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ナインライフス~不幸な少女と最弱魔王~  作者: 狐狗猫
第四章「アンデット戦争」編
241/327

21歩目「最前列」

 行軍二日目、アルトが隊長会議と言う名の連絡会に行ってしまい分隊内には嫌な空気が流れていた。

 フォルテは敵を見る様な鋭い目でこちらを見つめてくるし、ピアも疑いの瞳を向けてきている。

 

 ちなみに分隊長であるアルトはどうかというと

「傭兵など怪しい素性が殆どじゃないか、強ければ俺は気にしないさ」

 と豪華に笑っていた。


 そんな嫌な空気を払拭してくれていたアルトがいないため、分隊内の空気は冷え切っている。

 下手に声をかければ喧嘩になりそうだとマルスが思い始めた頃。

 アルトが満面の笑みを浮かべて帰ってきた。


 なんだかマルスは嫌な予感がした、嫌いな奴が笑っているからではなくこの状況で笑顔で帰ってくるような情報を持っていることにだ。


 事実嫌な予感は的中する。


「喜べ! 今日の会議で俺たちの分隊は配置転換されたぞ。しかも最前列だ!」

「どうして最前列で喜べるんだ? 安全な最後尾ならまだしも」

 満面の笑みのアルトに対してマルスは冷ややかな言葉を浴びせる。

 アルトはそれをマルス流のジョークだと思ったのか豪快に笑い返した。

「はっはっは、愛想の悪い子供だと思っていたが中々面白いことが言えるじゃないか」

「愛想が悪いんじゃない気位が高いんだ」

「そうかそうか。戦いに来た傭兵なんだ、最前列に配置されるのは名誉なことだろう? 嬉しい事じゃないか」

 アルトの問いに対してマルスは冷ややかな目線を浴びせラドリオは天を仰いだ。

 好みも心配そうな表情をしている。


 傭兵組にとってはうれしい事なのだろうかとマルスが横目で見てみれば、彼方の二人も困惑した表情を浮かべていた。

 どうやら嬉しいのは分隊長殿だけのようである。


「アルト、不自然だとは思わないのか? 私たちは斥候の能力を持つ者も居なければ偵察に秀でた能力もない。そちらの三人は知らないが」

「そうだよ、これだけ人数がいれば先頭をやりたい人も先頭をやるのにふさわしい人もいっぱいいるはずなのに、どうして私たちが先頭になっちゃうの?」

 マルスももっともだと思う疑問をぶつける二人にアルトは少し困ったような顔をする。


「そうは言われてもな? 上からの命令である以上仕方がないじゃないか。一応俺もお伺いを立てたが「貴様たちの知ったことではない」と一蹴されてしまったんだ」

 どうやら配置転換は上からのお達しらしい。


「こいつらのせい?」

「フォルテちゃん聞こえる」

 言われなくとも十分マルスには聞こえている。

「俺のせいでもあるだろうな? 俺の武器は集団戦には向かない、むしろ前線でぶつかる方が使い易い位だからな」

 まあまあとなだめてからフォルテは自分の大剣を指さした。

いつもお読みいただきありがとうございます。

最近多くて申し訳ありませんが、昨日も寝過ごしたので今日は二回更新です。

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