良いものに触れる嬉しさ
良い作品に触れると実に心地よい。心が拡張リフォームされたかのようで、まさしく、なんということでしょう。となる。
昨日、国営放送がいい仕事をしていた。
歌舞伎のワンシーンを褒めている映像で、画面右横にタテの字幕があって優しい。
このシーンが刺激的だった。さすがは大衆娯楽! と感心。
殺人のシーンである。白い主役が肌色の爺さんを川辺の土手で刺し殺すのである。もちろん、謎な動きが展開されるので刀が突き降ろされるビフォーアフターともに長い時間が生まれる。
刀を振って、転げ逃げ回る老人を追う。
その時、舞台の奥のほう、柵の上に祭りの提灯やぐらがスーっと流れていく。音楽は盛大な祭り囃子。
ああ、祭りという生活の中での最高潮を、殺人という非現実な刺激とぶつけ、聴衆に共感と興奮を見せることに成功したのだ、と思った。昔、客はこのシーンにシビれただろう。僕もそれを思ってシビれた。
老人を殺す。
睨みを決めてホーズを固めていると、祭り囃子が聞こえてくる。
「ヤベッ、こっち来た!」
とばかりに慌てて死体を川に落とし、身を整え、やってきた20人ばかりのハッピの集団とすれ違っていく。と、映像は終わった。
というふうに、国営放送はしばしば良い仕事をするので油断なりません。来年度予算は年間で6200億だそうです。ピンとはこない。
他の番組では、スコラ〜坂本龍一音楽の学校、グレーテルのかまど、(癒し担当)2355などもオススメです。