極めて面白い偶然
ようし、心の整理に取り組みましょう。しばしお付き合いを願います。
今日のこと。
ーー郵便局に行きました。『プチトマト』を電撃大賞宛に送るためです。例年通り、しどろもどろで受付の人に茶色の夢封筒を託すと、僕は不審者に共感を抱きかねないほどに落ち着かない心を胸に、本屋へと向かいます。
二冊の文庫本を買いました。一冊は読み返したくなった『すべてがFになる』で、もう一冊が本文の主役、
『エーコと【トオル】と部活の時間。』です。
十九回電撃大賞の、金賞受賞作です。
読みました。今しがた、読み終えました。
うん、なんか似てるよね、ところどころ……。今日の午前、茶色の封筒に突っ込んだ紙束に書かれた作品と、さ……。
読むにつれ、似たような要素が、複数箇所観測されましていきました。
作風は違います。カラーも、文体も、展開も違う…はず、です、ですが……。
嗚呼。
おそらく、この『エーコと〜』を、ここまでホラーとして読めた読者は他にいないのではないでしょうか。
嗚呼…。
どうしてこうなった…。
何だよ…やけに密度高いな…金賞ストーリー…。ハハハ…まさしく金の重みだぜ…。
セレンディピティ。
これは僕の新しい友達の名前でしたが、今夜それは覆りました。
なんというイタズラ野郎。なんというドッシーンボヨヨ〜ン。
奇跡的な一致か、あるいは考えすぎか…。
あ、うん、似てない似てない。だいじょぶっしょ!
だってクオリティが違うん…だ…もの……うう。
僕は花粉に強いタイプでしたが、なぜでしょう、今年だけは、なんだか、涙腺が元気です。
整理はあらかた終わったということにして、冷静に考えてみます。
単純に、やはり自作に対しては、まるっきり希望的観測になっちまう事が解ったようです。まったく恐ろしい現象です。
電撃って、こういう感じの完成度好きだよな…なんとなくだけど。雰囲気とか、ちょっと無理やりなクライマックス延長感とか。
負け惜しみを言うと、コンパクトに磨き上げたタイプは不利。なのでしょうか…。まあ、磨き上がってないですけどねっ。
アニメに向いているかもかなーとも思えました。主人公一人称でナレーションも兼任させるとかかな?
んんー…なんか、頭が鈍ってるな。
まあ何しろまだまだ、これから。
リスタートしよう。