表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/32

*夜は肝だめしでしょ*

 

 ~お化けより恐いもふもふ~


『草木も眠る丑三つ時、お化け達の時間が始まります。お墓では大運動会が始まってるかも。運悪く覗いてしまった人間は、2度と墓場から戻る事ませんよ。』


 先生達のお話、前置き長い~。準備遅れてるのかな?早く始めて終わらせちゃえば良いのに。何てちょっとビビりな私なのです。


 準備出来たみたいです。3組に別れて別々のルートで進みます。墓地の中心に有る大きな木から、お札を取って戻って来ます。


 順番に先生からくじの箱を渡されました。私は77番です。ペアは誰かな?


『こんばんは。お昼ぶり。宜しくね。』


『こんばんは。こちらこそ。』


 ペアのお相手は、ランチで前に座っていた男の子でした。優しそうな人で良かったです。食べるの遅いっ!て、言った子じゃ無くてホッとしたのは内緒です。


 あいりちゃんとえりちゃんはどうなったかな?あっ!あいりちゃんとペアの子、私に食べるの遅いっ!て言った男の子だよ。あいりちゃんはしっかりしてるから大丈夫かな?えりちゃんは見えないなぁ。


 皆ドキドキ順番待ちです。お墓の方で結構悲鳴が聞こえて来ます。そんなにこわいのかな?先生達張り切り過ぎたんじゃないの?


 とうとう出発になりました。懐中電灯持ってお札目指して進みます。先生のお化けはこわいけど、本物じゃ無い!と心で呪文みたいに唱えてれば大丈夫。どんどん進みます。あれ?いつの間にか木に到着してます。さてお札取って帰ろう!


『なっ!何これこわいよ。』


『血のりみたいだね。凝ってるね。』


 先生達悪のりし過ぎでは?お札は藁人形に釘で刺され、木の幹に打ち付けられています。更に血のりがべったり。リアル過ぎて引いちゃいます。私がビクビクしてたら、男の子が取ってくれました。


『これ僕持つから帰ろう。』


『うん。お願いします。』


 びっくりして見つめ続けて居た木から視線を外し、振り返ると風がザワリ。


 私の頭に何かもふりとした毛?白い何がが乗っかりました。驚き過ぎて何が何だかわからない。手を振り回しても外れない!パニック常態になり、いつの間にかペアの子ともはぐれてしまった様です。どうしよう。取り敢えず落ち着いたし、このまま動かずに居よう。今は其しか出来ないです。


 落ち着いてから、頭の上の毛を自分に寄せてみると、何かの着ぐるみみたいです。白いもふもふに赤いベトベトしたのがいっぱい付いてる。私の髪の毛に毛に絡まってるみたい。更に座った時に引っ掛かったのかな?横の木の枝とも絡み付いてるし。もう身動きも出来ません。皆探しに来てくれると思うけど、暗いし静かすぎてこわい。お墓から結構離れちゃったのかな?


 し~ん…。結構時間立ったと思うけど誰も来ないよ。何だか寒く感じて来たし。この着ぐるみ、もふもふしたら暖かいかな?


 …。…。…。


 いや~!もふもふが却ってこわいよ~!


『助けてぱんだちん~!』


 あっ!これじゃダメだった…。


『大好き素敵なぱんだちん~』


 はっ恥ずかしいっ!誰も居ないから言えたけど…。素敵なって要らないじゃん。ぱんだちん、このセリフ自分で考えたのかな?


『ぱんだちん参上~。とうっ!』


 くるくる回転しながら目の前に落ちてきて、すくっと立ち上がりブイサイン。有れ?ぱんだちん立ってる?何時もはコロコロかパタパタ飛んでるのに!?それにブイサインは古く無いかなぁ…。


『何大きな口開けてるの。ねえ素敵になったでしょ?擬人化出きる様になったんだよ。人型は10分しかもたないけどね。』


『ぱんだちん可愛くない。もふれないよ。』


『でも格好良いでしょ。』


『うん』


『時間無いから先にそれ外すね』


 確かに格好良いです。格好良いと言うか神秘的と言うか…。ぱんだちんは性別無いって言ってたし、中性的って言うのかな?羽根有ったら天使さまみたいです。あっ羽根出せるのかな?何て考えてたら終わったみたい。


『擬人化出きると、物理的にも役に立つでしょ?まだ時間制限付きだけどね。』


 ぱんだちんがぬいぐるみタイプに戻りました。そっと抱っこしてもふもふ。


『助けてくれて有り難う。』


 くるくるすっぽん。何時もの腕抜け…。


『役に立てて良かった。何か有ったらまたあのセリフで呼んでね。』


 ぱんだちん笑ってる…。あのセリフ恥ずかしいのに、絶対わざと言わせてるんだよ…。


『あれ?何だかカサカサ音がする?』


『探しに来たみたいだね。帰るね~。』


『本当に有り難う。またね。』


 遠くで声が聞こえて居ます。カサカサしたみたいだけど、声はまだ少し遠いみたい。外してくれた着ぐるみを持って、声のする方へ歩き出します。すると木の影からペアの男の子がひょっこり。


『あっ居た!良かった。大丈夫?』


『大丈夫。探させちゃってごめんなさい』


『僕は大丈夫。君を追いかけてただけだしね。先生達の声も聞こえて来てるし、もう大丈夫だと思うよ。』


『あっ2人共居ましたよ~。怪我は無い?』


『大丈夫です。先生達もごめんなさい』


『2人共無事で何よりです。さあ皆の所にもどりましょう。』


 私達は無事に皆と合流出来ました。白い着ぐるみは、雪男の血塗れバージョンだそうです。着ていた先生がおトイレ我慢出来ずに脱いで放置。見付けた生徒がこわがり投げたそう。パニックになってて風の魔法で吹き飛ばしたみたい。本当にびっくりしました。


『今日は本当に有り難う。肝だめし堪らなくしちゃってごめんね。』


『大丈夫だよ。結構面白いのも見れたし。また会えたら宜しくね。ニコリ。』


面白いのって私が慌ててたこと?


『本当にごめんなさい。此方こそまた会えたら宜しくね。』


 バイバイ。


 あっ。助けて貰ったのに、名前聞くの忘れちゃった。また会えたら教えて貰おう。


 あいりちゃんとえりちゃんが、私を見付けて走ってきます。心配させちゃったかな?


 明日は湖での班行動です。湖で水遊びをします。夜はキャンプファイヤーで盛り沢山なのです。


 ログハウスでのお泊まりでは、ふかふかお布団にお風呂まで付いてる。枕投げ出きるかな?ドタバタな肝だめしだったけど、明日を楽しみにしてお休みなさい。


 キャンプは雰囲気有るけど寝にくいです。


ぱんだちんの出番が少ない…。

ぱんだちんのside story思案中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ