。二人とも記憶があるのだが不思議なもので姿形は前世と同じ黒目黒髪だ
「父さんと母さんも、こっちの世界に来てるのかな」
「絶対に来てるよ。私とお兄ちゃんが会えたんだから会えるって!」
アイリスは胸を張った。容姿は同じだがこの世界に合わせているのか前世より胸が大きくなったものだ。感心してみていたら変態と言われてしまったが兄として妹の変化は目にとめておくべきだろう
そもそもなぜ転生したかは不明だ。ただ、覚えていることが一つ前世の俺らが車で鹿児島から長崎に行く旅行の間に事故にあったことだ。玉突き事故でどうしようもなかった。そして転生した俺は不思議な夢だなくらいにしか思っていなかったがある日冒険者である妹に出会って夢じゃないことを思い出した
「縁というものは不思議なものだな」
「じじくさい」
「にしても、妹と再会を果たして五年。まだ見つからないのかぁ」
「冒険者ランクもダイヤモンドを越して伝説級なんて言われちゃってるしね」
「お前のうわさ聞いたか?闇よりなお深い黒髪を持ち剣を一振りすれば千もの敵が肉塊となる。とか腕は丸太以上ありその怪力はドラゴンさえも持ち上げるとか」
「乙女に対してすごく失礼じゃない?ドラゴンを持ち上げたのだってお兄ちゃんが罠仕掛けるのに邪魔だったからどけただけなのに」
そう、冒険者として強いのは俺ではなく妹だけだ。今ものんびりと話しながら歩いているのだが妹は剣で握り出てくるモンスターをなぎ倒している。俺は前世の記憶を生かしてなんてことはなく、罠すなわちトラップを駆使してモンスターを捕えている。それだけと思うかもしれないがそれだけだ。ほら今もモンスターが土魔法で作った落とし穴に落ちて下から噴き出した炎に焼かれてアイテムをドロップした
「お兄ちゃん次どこ行くの?」
「うーん、西の魔王は倒したから北の魔王を倒しにでも行くか?」
「温かい南がいいな。海入ろうよ新しい水着も欲しいな」
「まあいいぞ」
「かわいいの選んでね」
二人が去った後の道で
「見ろモンスタードロップアイテムがこんなにたくさん落ちてるぞ」
「うわ、こっちには罠がある。すげぇなんてえげつない罠だ」
「これ、例の伝説級冒険者じゃないのか」
「ああ、闇より深い髪と瞳を持つ女の子と強力な魔力を持つのに自ら手を下すことはなく罠のみでモンスターを倒す青年の二人組らしいな。魔王も倒してい待ったらしい」
「あれって本当にいるんだな」
二人の旅は続く