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にっき  作者: コスミ
夜明けまえ
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悲しみの重力を背負って

『人の日記を勝手に読むのは、よくないと思います』


板尾創路のエッセイ集の表紙に書いてあった文です。エッセイ集=日記。そして表紙を飾る乗馬中の彼の写真。

…天才である。なんなんだ。でも何度思い出しても笑える。



すこし浅はかな感想を送ってしまった。でも作者さまからのお返事に、心意気とその強さを感じることができた。完全に、僕だけが得をしてしまったような気がする。もうすこし役に立つことを言えたらなあ。


どちらかと言えば、笑うことのほうがエライと思って生きてきました。

それは普通に偏った考え方だと、ようやく実感しました。

甘いものだけ食べて生きていけ、と言われたら僕は三日その通りにして、MAXコーヒー以外のコーヒーが飲めないことに絶望して断念することでしょう。苦いコーヒーが好きなのです。いや、苦いだけでなく、カフェインの及ぼす身体的精神的リラックス感や、独特の美味しさ成分がふくまれているのですが、脱線はこの辺で。


できるだけ、こわい思いも、ツライ思いも、悲しい思いもしたくない。普通に、したくない。楽しいことが楽しいぶんだけ楽しめればいい。でもそれは、ガムを噛んでいるだけで一生を終えてしまうようなことなのかもしれない。

こわい、ツライ、悲しい。

これらはいつでも僕らの心の中にいます。そしてスキあらば、いつでもすぐに顔を出します。

それが僕は嫌でした。

原罪という言葉がキライでした。

地球環境がどうとか、人間はもっと行儀良く地球に優しくするべき、という風潮をバカにしていました。

エコという安いプロパガンダに心身を捧げているヒマ人を軽蔑していました。そうやって一生エコバッグを頭にかぶって無明でいろ、と。心で考えてみれば、エコキャンペーンの軽薄さはビニール袋並みです。ただ、広く流れを生む上ではこれが最善手で、つまりエコの進化を僕はのぞみます。まだこれから。

作らなくてもいい銃で、死ななくてもいい人が死んでいきます。今日も、今も、この瞬間にも死んでいきます。

僕らは毎日当たり前に生き残っています。


地球環境なんか、地球の惑星としての長い歴史の中では荒れに荒れてきているのです。氷河期が本気を出して、地球をアイスの実にした時期もあります。火山が一斉噴火して、北極の氷が消えたこともあります。

人間がどれだけ暴れようと、最後に困るのは人間だけです。

動物たちを救え。アホか。救われるのは人間の心だけです。動物を救ったという、償いと慈善の気持ちに人間が喜んでいるだけです。

動物はいつでも絶滅していきます。そして進化も必ずします。

動物を、救わせていただく。それなら許す。

動物は救って欲しくなんかないのです。次に何を食べるのか、そのことしか気にしていないからです。でも動物は、いつでもこんな人間たちに何かを伝えてくれるのです。

その声を聞きたい。

一方的に、ほーら救ってやるぞの精神には、その声は遠く霞むことでしょう。

動物から受けた心のあり方を、70億の力に変えて地球という学校に恩返しをしましょう。これからも、もっと使いたい施設です。


人間のために、僕らはそのエゴから逃れられません。でもそれは生命の輝きです、動物たちの生き様です。完全コピーはワイルドすぎますが、生き生きと生きていきたいものです。

悲しいことはある。でも、そのとき心にかかる重力が、地面を強く踏みしめさせるのです。

考えて、悩んで、苦しんで。

厚い雲を突き抜けたとき、青空の、世界の美しさを知るでしょう。


子どもの頃ほんとうに感動した『魔女の宅急便』も、思えばそういうお話でした。

駿、グッジョブ。

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