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ナインライフス~不幸な少女と最弱魔王~  作者: 狐狗猫
第三章「聖女であるか聖女になるか」
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93歩目「反省会(円卓とマルス編)」

円卓はいつも通りだと思っていたが一部おかしなところがある。

 白い部分、つまり白の領域に奇妙な装飾が施されているのだ。

 装飾と言うか金属の取っ手のついた引き戸にくさび型のドアストッパ―がかまされていたり、木の板と釘で打ち付けてあったりだ。

 簡単に言えば封鎖されているのだ。


 先ほどの青は名前の通り顔を真っ青にしていたので、状況を確認するべくマルスは一番体力がありそうな赤に声をかける。


「この状況は一体なんだ? なんであいつのドアが封鎖されている?」

「簡単に言えばお仕置きかな? 彼女はちょっとやり過ぎた」


 赤の説明をまとめるとこうだ。

 彼女たちの体はあくまで一つである。

 本来彼女達が戦う際、そのダメージは肉体そのものではなく、その人格自体がダメージを受ける。

 そのため彼女たち唯一の肉体は守られ、結果木乃美は怪我を死ぬことはない。


 白の血液を使った能力は、肉体の血液その物を使用するため使い過ぎると木乃美本人に負担がかかる。

 今回、白の頭に血が上り血液の大盤振る舞いをした結果肉体が死ぬギリギリまで血を使ってしまった。

 その懲罰のために彼女の人格は円卓会議の決定の元一週間の封印となったそうだ。


 無駄に会議の形をとっているのかと思いきやそのような決定も下すことができるのだなとマルスが突っ込むと。

「まあ会議の決定は、全会一致……一人でも反対すると発動しないから滅多なことでは発動しないけどね。僕も久々だよ」

 と赤は力なく笑った。


 あまりの円卓の異様な光景に忘れていたがマルスは本来の目的、木乃美の暴飲暴食についてきくことにする。

「さっき木乃美……この場合は黒か、アイツが外の世界で普段の二十倍近い食べ物を飲んだり食べたりしていたんだが、アイツ実はそんなに大食いなのか?」

「ああ……それは僕たちが食べたんだよ」

「ん? どういうことだ」


 さらに彼女から話を聞く。

 どうやら今回の彼女の状態は思った以上に危険だったらしく、今回失った血をすぐに一人の体で補うにはかなりの無理があった。

 そこで食べた物を円卓に取り込むことで本人の血液の補てんに回したそうだ。


「そんなことができるなら今までだってすればよかっただろうに」

「これって効率が悪いんだよ。取り込むのと送り出すので普通に作るのに比べて半分くらいになっちゃうんだ、今回のことは本当に緊急措置だよ。それにこれをやると僕らもすごく疲れて全員がぐったりしちゃうから」

「ふむ……俺に出来ることはあるか?」

「みんなに一言かけてくれると嬉しいかな」

「良く分からんが分かった」


 全員に声をかけながら、二度とあんなことが内容にうまく制御しなければとマルスは決意を固めるのであった。


いつもお読みいただきありがとうございます。

本日二つ目です。

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