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ナインライフス~不幸な少女と最弱魔王~  作者: 狐狗猫
第四章「アンデット戦争」編
224/327

4歩目「不死者の国への侵攻」

 そもそもどうして帝都に入らないといけないのかと、マルスがこの場に居たら聞いたことだろう。

 答えは簡単だ、魔の領域、魔王たちの支配領域に抜ける道は帝都の中にある。 

 他の有るのかもしれないが少なくともラドリオは知らない。

 この場所以外には帝国と領域がそれぞれ防壁を作っている状態だ。

 種類の違う都市や大陸を包み込むことのできる出力の防壁を二枚抜きなど、どれほどの力を使えばいいのか想像ができない。

 木乃美の人格やラドリオのドラゴンノックを使ったところで焼け石に水だろう。

 つまりどうにかして帝都に入るしかないのだ。


 そして認可を得る方法で、武勲を立てる方法が一番マシと親父は言った。

 実際その通りだろうとラドリオは思う。


 まずお金については論外だ、裕福な商人というのは下手な貴族よりも資金を持っている。

 彼らが払えない額を稼ぐ方法などラドリオは思いつかない。

 木乃美とマルスならばいい案を思いつくかもしれないが、それにしたとしても一日二日では稼げないだろう。

 王都だけでなく聖都でも事件を起こした二人をなるべく早く送り届けないとラドリオも危ない。

 教会騎士団と勇者組合が仲が悪いのは有名な話ではあるが、結託して追ってこないとは絶対に言えないからだ。


 奴隷も論外である。 

 まずラドリオが奴隷になるのは御免だからだ。

 そして帝都で奴隷と言えば亜人族のことを指す。

 帝国の言葉を借りるならば保護と教育と職業支援らしいが。

 人間の奴隷はまず欲しがらないし出回らない。


 ならば武勲を立てるしかない。

 これなら従軍経験のあるラドリオや戦闘力に定評のあるが性格に何の有る木乃美の別人格でも活躍できる。

 問題は都合よく武勲を立てられる場所があるかどうかだけだ。

 運要素一つで済む分これが一番マシだと言える。


「兄ちゃんは幸運だな、今ちょうどこの街でも傭兵を募集しているぞ?」

「へぇ、どこの山族狩りだ?」

 街にも常備兵はいるが彼らの役割は街の治安維持と防衛だ。

 盗賊狩りなどでうって出るために町単位で傭兵を募集するのは珍しくない。


「もっとデカい仕事だよ、疫病の原因なんだが北の国が原因らしいぜ? だから帝国は彼方に侵攻するんだとよ、各町からも兵を出さないといけないから傭兵を集めているんだそうだ」

「……そりゃ武勲も立てやすそうだ」


 ラドリオは楽観してにやりとする。

 彼としては木乃美の別人格、前回大暴れした白に出張ってきてもらえれば軽く片付く、そうすれば楽に勲功ゲットだなどと考えていたのだ。


 白が謹慎処分で使えないと知るのは街を出た後の話である。



いつもお読みいただきありがとうございます。

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