表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナインライフス~不幸な少女と最弱魔王~  作者: 狐狗猫
第四章「アンデット戦争」編
228/327

8歩目「アルトの仲間」

・・・


 やっとのことで馬車までたどり着くと、横にもう一台馬車が止まっている。

「なあ、ラドリオ。少し妙じゃないか?」

「そうかもなぁ」


 ラドリオが馬車を止めるために選んだ場所は、街から少し離れた不便な場所にある。

 これは絡まれたり厄介事に巻き込まれない様にというラドリオの基点によるもので、少し進めばもっと利便性のいい場所があるので大抵の馬車、というよりラドリオ達以外の馬車はそちらにとまっていたはずなのだが、今は横にもう一台馬車が止まっている。

 正確には馬車なのだろうか?

 車を引いているのはマルスが見たこともない生き物だ。

 顔は馬と言うよりも鳥やトカゲに近く、ジェニファーよりも一回りは大きい、さらに全身の各部にうろこがあるようだし足の蹄も鋭くとがっている。

 竜と馬を足して半分に割ったらこんな生き物ができるのではないか? と言うのがマルスの感想だ。


「おお、フォルテにピア、どうしてここに?」

「アルトこそ、なんでこっちに来ているの?」

 どうやら彼らはアルトの連れらしい。

 馬車の御者台に座っていた気のつよそうな女性と中から顔を出した僧侶風の少女が驚いた表情でこちらを見ている。

 

「俺は彼らを送ってきたんだ、街の中で酔っぱらいに絡まれていたからな」

「私たちはほら、この子のせいで周りの人や馬が怖がっちゃって。特に馬が深刻でパニックになりそうになったから避難してきたの。こっちにも馬車がいて大人しそうな馬がいたから不味いかなと思ったけど、大丈夫みたい」

「ジェニファーはこう見えてガッツがあるからな、それくらいじゃビビらないさ」

「へえ、ドラゴンホースを見てもビビらない馬なんて珍しいわね」


 ラドリオがジェニファーを撫でると二人も興味津々と言った表情で、正確にはドラゴンホースとやらも見つめている。

 ドラゴンホースとやらが何を食べるのかは知らないがこんな生き物が近くに居たら普通の馬は怖がるだろう。

 木乃美も若干腰が引けているし、マルスも内心少し怖い。


 この様子では彼らもここに居座るようだ。

 ならばさっさと自己紹介なり、交流なりして馬車に引きこもった方が良さそうだ。


「アルトさん、こちらの二人は?」

「ああ、俺の旅の仲間だ。御者台に座っているのがフォルテ『打倒者』だ。奥にいるちっこいのがピアで『竜を癒す者』だな」

「ご同輩とは珍しいわね、フォルテよ」

「ピアです、よろしくお願いします」

 こちらを、恐らくこちらの腕輪を見ながらフォルテがにこりと笑い、ピアも小さく頭を下げた。

いつもお読みいただきありがとうございます。

二つ目です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ