表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

深まっていく絆

その夜、あたしはとてもいい気分でした。

お酒に酔って新しい友だちも出来て、楽しい話ができて。

ちづちゃんの隣にあたしは座っていたのですが、

本郷ゆうき(以下ゆうちゃん)が何故か隣に来ました。

あれ?と思ったけれどまーいっか、楽しいしというなんともお気楽な考えで

ゆうちゃんがなぜ隣に来たことは気にも留めず隣にきたゆうちゃんと話を始めました。

「ゆうちゃんはどこの大学に通ってるの?」

「あ、俺?俺はT大に通ってるんよー。」

T大学は結構頭の良い大学でそこに通うために遠い地方から来ている人もいるほど。

またバイト先の先輩もT大学の人が多いかったため親近感が湧きました。

「え?ほんと?!そこバイト先の友だちたくさんいるよー。」

「そうなーん?でも、人多いからわかんないんだろうなー。」

「みゆちゃんはどこの大学なの?」

「あたしはO大学!知ってるー?」

「あそこかー!知ってるよー、誰か通ってたっけな??てかバイト先どこなん?」

「飲食店だよ!大通りをまっすぐ行くとねー・・・」

「!!俺のバイト先に近いじゃん!わかるわかる!今度食いに行こうかな~??」

「恥ずかしいからやめてー!!」

「行かないから大丈夫だよ、びっくりした?」

ゆうちゃんがニヤニヤしてくるのでむっとした顔をしたら

「ごめんてー。」

「怒ってないよ、ばーかばーか!」

その顔を見た途端謝りだしたので許してしまいました。

「俺なー、2年くらい好きだった人いたんよ。

けどそいつ彼氏出来ちゃって今日はその慰め会も兼ねてるんよー。笑えるっしょ?」

笑いながらゆうちゃんはそう言ってたけれど、つらそうな顔をしていました。

でも、またすぐにニコニコした顔に戻り話は再開しました。

バイトを掛け持ちして月8万以上は稼いでいること、好きなアーティストのこと。

ゆうちゃんの好きなタイプ、あっくんの好きなタイプ、車が趣味で遠出をたくさんしていること。

たくさんたくさん話をしました。

人付き合いがうまくていい友だちがたくさんいるんだなーと思いました。


ゆうちゃんとする話はとても面白く笑いが尽きませんでした。

お酒も多少入っているためかゆうちゃんはとてもニコニコと笑っていました。

一方、高井あきひと(あっくん)はお酒に弱いのが見受けられましたが

そんなことは気にせずガンガン飲んでいて潰れていました。

そんな状態にも関わらず、時折こちらを見ては

「いちゃいちゃしてんなよー」

と野次を飛ばしていました。

ゆうちゃんからあっくんの話も聞きました。

「あいつ、ああ見えて頭はいいんだよ。

一応高専に通ってて今その上の専攻科に通ってるんよ。」

「え?!見えないー!びっくりしたよ!!」

「あきひとは人見知りするんよ!今はあんなにハイだけどな!

幼稚園から一緒だけどあんな姿見たの初めてだわ。

きっとみゆちゃんが人見知りしないからあいつもああやっていられるんだろうな。」

ああ、この人はあきちゃんのことちゃんと見ていて

口には出さないけどきっと大切な友だちなのだと思いました。

話していてわかったことですが、あきちゃんには高校生の彼女がいるらしいです。


あたしはお酒には弱い方で

そんな話をしているうちに

ゆうちゃんに寄りかかった挙句膝枕までしてもらっていました。

何故かとても心地よかったです。

膝枕をされているときに上からゆうちゃんが覗き込んできて

顔がどんどん近くなって唇と唇が触れ合いました。

それがゆうちゃんとの初めてのキスでした。

「なんでちゅうしたの?」

「かわいくってしたくなっちゃったのー。」

キスしたあとゆうちゃんはニッコリ笑っていました。

あたしには1年近く付き合っている彼氏がいます。

しかし、あたしは前から浮気グセがあり他の男の人と関係を持ったり

2人きりで遊んだり、とこういうのは日常茶飯事でしたので

このキスは気にも留めていませんでした。

ただ酒に酔ってキスしたくなってしまったのだと思いました。


あたしが2人に良い印象しか抱かず悪い印象は持ちませんでした。

この夜以来あたしとちづちゃんとゆうちゃんとあっくんの

4人で遊ぶことは増えていきました。

一緒にカラオケに行ったりちづちゃんやあっくんのおうちにお泊まりしたり

そして、お酒を飲んだりしていました。

その時、あたしはバイトのヘルプで山の上の方のお店に行って欲しいと頼まれていて

早朝から夕方までほぼ毎日バイトがありました。

それがちづちゃんのおうちやあっくんのおうちの近くなので

ちょうどいいと思い泊めてもらう機会も自ずと増えていきました。

その度にゆうちゃんとキスして、関係を持つようになっていきました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ