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7.みんなで作ろう

夏休みが終わってしまいました。夏の炎天下が辛い、冷房効かせた部屋に引きこもりたい毎日。


更新遅くなりました。

何でこんな事になってんの。


昨日のミントちゃんとリリスちゃんと御菓子作りの事を話し合ってたら、さすがに家までは押し掛けられないと、ミントちゃんが主張。


そこで学園の調理場を借りる事になった...までは良かったんだけどねぇ。


その話しを聞いてたクラスの子経由で、学院中へと拡散し、翌日の今日。調理場に私達が来た時には、見学者が数十人単位で人が集まっていた。


「はは、みんな、暇しすぎでしょ。」


渇いた笑いを出す私の後ろで、ミントちゃんは何やら慌ててるけど、リリスちゃんは平然と昨日買ったエプロンを身に付けていた。


リリスちゃん、やっぱり度胸あるなぁ。


『皆様、御母様がなさる事に興味がおありなんですよ。』


『マーは人気者。』


うう、それあんまりフォローになってないよ、ベリちゃん、みーちゃん。


まぁ、集まったもんはしかたないよね。でも、材料がないから、本当に見学しかさせてあげられないけどね。


『しかないよね。』


『出来ないの?』


うん、しかたないよね。

参加はまたの機会にして、そろそろ始めようかな。


「二人とも、まわりの事は気にせず『プリン』作りを楽しんでね。」


「「うん、わかった。」」


二人とも、始めての御菓子作りなんだ。この際に御菓子作りの楽しさを知って欲しいし、出来ればこれからもいっしょに御菓子を作って食べられたらいいなって思う訳ですよ。


「じゃあ、先ずはプリン液を作ろうか。」


「プリン液って...なに?」


ああ、そうか。

そこから説明が必要なのか。


「えっと、プリン液って言うのは名前の通り、プリンの大元になる液の事だよ。」


そう言うと私はボールにプリン液の材料である卵と牛乳を入れ、かき混ぜ始める。プリン液って言うけど、実際は混ぜた物に砂糖で甘味を加えるだけなんだよね...っと、完成した。


まぁ、これに生クリームとか入れたりとかバリエーションがない訳ではないけど、現状でそこまで求めるのは酷だよ。


おっと、思考が変な所に行ってた。危ない危ない。御菓子作りの際は、そっちに集中しなくちゃ。それで、二人はどうかな...って、何で固まってるの、二人供。


「えっと...二人供、どうかしたかな。」


「アリア、手際凄い。」


「...う、うん。そんなに速く出来ないよ。」


え?ただ、ボールに入れて混ぜただけだよね。

ああ、別の事考えながら混ぜてたから、泡立て器を全力で動かしてたのかな。


「ああ、二人供始めて何だから、慌てずに丁寧に作業してね。別段、私と同じスピードで作ろうとか思わなくて良いよ。」


あ、二人供。明らかにほっとした表情になった。やっぱり、勘違いさせてたみたいだ。そこら辺をちゃんと説明してなかった私のミスだ。

やっぱり御菓子作りは楽しくやらなくちゃね。


その後は大きな失敗もなく、二人もしっかりとプリンを作り終えた。

勿論、前回の失敗も踏まえて、蒸す時間には気を使いつつ、楽しくおしゃべりをしながら片付けも三人仲良くやりましたとも。



「後は、お家に持って帰って、冷蔵庫で良く冷やして食べてね。」



ミリエラ「ねぇ、リース。」

リース「何でしょうか、奥様。」

ミリエラ「また食べたいわね、アレ。」

リース「ですね。私も食べたいです、アレ。」

ミリリス「「また、作ってくれない(かしら)」(ほしいです。)」

レオン「そんなに食べたいなら、教えて貰えば良い。」

ミリエラ「教えて貰うって何を?」

レオン「作り方を」

ミリリス「「それよ!?」」

ミリエラ「今度、アリアちゃんに教えて貰いましょう。」

リース「そうしましょう。教えて貰いましょう。」

レオン「俺も食べたいがな、アレを。」



てな、感じでアッシュフィールド家の一幕。

アレは勿論、プリンです。

たった一度でみんなプリンの虜みたいです。


次回は少し作中時間が飛んで夏のお話になる予定です。

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