表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
にっき  作者: コスミ
Moving!
44/51

楽しいジャポン史

歴史をひとつのストーリー作品として、文学的な気分で楽しんで、アレコレと妄想すると実に楽しく、またグイグイと身につく。しかし僕は詳しくも何ともないし、歴史のテストは勘のテストだったタイプなので、今ブームの歴女さんと是非仲良くなりたいものだ。色んな意味で。


杏さんとか、知識量がすごそうだし、ご教授願いたい。なんかメンタルが魅力的。ちょー頭良いとおもう。

彼女が渡辺謙の娘だなんて、いまだに信じ難い。まあ、どのみち宇宙人だとは思うけど。



【秀吉、恐るべし】


僕が最近到達した妄想では、豊臣秀吉は、明智光秀とグルだったとおもう。つまり、信長を消した黒幕は秀吉だった、という事だ。


ウソと断定する前に、考えてみて欲しい。


明智光秀の立場からして、信長をいきなり殺してどうなる?

史実通り、腹心1号のサル(配役•ナイナイ岡村隆)にソッコーでリベンジされるに決まっているではないか。


乱心。ある意味では、信長との時間差心中といった勢いである。まともな神経なら、第二ラウンドであるサルに対抗するべく、軍とかを自分の周りに配して準備するべきなのに、ろくな戦争にもならずサルに討ち取られる光秀。これでは、ちょー馬鹿ではないか。


武将としてそこまでの地位にいた人物にあるまじき浅慮。これは普通にアヤシイ。


これが、妄想論拠の最初の一点です。



そしてそして、サルについて、最近僕が知った史実を加えて述べていく。ソースはグッジョブ国営放送。


岡村隆タカシは、農民の出で、足軽という、一番パシリな兵として戦場デビューしたような、ジ・一般人だ。成り上がりYAZAWA魂。


そして最終的には日本を束ねて、調子に乗って朝鮮まで乗り出そうとするランボーな小男なのである。(たぶん、古代ローマのシーザー気取りか、ガチで世界制覇を狙ってたのだろう。あるいは不老不死の薬探し。始皇帝の流れで大陸にあるかもと期待して)


さて、その途中、出世の話がとても面白い。


武将の仲間入りをした秀吉は、まだ苗字を持っていなかった。農民の出なので。

こういう場合、自分で考えて決めてつけちゃうものらしいが、岡村隆ヤベッチじゃないほうは、ここで、(吉本の)先輩武将に声をかけるのだ。



タカシ「ちょっとスンマセン! 兄さん、兄さんお二人の苗字をですね、一文字ずつお借りしても、よろしいでおまっしゃろか?」


柴田「あん? なんやワレ、猿公えてこう、生意気ぬかしよるなワレ」


羽村「なんでオマエにワシらの苗字の一文字やらなアカンねん。どつくでホンマ」


タカシ「痛っ!」


柴田「ひゃひゃひゃ! 羽やん、どつく言うて、もう先にどついてるやん。猿公えてこう、涙目やん。笑かしよるわ〜」


羽村「まあ、あれや。クチじゃ解らんおもてなー……がっひゃひゃひゃ〜!」


タカシ「ありがとうございます……」



とまあ、農民あがりの武将なんて、エリートな生まれつきの武将からすれば馬鹿にするしかない対象だ。オカムーラにしても、ここで刃向かったところで先輩武将のほうが人脈も権力は段違いに上なので、食ってかかってケンカしても良い事は何もない。だから、プライドを捨て、苗字の自主性さえも差し出し、先輩武将ふたりから、ついに一文字ずつ頂ける運びとなった。


羽柴秀吉。


この名前に僕は、自らの心とプライドを全て殺して流した大量の血のしたたりを見た。胸に迫るではないか。タカシ……ゴチになります。


そしてタカシは信長に目をつける。この兄さん、ホンモノだな、と。くだらない生まれつきエリートの域を出ない雑魚先輩たちには適当に優越感を与えてやって、真に仕える相手として信長を選び、彼の全てを学びとり、吸収していくのだ。


(羽柴を名乗るタイミングと、信長に仕えるタイミングの前後関係は忘れた。ごめんね適当で)


そんなこんなで天下統一のゴールが見えてきた信長兄さん。ここでタカシは、自分が天下を取るにはどうしたらいいかを具体的に考え始める。


まず、信長の下に居ては少なくとも自分自身がトップには立てない。信長兄さんとは年齢がそう離れていないし、兄さんの息子とかもたぶん居たので、色々と難しい。


では、やはり死んでもらうしかない。


自分が殺すか……いやいや、自他ともに認めるナンバー2が、信長兄さんを殺すストーリーなんて見せたあとで、天下なんて治められん。当たり前。民衆はそういう人情に敏感だ。


では、どういうストーリーなら……。



さあ、タカシの頭の良さと実行力をベースに考えると、このように、ただの妄想も、それなりに二次創作的なオモシロストーリーになりそうですよね。


本能寺を焼く。仏の家にさえ火を向けるのは、信長もやったことがある。それが最後は自身に跳ね返ってくる因果。そりゃ、「是非に及ばず」と敦盛のひとつでも舞いたくなる。


逃げようと思えば逃げられた。自刃、つまり本能寺の変に乗じて、死期を選んだのだ。


あるいは、死んだことにして、雲隠れ、引退したのかもしれない。千利休など、謎に素晴らしい雅なスーパークリエイターの存在も、また、もしかしたら……と妄想をくすぐる。そう、千利休=明智光秀という可能性も捨てきれない。もちろん生粋の洒落者だった信長は本命に近い。


そう、そして、そうした、死ぬと見せかける作戦が成立しているのなら、また逆に、信長が描いたストーリーなのかも知れない……とも言えるではないか!


または、信長、秀吉、光秀の三人による芝居だったのかも。

民衆の心と支持、権力獲得への有効な手順をカンペキにプランニングした戦術だったのかも知れない。


というのもたぶん、当時の信長には敵が多すぎた。寺を焼いたスキャンダルが民衆や権力者には恐ろしく、また力が強すぎるイメージが恐怖と反感を招いただろう。カッコいいし強いけど、天下を渡すには、ちょっと危険な男……という共通の認識があったと推測できる。

民衆の心と、お上の思惑がガッチリ一致してしまえば、簡単に信長を消す大義名分を用意されてしまう。そこまで読んで察した信長は、仕方なく舞台裏に下がり、心より信じられるタカシに主演を譲ったのかも知れない。


うん……もしそのストーリーなら、僕はもっと好きだな。超アツいではないか。ドラマ化されたら泣くな。JIN仁よりも泣くだろうな。タカオ……揚げだし豆腐。



だってそもそも、戦国や江戸には、名前を変える文化があるのだ。そして、名前さえ変えてしまえば、後は加齢や変装で顔かたちなどいくらでも変わる。絵師に指示を出せば、根本から捏造さえも可能だ。

ネットも指紋鑑定もDNA鑑定もなく、戸籍管理も甘く、写真さえも無い時代、という不確定さをもっと考慮に入れなくては、昔の知恵者に好きなように翻弄されてしまうだろう。歴史って、面白いな。


だから歴史とは、現代に生きるひとと昔の英雄たちによる、壮大な知恵比べという一面もあるのだ。アマ、プロ問わず、歴史研究者には楽しんで頑張ってもらいたいところ。


僕も、妄想ならたまにします。色んな意味で。




【星新一の偉大な父】


“人民は弱し 官吏は強し”という本を軽く読み返す。


すごい本だ。

星一ほしはじめ、信じられない人物だ。


著者であり息子の星新一さんは、90年前くらいに生まれた、SFショートショートの神様である。スターウォーズなど当時のSFブームに重なるように実力を揮った。日本での人気に加え、海外にも翻訳されるほどの普遍的な魅力を備えている作家さんだ。

僕も、基本的に小説は長くてツマラナイと思って生きていたハタチ手前に星作品と出会い、認識を一変させた。


小説に、こんな面白いやり方があるのか……。


気取らず、飾らず、それでいて洒落たユーモアと、上手な説明。

小学生〜の、本にチャレンジしたい方にはひたすらオススメ。僕も小学生のころに出会っていれば、読書感想文が大好きになっていたことだろう……。現実では、高校でついに読書感想文を完全にすっぽかすところまでいった。現国の先生……ごめん、ほんと、それは。



と僕の話などは要らぬ。


この、日本の近代史にいまだ隠されている真の偉人、星一ほしはじめさんについて書きたいのだ。書きたくてウズウズするくらい、この偉人は素晴らしく、前進的で、カッコよく、そして悲劇のヒーローなのだ。


この偉人のストーリーを、僕は、国営放送でも民放でも映画でもハリウッドでもどこでもいいから、“ソーシャルネットワーク”の大人版、あるいは大正ロマン版として作ってもらいたくてたまらない。


大河ドラマでもいい。とにもかくにも、真剣な最大の、大のオトナが束になって大人気おとなげなく作りこむスタイルならなんでもいいが、とにかく今後の人類に向けて、という熱意でもって映像作品化していただきたい。


いま大人気の若手批評家、宇野常範うのつねひろさんが言っていたコトだが、


「オールウェイズなんていう、ノスタルジーしか成分のないスカスカなエモーションパッケージのみの商品なんて、もはや害悪だ。民衆のレベルを低次元に留めるキャンペーンとなりかねない。意図のない懐古主義は、ただのマイナス成長因子にしか成り得ない」


つまり、中身が無いと言っているのだ。


僕は、宇野さんほど過激には思わない。オールウェイズで涙目して、知りもしない古き良き時代に興味を持つことはとても意義深い。


だが、良いところと良くないところ、つまり、吸収技術と思考が伴わなければ、エモーションキャンペーンに踊らされ、過激に言うと洗脳人形と成り下がるわけだ。僕はその点で宇野さんに賛同する。


で、星一さんという、実際に日本で生まれ、18歳から船でアメリカに渡って30歳まで勉強し、日本に戻り、当時としてはアメリカ帰りなんて超有望株なので、高級官僚や一流新聞社などから引く手あまただったのに、全て断って製薬事業を起こすような、スーパーヒーローばりの中身満載のドラマ人生を描かないなんて、どういうこと? と思わずにはいられらない。


いや、すこしはしがらみもわかる……この作品は、悪役が当時の日本のシステムと官吏なのだ。この悪役を、忠臣蔵の吉良みたいに憎たらしく描ききれるかどうかが、映像化のキーのひとつだろう。だが、そんなのなかなか国にケンカを売るような話だし、映画なんかだと海外にも見られるので、自虐ネタすぎるというか、恥ずかしいのだろう。その神経こそがよっぽど恥ずかしいのだが。


とにかく、とてつもなく華やかで心を動かし、また失われしノスタルジーも備えた超越的なコンテンツなのだ。(コンテンツの用法、あってるかな?)


とにかく映像化、求む!



荒野八木スケープゴート「えいぞーギョーカイの皆さーーーん! 聞こえますかーーー!?」



まあ詳しい人生の経緯などについて話してはネタバレ一直線なので、唇を噛みながら、ここらでひかえることにする。

しかしこの本は驚くべきスタートダッシュで、星一さんがもうかなりサクセスしたところから始まるのだ。東京駅舎の次くらいにデカイビルの最上階から、ハイカラに謙虚に星一さんのひととなりが語られ始める。


信じられないスケール。そして、民衆、つまり従業員のひとりひとりにまで、当然のごとく気を配り、また当然のごとく、経営理念は、「日本の幸福のため、さらには世界の幸福のため」というレベルなのだ。現代だとしても超エライし、当時なんて言ったらもう一人だけ次元が違う。キリストみたいな勢いだ。



とにかく、この本は中高生〜オトナの皆さんに読んでもらいたい。

特に、社会の厳しさを知る方々には、僕なんかよりずっともっと共感して心動かされ、どうしようもなくまぶたを震わせながら深く読むことができるだろう。


本当に、こんなに最高の人間ドラマ、ストーリーが、まだ世間に出し惜しみされているのは、とんでもなく歯がゆくもあり、同時に、真打ち登場の前段階の下準備といった、イタズラ前のニヤニヤ感がこみ上げてくるところでもある。


だから、とにかく、これは日本の最高の偉人伝であり、最高のドラマコンテンツとして僕は世界の全員にオススメしている次第なのだ。


読み進めながら、事実かどうか疑わしいと思えたら、じゃあフィクションとして読んでいただきたい。それでも充分たいへんに素晴らしいのだ。偉人伝というのは、もとよりそういう超越的な魅力がある。


なぜ大河ドラマが毎年作られ、人気を維持しているかを考えばカンタンだ。


人間は、人間にこそ真の魅力を感じ、心を揺さぶられる。


大きな父「みんな、そういう、人間だ」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ