月9
月曜夜9時のドラマは、なんだかんだいって注目している。
国営放送の大河と朝のやつはほとんど見たことがない。放送期間が長すぎたり週5も流したりと、さながら、束縛好きな人と付き合うが如しで、見る気がしない。
ドラマは基本的に皆勤賞を狙って見ないとスッキリしない。その例外としては古畑任三郎など、もう殿堂入りな名作がいくつかあるが。
今日最終回を迎えたビブリオ〜は良くできていた方だと思う。ただ音楽がトゲトゲしすぎ。古書堂の雰囲気とか、他の要素と仲良くする気がサラサラなさそうな音色だった。
剛力さん、後半の数話では、若干、顔がむくれていたように見える。ドラマ撮影の過酷さが垣間見える。ただ彼女は角度によって素晴らしいフォルム(シルエット)になるのは確かで、そこは純粋に眼の為になる。
本当はライトノベル(少しだけ大人向けの)が原作だった、という理由で全話を見た。本当に。
参考になったかというと、あにゃふにゃだ。
コンパクトで人の死なないミステリである。一編一編のトリックというか筋は通っている。が、東野圭吾には劣るようだ。東野さんはミステリ作家と分類されないだろうが、総合的になんでも上手い超人ロボット的作家だと僕は思う。人間性の観察力、その描写、ストーリーへの利用が、まったくなめらかで緻密で、何より面白くなるようなツボをおさえてくるのにヤラしくもなく決まっている。という印象。
人間性、というのがライトノベルの欠落点で、あるいはそれがニーズへの答え方だ。
乱暴に一般的な感性で言えば、二次元がベースなのだろう。
しかしこの辺の考証は、あまり興味を感じない。もっと面白くアクロバティックなアプローチをしたい。今はそのルートを見つけられないが。
とにかく、来週からのガリレオは楽しめるはずだろう。雅治の声質の良さは男でも解る。その一点で古畑任三郎と良い勝負である。