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海を歌う愉快な黒板

誰も彼等に気づかない

作者: 海之本

青い空の下

響く雄々しい声


彼等は

偉大な城壁 築いていく


大きな 大きな 城

荘厳にそびえ

何を守るのか


誰もが見上げ 息を呑む


塔と塔

繋ぐ空中の梯

彼等に命綱はない


陽の空に

風は音を立てて舞う


重い岩 抱え

長い杭 肩に乗せ


空に染まる足場

堂々 軽やかに


時に笑い

時に歌を口ずさみ


肌を黒く焼き焦がし

汗を滴らせ

砂を運ぶ


空を背に

陽に溶けぬ笑顔で


象牙の塔か

金剛石のタイルか


大きな 大きな 城

威光輝かせ

何がためにそこにある


城は美しい

昨日よりも 

過去よりも

遥かに

明日になればなおのこと


誰かがまた見上げた

そして誰もが言う

創り手など知らぬが

これは確かに美しい


赤い空の下

雄々しき声は高らかに謳う


お前は知らぬのか

城に込められた心

それは

深層で辿り難い緻密さ

さあ 聞いてみるがいい

その知恵と威光を

なぜ存在しているのか

創った者しか知らぬその答えを

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― 新着の感想 ―
[一言] ご無沙汰しています。 まるで見えないことこそ美しいというような。 やっぱりなろうに生息していると、城=作品、創り手=作品を思い浮かべてしまう訳ですが(十万以上も作品があるなろうでは、見えな…
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